耳の中や耳裏に突然できる痛いニキビに悩んでいませんか。実は毎日のイヤホンの使用やシャンプーのすすぎ残しなどが原因で、耳周りは肌トラブルが起きやすいデリケートな場所です。
この記事では触れるだけで痛い耳ニキビの正しい治し方を解説します。間違った自己ケアで跡を残さないためにも、原因を正しく把握し、今日からできる適切な予防法を取り入れましょう。
この記事の執筆者

小林 智子(こばやし ともこ)
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士
こばとも皮膚科院長
2010年に日本医科大学卒業後、名古屋大学医学部皮膚科入局。同大学大学院博士課程修了後、アメリカノースウェスタン大学にて、ポストマスターフェローとして臨床研究に従事。帰国後、同志社大学生命医科学部アンチエイジングリサーチセンターにて、糖化と肌について研究を行う。専門は一般皮膚科、アレルギー、抗加齢、美容皮膚科。雑誌を中心にメディアにも多数出演。著書に『皮膚科医が実践している 極上肌のつくり方』(彩図社)など。
こばとも皮膚科関連医療機関
なぜ耳の中や耳の裏に痛いニキビができるのか?その原因
耳の穴の入り口や耳たぶの後ろにできるニキビは、日常生活のちょっとした習慣が引き金となって発生します。意外と気づきにくい耳周りの肌荒れの原因と、それぞれが肌に与える影響について具体的に説明します。
イヤホンの長時間使用が耳の穴の蒸れや摩擦を引き起こす
ワイヤレスイヤホンやヘッドホンを長時間つけっぱなしにすると、耳の中の通気性が著しく悪くなり高温多湿の環境を作り出します。密閉された空間では汗や皮脂がたまりやすくなるため、アクネ菌などの雑菌が爆発的に繁殖しやすい状態になります。
さらにイヤホンのイヤーピースが耳の皮膚に直接こすれて物理的な刺激を与え、目に見えない微細な傷から炎症を起こすケースも珍しくありません。長時間のテレワークや通勤中に音楽を聴く習慣がある人はとくに注意が必要です。
肌への負担を軽減するために使用する時間を区切ったり、定期的に耳から外して風通しを良くすることが肌を守るうえで重要です。毎日の小さな積み重ねが、痛みを伴う耳ニキビの発生を未然に防ぎます。
シャンプーやリンスのすすぎ残しが耳の裏の毛穴を塞ぐ
入浴時に洗髪を行った後、耳の裏側や耳たぶ周辺のすすぎが不十分だと、シャンプーやトリートメントの成分が皮膚に付着したまま残ります。これらのヘアケア製品に含まれる油分やコーティング剤は、毛穴を強力に詰まらせる大きな原因となります。
とくに耳の裏は目で直接確認しにくく、シャワーのお湯が当たりにくい角度にあるため、無意識のうちに洗い残しが発生しやすい部位です。毎日清潔にしているつもりでも、小さなすすぎ残しが蓄積すると痛みを伴う大きなニキビへと発展します。
シャワーで流す際は意識して耳の周辺までしっかりとお湯を当て、洗浄成分を完全に洗い流すことが大切です。耳周りの皮膚は非常にデリケートであるため、刺激を残さないことが肌荒れ防止の第一歩となります。
耳ニキビを引き起こす要因
| 要因分類 | 具体的な行動 | 肌への影響 |
|---|---|---|
| 物理的刺激 | イヤホンの長時間装着 | 摩擦による角層のダメージ |
| 衛生面 | 枕カバーの洗濯不足 | 雑菌の付着と繁殖 |
| スキンケア | シャンプーの洗い残し | 毛穴の詰まりと炎症 |
睡眠不足やストレスによるホルモンバランスの乱れが皮脂を増やす
肌の健康状態は日々の生活習慣や精神的なストレスと密接に結びついています。仕事や人間関係による過度なストレスを感じたり睡眠時間が極端に短くなったりすると、体内の自律神経が乱れ、それに伴いホルモンバランスが大きく崩れてしまいます。
