透析患者さんが服用する主な薬|降圧剤・リン吸着薬などの種類と注意点

透析患者さんが服用する主な薬|降圧剤・リン吸着薬などの種類と注意点

透析導入後は腎機能を補う多くの薬が必要になり、降圧剤、リン吸着薬、ビタミンD製剤、造血薬などがその代表です。

これらは透析では補いきれない電解質やホルモンの調整を担い、心不全や血管の石灰化といった重大な合併症を予防するために欠かせません。

日々の服薬管理が透析患者さんの健康と生活の質を支える鍵となります。

目次

透析療法における内服薬の重要性と役割

透析患者さんの内服薬は、腎臓が担っていたホルモン分泌や細かな電解質調整を補完する役割を持ちます。週3回の透析だけでは血液の状態を完全に一定に保つことが難しいため、薬がその隙間を埋めます。

腎機能の代替手段としての内服治療

本来の腎臓は24時間休まず働いていますが、透析は限られた時間しか行われないため、透析がない時間に蓄積する老廃物や水分への対策が不可欠です。

内服薬は、こうした透析の空白時間を埋めるためのもので、体内の環境を一定に保つ仕組みを支えることで、急激な体調の変化を抑える効果を発揮します。

薬によって不要な物質の吸収を抑えたり、必要な成分を補ったりすることで、身体全体のバランスが整います。

合併症を未然に防ぐための予防医学

腎臓の働きが低下し続けると、心臓や血管、さらには骨に至るまで全身に影響が及び、合併症は一度起こると生活の質を大きく下げてしまう要因です。

降圧剤やリン吸着薬は、単に数値を下げるだけでなく、血管が硬くなるのを防ぐ役割も持ち、長期的な視点で身体を守るために、服用を続けます。

血液検査の結果をもとに処方される薬には、将来の健康を害するリスクを摘み取る意図があります。

自己管理能力を高める薬の知識

自分がどのような目的で薬を飲んでいるのかを知ることは、治療に前向きに取り組む助けになり、効果を理解していれば、飲み忘れへの意識も高まります。

体調に異変を感じた際、薬の影響なのかを判断する材料にもなります。医療従事者に正確な情報を伝えるためにも、基本的な知識を持つことは大切です。

医師や薬剤師とコミュニケーションをとりながら、自分に合った服薬スタイルを築く必要があり、主体的な姿勢が、安全な薬物療法の実践につながります。

透析治療を支える基本的な薬剤分類

分類名主な作用管理の目的
降圧剤血管の抵抗を減らす心不全や脳卒中の回避
リン吸着薬リンを便へ出す血管の石灰化を抑制
造血薬赤血球の産生を促す活動的な生活の維持

日々の生活の中で、薬の種類が増えることに不安を感じる場合もあるかもしれませんが、一つひとつの薬が特定の役割を持ち、身体を保護しています。

検査数値の変化に応じて調整が行われるため、定期的な通院と相談を欠かさないことが大切です。

血圧管理に欠かせない降圧剤の種類と特性

透析患者さんの血圧管理は、心臓の肥大や血管事故を防ぐために非常に重要です。透析前後の水分変動によって血圧が上下しやすいため、状況に応じた薬剤の選択が求められます。