とくに交感神経が優位な状態が続くと男性ホルモンの働きが活発になり、皮脂腺からの皮脂分泌量が急激に増えます。大量に分泌された皮脂は毛穴に古い角質とともに詰まりやすくなり、耳周りにもニキビを作り出す原因となります。
肌荒れを防ぐためには良質な睡眠を毎日しっかりと確保し、自分なりのリラックス方法を見つけてストレスをため込まない生活を送る工夫が必要です。心身の健康を保つ工夫が、結果的に美しい肌を作ることにつながります。
無意識に耳を触る癖が手についた雑菌を繁殖させる
考え事をしている時や緊張している時に、無意識のうちに耳たぶや耳の穴の入り口を指でいじってしまう癖を持つ人は少なくありません。
人間の手にはスマートフォンやドアノブなど様々なものに日常的に触れるため、無数の細菌が付着しています。汚れた手でデリケートな耳の皮膚に何度も触れると、細菌が毛穴の奥深くに入り込み、赤く腫れ上がって痛みを伴うニキビを発生させます。
一度炎症が起きると治りにくく、触れるたびに痛みが気になってさらに触ってしまうという悪循環に陥ります。
手はこまめに洗って清潔を保つとともに、不必要に顔周りや耳に触れないよう日頃から意識づけることが肌トラブル回避の基本となります。無意識の癖を見直し、手と耳の接触を減らすよう心がけてみてください。
触ると痛い耳の中のニキビを早く治すための正しい対処法とは
炎症を起こしてズキズキと痛む耳ニキビを見つけた際は、何よりも患部を刺激せずに清潔な状態を維持することが重要です。
患部を清潔に保つために低刺激の洗顔料で優しく洗い流す
耳のニキビを早く治す基本は患部の清潔を保つことです。入浴時や洗顔時にたっぷりと泡立てた低刺激の洗顔料を使って、耳の周りを優しく包み込むように洗います。
指の腹を使って撫でるように洗い、決して爪を立てたり強くこすってはいけません。強い摩擦は炎症をさらに悪化させ、痛みを増幅させる原因になります。
洗った後はぬるま湯で石鹸成分が残らないように念入りにすすぎます。すすぎ残しがあると新たな肌荒れを引き起こすため、丁寧に行うことが大切です。
お風呂上がりには清潔なタオルで軽く押さえるようにして水分を吸い取ります。ゴシゴシと拭くのは避け、肌への負担を最小限に抑えながら清潔な状態を保ち、ニキビが自然に回復するのを静かに待ちましょう。
髪の毛が耳に触れないようヘアスタイルを工夫して刺激を減らす
髪の毛先が耳のニキビに触れるとチクチクとした物理的な刺激となり、治りを遅らせる原因になります。さらに髪の毛には目に見えないホコリや皮脂、ヘアスタイリング剤の成分が付着しているため、それらが患部に触れるのは避けるべきです。
これらの汚れがニキビに触れることで細菌感染を引き起こし、炎症をさらに悪化させる危険性があります。
耳ニキビができている期間中は髪を後ろで結んだりヘアピンで留めたりして、髪の毛が直接耳にかからないヘアスタイルを心がけましょう。
自宅にいる時だけでもヘアバンドを活用して髪をまとめるなど、ちょっとした工夫を取り入れるだけで肌への余計な刺激を大幅に減らせます。患部を保護し、外部からの刺激を遮断するケアが早期治癒への近道です。
イヤホンや寝具をこまめに除菌して清潔な環境を整える
耳に直接触れるアイテムを清潔に保つことはニキビの悪化を防ぐために欠かせません。毎日使用するイヤホンは皮脂や耳垢が付着しやすく雑菌の温床となります。使用後はアルコールを含ませた除菌シートで丁寧に汚れを拭き取り清潔に保ちます。
就寝時に耳が触れる枕カバーやシーツなどの寝具も寝汗を吸い込んで汚れています。不衛生な寝具を使い続けると、寝返りを打つたびに患部に雑菌を擦り付けているのと同じ状態になり、症状をこじらせてしまいます。
枕カバーは数日に一回は必ず洗濯し、太陽の光に当ててしっかりと乾かして就寝中の肌環境を清潔に整えます。身の回りのものを清潔に保つ習慣が、デリケートな耳の皮膚をトラブルから守る盾となります。
耳周りを清潔に保つ実践的なアイデア
- 除菌シートを使ったイヤホンやスマートフォンの定期的な拭き取り
- 清潔な綿棒を用いた耳介のひだ部分の優しい水分除去
- 低刺激石鹸を使用した入浴時の耳裏の丁寧な洗浄
潰すのは絶対NG!耳のニキビを悪化させるやってはいけないNG行動
痛いからといって自己流の誤ったケアを行うと、症状が長引くだけでなく一生消えない跡が残ってしまう危険性があります。無意識にやってしまいがちな、耳のニキビを悪化させる危険な行動を確認しておきましょう。
綿棒や耳かきで無理にニキビを押し出すと炎症が広がる危険が
耳の中にできたニキビが気になって、耳掃除のついでに綿棒や耳かきの先端で無理やり押し出そうとする行為は非常に危険です。ニキビを物理的に強く圧迫すると皮膚の内部で毛穴の壁が破裂し、周囲の健康な組織にまで炎症を広げてしまいます。
毛穴の奥深くで炎症が拡大すると強い痛みだけでなく、赤みや腫れが長期間引かなくなります。さらに皮膚の組織が深く傷つくことで、クレーターのような凹みや色素沈着といったニキビ跡が残る確率が格段に跳ね上がります。
気になっても決して自分で潰そうとせず、自然に治るのを待つか症状がひどい場合は専門医に相談してください。無理な自己処理は肌にとって百害あって一利なしであることをしっかりと認識しておく必要があります。
汚れた手で何度も触ると細菌が入り込んで化膿してしまう
ニキビができると無意識のうちに指で触って大きさを確かめたり、痛みを抑えようと圧迫したりしてしまいます。しかし私たちの手には日常生活のなかで様々な細菌が付着しており、決して清潔な状態ではありません。
その手でニキビに触れると、すでに炎症を起こしている毛穴に新たな雑菌を送り込むことになります。細菌が毛穴の内部で繁殖すると化膿して黄色い膿を持つようになり、赤みと痛みを伴って症状が急激に悪化します。
化膿したニキビは治癒までに長い時間がかかり、治った後も跡が残りやすくなります。早く治すためにはとにかく患部に触れない強い意志を持つことが大切です。ニキビには絶対に触らないという意識を日頃から持ちましょう。
気をつけたいNG習慣
| NG行動 | 肌への悪影響 |
|---|---|
| 爪で引っ掻く | 皮膚が傷つき化膿や跡の原因になる |
| 不衛生なイヤホンの使用 | 雑菌が繁殖しニキビが長引く |
| 耳周りの濡れ放置 | 湿度が上がりアクネ菌が増えやすくなる |
自己判断で市販の強いステロイド薬を塗るのは控える
耳の腫れや赤みを一刻も早く抑えたいという思いから、手元にある虫刺され用や湿疹用の強いステロイド外用薬を安易に塗ってしまう人がいます。
ステロイド薬には強力な抗炎症作用がありますが、同時に皮膚の免疫力を低下させる副作用も持ち合わせています。
ニキビの原因であるアクネ菌やその他の細菌が繁殖している患部にステロイド薬を塗ると、免疫力が下がってかえって細菌の増殖を助長します。その結果、ニキビの症状をさらに悪化させてしまう危険性が高いです。
自己判断で強い薬を使用するのは避け、ニキビの症状や進行度合いに合った適切な成分を選ぶ必要があります。薬の選択に迷った時は、ドラッグストアの薬剤師や皮膚科医に相談して正しい治療薬を使用してください。
髪の毛にスタイリング剤をつけすぎると耳の裏に付着して刺激になる
ヘアワックスやヘアスプレーなどのスタイリング剤を多量に使用すると、髪の毛だけでなく耳の裏側や耳たぶにも成分が付着しやすくなります。これらの製品には髪の毛を固めるための強力な樹脂成分や油分が豊富に含まれています。
スタイリング剤が皮膚に付着すると毛穴をきっちりと塞いでしまいます。毛穴が塞がれると皮脂が排出されなくなり、ニキビが新たに発生したり、すでにできているニキビの炎症をさらに悪化させたりする原因となります。
ニキビができている期間はスタイリング剤の使用量を最小限に抑え、使用した日は入浴時にいつも以上に念入りに洗い流す工程を徹底します。髪型よりも肌の健康を最優先に考えたケアを心がけましょう。
耳のニキビが治るまでの期間と症状の段階に応じた治り方の違い
ニキビの治癒にかかる期間は、症状の進行度合いによって大きく異なります。初期の白ニキビから重症化した黄ニキビまで、それぞれの段階でどのような経過をたどり、どれくらいの期間を要するのかを詳しく解説します。
白ニキビや黒ニキビといった初期段階なら数日で自然に治る
毛穴に皮脂や古い角質が詰まり始めたばかりの初期段階のニキビは、ポツンとした白い膨らみや空気に触れた皮脂が酸化して黒く見える状態として現れます。この段階ではまだ炎症を起こしていないため、痛みや赤みはほとんどありません。
患部を清潔に保ち生活習慣を整えて肌のターンオーバーを正常に機能させると、早ければ数日から一週間程度で自然に目立たなくなります。毎日の丁寧な洗顔と保湿が、症状の進行を食い止める大きな力となります。
この初期段階の時期に適切なケアを行うことが、痛みを伴うひどい炎症へと進行させないための大きな鍵を握ります。少しでも異変を感じたら、放置せずにすぐに対処を始めましょう。
赤く腫れた赤ニキビになると炎症が鎮まるまでに数週間かかる
白ニキビや黒ニキビが悪化し、毛穴の内部でアクネ菌が増殖して炎症を起こすと、赤く腫れ上がった赤ニキビへと進行します。この段階になると、触れた時だけでなく何もしなくてもズキズキとした強い痛みを感じるようになります。
赤ニキビの炎症を完全に鎮め、元の平らな肌の状態に戻るまでには、個人の肌の回復力にもよりますがおおよそ一週間から数週間という長い時間がかかります。焦って触ったり潰したりするとさらに炎症が長引いてしまいます。
無理な刺激を与えるとニキビ跡として赤みや色素沈着が残りやすくなるため、刺激を避けた根気強いケアが求められます。炎症が引くまではメイクやヘアケア製品が患部に触れないよう、細心の注意を払って過ごしてください。
膿がたまった黄ニキビは跡が残りやすく長引く傾向がある
赤ニキビの炎症がさらに激しくなり、毛穴の奥深くで白血球と細菌が戦った結果生じる死骸が膿となって溜まった状態が黄ニキビです。中央に黄色っぽく透けて見える膿が特徴で、強い痛みを伴い皮膚の組織も大きなダメージを受けています。
この段階に達すると炎症が治まって膿が排出された後も、クレーター状の凹みや濃い色素沈着といった深刻なニキビ跡が残りやすくなります。自然治癒には数週間から一ヶ月以上の長い期間を要するケースが多くなります。
状態によっては自力での完治が難しいため、専門医による適切な処置を早めに受ける必要があります。これ以上悪化させないためにも、早急に医療機関を受診して専門的な治療を開始するようにしましょう。
症状別の治癒目安と特徴
| ニキビの種類 | 見た目の特徴 | 治るまでの目安期間 |
|---|---|---|
| 白・黒ニキビ | 小さな白い突起や毛穴の黒ずみ | 数日〜1週間程度 |
| 赤ニキビ | 赤く腫れ上がり痛みを伴う | 1週間〜数週間 |
| 黄ニキビ | 中央に黄色い膿が見えて痛む | 数週間〜1ヶ月以上 |
ニキビと間違えやすい粉瘤など似ている別の皮膚トラブルの見分け方
耳の周りにできるしこりは、すべてがニキビとは限りません。間違ったケアで症状をこじらせないために、ニキビとよく似た別の皮膚トラブルとの見分け方と、それぞれに適切な対処法をわかりやすく説明します。
少しずつ大きくなり独特の臭いがするしこりは粉瘤の疑いアリ!
耳たぶや耳の裏側にできやすい皮膚トラブルの代表格が粉瘤です。皮膚の下に袋状の組織ができ、その中に古い角質や皮脂が少しずつ溜まっていく良性の腫瘍です。
初期はニキビと見分けがつきにくいですが、時間をかけて徐々に大きくなっていきます。
しこりの中央に黒い小さな点が見える場合があり、強く圧迫するとドロドロとした内容物が出てきて非常に強い悪臭を放ちます。この臭いがニキビとの大きな違いであり、粉瘤を見分ける重要なサインとなります。
ニキビの薬を塗っても治ることはなく、根本的な解決には外科的な切除手術を必要とします。気になるしこりが徐々に大きくなり不快な臭いを伴う場合は、自分で無理に潰そうとせず早めに皮膚科を受診してください。
耳たぶの裏に硬いしこりができて痛みを伴う場合は肉芽腫かも
ピアスを開けた後の穴周辺や耳たぶの裏側にできやすいのが肉芽腫です。ピアスの金属アレルギーや、傷口から細菌が入り込んで持続的な炎症を起こすことで、皮膚の組織が過剰に増殖して盛り上がった赤いしこりを作ります。
触るとコリコリと硬く、ズキズキとした強い痛みや出血を伴う場合があります。放っておくと徐々に大きくなり、見た目にも目立つようになるため注意が必要です。アクセサリーをつけるたびに違和感がある場合は疑ってみてください。
ニキビケアでは改善せず、放置すればするほど治療が困難になります。ピアスの使用を直ちに中止し、皮膚科で適切な治療を受けると症状を抑えられます。自己判断せず医師の指示に従うことが大切です。
間違えやすい皮膚症状の特徴比較
| 疾患名 | 主な症状と特徴 | 痛みの有無 |
|---|---|---|
| 粉瘤 | 中央に黒い点があり悪臭を放つ | 炎症時のみ痛む |
| 肉芽腫 | ピアスの穴周辺にできて赤く硬い | ズキズキ痛む |
| 湿疹 | ジクジクした液体が出てただれる | かゆみが強い |
強いかゆみを伴いジクジクとした液体が出る場合は湿疹を疑う
耳の周りが赤く腫れて強いかゆみを感じ、ひっかくと透明や黄色のジクジクとした液体が出てくる場合は、ニキビではなく湿疹や接触皮膚炎の可能性が高いです。シャンプーやヘアカラー剤の成分が肌に合わなかったことが原因として考えられます。
またイヤホンの材質によるアレルギー反応など、特定の刺激物質に触れることでも引き起こされます。かゆみが強いため無意識に掻きむしってしまい、さらに症状が悪化する悪循環に陥りやすいのが特徴です。
ニキビ用の薬は効果がなく、むしろ刺激となって症状を悪化させる恐れがあります。原因物質を特定して避けるとともに、かゆみと炎症を抑える適切な塗り薬を使用するために、速やかに医師の診察を受けてください。
美容皮膚科での治療が必要な耳のニキビと病院へ行くべき明確な目安
たかがニキビと放置せず、専門医の診察を受けると、早期解決につながるケースは多々あります。自宅でのケアに限界を感じた際、皮膚科を受診するべき具体的なタイミングと基準を明確にお伝えします。
痛みが強くて夜も眠れないほど悪化している時はすぐに受診
耳のニキビの炎症が激しくなり、何もしていなくてもズキズキと脈打つような強い痛みがある場合は、迷わず美容皮膚科や一般皮膚科を受診します。痛みが強くて夜寝る時に枕に耳をつけられない状態は重症化しているサインです。
痛くて熟睡できないほどの症状は、毛穴の奥深くで細菌が大量に繁殖し、周囲の組織にまで大きなダメージを与えている証拠です。我慢して自然治癒を待つと、深刻な肌トラブルへと発展する可能性が極めて高くなります。
病院では炎症を即座に鎮めるための飲み薬や、効き目の高い医療用の塗り薬を処方してもらうと辛い痛みを早期に和らげられます。痛みを我慢せず、専門家の力を借りて適切な医療処置を受けましょう。
市販のニキビ薬を数週間試しても全く症状が改善しない場合も診察が必要
ドラッグストアなどで購入した市販のニキビ薬を正しい用法で数週間塗り続けても、赤みや腫れが全く引かない場合は自己ケアの限界を超えています。逆に大きくなっているような場合も早急な対応が求められます。
市販薬の成分があなたのニキビのタイプに合っていないか、そもそもニキビではなく別の皮膚疾患である可能性も疑われます。これ以上無駄に時間を費やすと、肌の奥深くまでダメージが進行し跡が残るリスクが高まります。
早めに専門医の目で正しい診断を下してもらい、症状に合わせた的確な治療方針を立ててもらうことが重要です。自己判断でのケアを一旦ストップし、医療機関での適切な治療に切り替えてください。
同じ場所に何度も繰り返し大きなニキビができる時は根本的な治療を行う
治ったと思ったらまた同じ場所に大きなニキビができるという悪循環を繰り返している人は、肌の表面的なケアだけでは解決できない原因が隠れています。ホルモンバランスの著しい乱れや毛穴の構造的な問題などが考えられます。
美容皮膚科ではケミカルピーリングで毛穴の詰まりを取り除いたり、レーザー治療で皮脂腺の働きを抑えたりする専門的な治療を受けられます。ニキビを繰り返さない肌質へと根本的に改善する働きかけが可能です。
一人で悩み続けるよりも、美容医療に頼るほうが解決の糸口が見つかりやすいです。長年の悩みを断ち切り健やかな肌を取り戻すための大きな一歩として、専門医への相談を検討してみてください。
専門医の受診を検討すべき具体的な症状
- 何もしなくても脈打つような激しい痛みがある状態
- 市販薬を数週間継続使用しても症状が全く改善しない場合
- 同じ場所に何度も再発を繰り返す慢性的な肌トラブル
繰り返す耳ニキビを防ぐために今日から始められる予防とスキンケア
痛い思いを二度としないためには日々のスキンケアや生活習慣を見直し、ニキビができにくい肌環境を作ることが大切です。
入浴時は耳の裏や耳たぶまで忘れずにしっかり泡で洗浄
顔の洗顔には気を使っても耳の周りの洗浄はおろそかになりがちです。入浴時は顔を洗うついでに耳の裏側や耳たぶまで、忘れずにしっかりと洗う習慣をつけます。洗顔料をたっぷりと泡立てて優しく汚れを浮かせます。
そのふんわりとした泡を耳の複雑な形状に沿わせるようにして洗うのがポイントです。とくに耳の裏のくぼみには皮脂やシャンプーの洗い残しが溜まりやすいため、指の腹を使って丁寧になぞるように洗います。
毎日少しの手間をかけるだけで毛穴の詰まりを未然に防ぎ、清潔でトラブルのない肌を維持できます。洗い残しがないよう、鏡で時々チェックしながら丁寧にケアする習慣を身につけましょう。
耳周りの洗浄時のチェックポイント
| 洗う部位 | 気をつけるポイント | 推奨する洗い方 |
|---|---|---|
| 耳の裏側 | 髪をかき上げて洗い残しを防ぐ | たっぷりの泡で優しく撫でる |
| 耳たぶ | 爪を立てずに指の腹を使う | 摩擦を最小限に抑える |
| 耳の穴付近 | 奥まで指を入れず入り口のみにする | ぬるま湯で優しくすすぎ流す |
洗顔後は化粧水や乳液を使って耳周りもしっかりと保湿して乾燥を防ぐ
ニキビ予防において清潔にすることと同じくらい重要なのが十分な保湿です。耳の周りの皮膚は非常に薄く乾燥しやすい特徴があります。肌が乾燥すると皮膚のバリア機能が低下し、少しの摩擦や刺激でもダメージを受けやすくなります。
乾燥を補おうとして肌が過剰に皮脂を分泌し、結果的に毛穴が詰まってニキビの原因となる悪循環に陥ります。お風呂上がりや洗顔後、顔に化粧水や乳液を塗る際にはその手で耳の裏や耳たぶにも軽く馴染ませます。
耳周りにもしっかりと潤いを与え、乾燥から肌を守ると過剰な皮脂分泌を抑えられます。日々のスキンケアの流れに耳の保湿を組み込んで、バリア機能の高い健やかな肌を育てていきましょう。
ビタミンB群を意識したバランスの良い食事で肌のターンオーバーを整える
体の内側からのアプローチも繰り返すニキビの予防には欠かせません。とくに肌の再生を促し、皮脂の分泌量をコントロールする働きを持つビタミンB群を積極的に摂取します。健康的な肌細胞の生成を強力にサポートしてくれます。
豚肉やレバー、納豆や卵、ほうれん草など、身近な食材を日常の食事にバランスよく取り入れる工夫が大切です。
また脂っこい食事や糖分の多いお菓子は皮脂の分泌を過剰にするため、肌荒れのリスクを高めてしまいます。ニキビができやすいと感じる時期は意識して控えると、肌への負担を大幅に減らせます。
バランスの取れた食生活は最高のスキンケアであり、美しい肌作りの土台となることを忘れないでください。
Q&A
- 耳の中にできたニキビに市販のニキビ薬を塗っても良いですか?
-
耳の入り口付近など目視でき安全に薬を塗れる範囲であれば、市販のニキビ薬を使用しても問題ありません。しかし耳の穴の奥深くにできたニキビに無理に薬を塗ろうとする行為は大変危険です。
綿棒などで耳の内部の皮膚を傷つけたり、薬が鼓膜に付着して聴力に影響を与えたりする恐れがあります。決して奥まで道具を押し込まないよう細心の注意を払ってケアを行ってください。
奥の方に強い痛みを感じる場合や、数日塗っても症状が全く改善しない場合は自己判断での使用を直ちに中止します。安全を最優先し、耳鼻咽喉科または皮膚科の専門医による適切な診察を受けてください。
- ワイヤレスイヤホンを使うと耳のニキビができやすくなりますか?
-
ワイヤレスイヤホン、とくに耳の穴に密着するカナル型の使用は、耳の中の湿度と温度を上昇させます。その結果、ニキビの原因となるアクネ菌などの細菌が繁殖しやすい高温多湿の環境を作り出してしまいます。
さらにイヤーピースが皮膚に擦れる摩擦による物理的な刺激も、炎症を引き起こす大きな引き金となります。長時間の連続使用は極力避け、定期的に耳から外して通気性をしっかりと確保することが予防に繋がります。
またイヤーピースに付着した皮脂や汚れをアルコール除菌シートでこまめに拭き取るお手入れも欠かせません。常に清潔な状態で使用する習慣をつけることが、耳の肌トラブルを防ぐ上で非常に重要です。
- 耳の裏にできた巨大な化膿ニキビを自分で針で刺して膿を出しても大丈夫ですか?
-
自分で針を使って化膿したニキビを潰し、無理やり膿を押し出す行為は絶対にやめてください。家庭にある縫い針や安全ピンなどは完全に滅菌されておらず、そこから新たな細菌が侵入するリスクが非常に高いです。
不衛生な道具での処置は重症な感染症を引き起こし、症状をさらに悪化させる恐れがあります。また無理な圧迫は毛穴周辺の健康な組織まで破壊し、大きなクレーターや目立つ色素沈着といった一生残る跡の原因となります。
大きく腫れ上がり化膿してしまったニキビの排膿は、決して自己流で行ってはいけません。専用の清潔な医療器具を使用し、専門知識を持つ医師の適切な処置のもとで安全に行う必要があります。
- 耳のニキビ跡が黒く色素沈着として残ってしまったのですが自然に消えますか?
-
耳のニキビの炎症が長引いた結果生じる黒い色素沈着は、肌のターンオーバーとともに少しずつ薄くなっていきます。しかし耳周りの皮膚は顔に比べて新陳代謝が遅いため、改善には根気が必要になります。
顔のニキビ跡と比べて完全に跡が消えるまでに、半年から数年といった非常に長い時間がかかるケースが多くなります。少しでも早く綺麗にしたい場合は、毎日の保湿ケアと紫外線対策を徹底するのが基本です。
さらにビタミンC誘導体配合のスキンケア用品を使用したり、美容皮膚科でケミカルピーリングなどの専門的なケアを受けたりするのも有効です。適切な方法を取り入れると、跡が薄くなるまでの期間を大幅に短縮できます。
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