カルシウム拮抗薬の役割と効果

カルシウム拮抗薬は、血管の筋肉を弛緩させることで通り道を広げ、スムーズな血流を促し、降圧効果が非常に高く、多くの透析患者さんに使われています。

この薬剤は作用が安定しており、食事の内容に左右されにくいというメリットがあるため、毎日の血圧を一定の範囲内に収めるのに適しています。

ただし、血管が広がる反応によって、顔の赤みや動悸、足のむくみを感じる場合があり、症状が続くときは、薬の種類や量を検討することが必要です。

ARBおよびACE阻害薬の利点

ARBやACE阻害薬は、血圧を上昇させるホルモンの働きをピンポイントでブロックし、血圧を下げるだけでなく、心筋の負担を和らげる効果も優れています。

心臓の壁が厚くなるのを防いだり、血管自体の老化を遅らせたりする働きが期待でき、心血管系の合併症が多い透析患者さんにとって、守りの要です。

副作用としてカリウムの値が上がりやすくなる性質があるため、食事管理とのバランスに注意を払い、血液検査でカリウム値を頻繁に確認しながら服用することが重要です。

ベータ遮断薬による心臓への配慮

ベータ遮断薬は、心臓の過剰な働きを抑えて脈拍を落ち着かせる役割を担い、心臓が酸素を消費する量を節約し、心不全などの進行を食い止める薬です。

透析中に頻脈になりやすい方や、心臓に持病がある方に有効で、心拍数を一定に保つことで、突然の不整脈のリスクを低減する効果が認められています。

息切れが強くなったり、極端に脈が遅くなったりした場合は、用量の微調整が必要です。自分の脈拍や体調を観察しながら、安全に治療を進めていきます。

一般的な降圧剤の働きと注意点

薬剤の種類作用機序特有の注意点
カルシウム拮抗薬血管壁の筋肉を弛緩浮腫や顔のほてり
ARBホルモン受容体阻害血清カリウムの上昇
ベータ遮断薬自律神経の抑制徐脈や低血圧

血圧は一日のうちでも刻々と変化し、透析当日の朝などは、飲むタイミングを医師の指示通りに守ることが、安全な透析を受けるための条件です。

家庭での血圧測定を習慣にし、数値の推移を記録しておくことが重要で、記録は医師にとって、降圧剤を選ぶための貴重な判断材料になります。

急な立ちくらみや頭痛がある場合は、血圧が変動しているサインかもしれません。我慢せず早めに医療スタッフへ相談し、適切な処置を受けるようにしましょう。

リン吸着薬の服用タイミングと合併症予防

リンの管理は、透析患者さんの血管を守る上で非常に重要で、食事から入るリンを便として排出させるリン吸着薬は、飲むタイミングが効果を左右します。食直前や食直後に服用することで、腸内でのリン吸収を効率的に妨げることが可能です。

カルシウム含有製剤の活用

カルシウムを含むリン吸着薬は、リンと結合して不要な成分を固める働きをし、古くから実績のある薬であり、リンを下げる力が安定しているのが強みです。

服用によって体内のカルシウム値も上がることがあるため、医師は血液検査で双方のバランスを確認します。カルシウムが高すぎると血管への悪影響が出ます。

食後すぐに飲むことで、食べたものに含まれるリンを捕まえやすくなるので、飲み忘れに気づいたら、次の食事で調整せず医師の指示を仰ぐようにしましょう。

非カルシウム含有製剤のメリット

カルシウムを含まないタイプのリン吸着薬は、血中のカルシウムを増やすことなくリンを吸着し、血管の石灰化リスクが高い患者さんに推奨されます。

ポリマー製剤や金属製剤など、異なる仕組みの薬があり、生活スタイルに合わせて選べ、粒の大きさや服用回数など、飲みやすさの選択肢が広がっています。

副作用として、お腹が張ったり便秘になったりする場合があり、その際は無理に続けず、排便を助ける薬の併用や、別の種類の薬への変更を検討することが大切です。

鉄含有リン吸着薬による多角的アプローチ

鉄分を主成分とする最新のリン吸着薬は、リンを抑えると同時に鉄を補う効果があり、貧血治療の補助としても機能し、治療の効率を高めることができます。

鉄分が補給されるため、便の色が黒っぽくなることがありますが、薬自体の色によるものです。異常ではないため、安心して服用を続けてください。

一度に複数の効果を得られるため、飲む薬の総数を減らせる可能性があります。

リン吸着薬の種類と管理のポイント

薬剤タイプ成分の特徴服用時の留意点
カルシウム製剤安価で効果が安定カルシウム上昇に注意
非カルシウム製剤血管保護に有利胃腸症状の有無を確認
鉄含有製剤貧血改善の補助便の色調変化を把握

リンは多くの食品に含まれているため、食事制限だけでは数値の維持が困難で、薬の力を借りることで、食事の楽しみを損なわず管理を行うことができます。

かゆみや関節痛がある場合は、リンが高くなっているかもしれません。自覚症状が出る前に、毎日の服薬で一定の数値を保つことが、重要です。

外食などで普段より多く食べる際は、薬の飲み忘れが特に心配なので、予備の薬を持ち歩くなどの工夫をして、どのような場面でも対応できるようにしましょう。

腎性貧血を改善する造血薬と鉄剤の活用

腎臓で作られるホルモンの不足によって起こる腎性貧血は、透析患者さんに共通の悩みです。造血薬(エリスロポエチン製剤)や鉄剤を用いることで、赤血球の産生を助け、貧血に伴う疲れやすさを改善します。

エリスロポエチン製剤による治療

エリスロポエチンは、骨髄に赤血球を作るよう命じる重要なホルモンで、腎機能が低下すると不足するため、薬として外部から補充することが必要です。

週に数回の注射や、効果が長持ちする製剤が広く使われています。貧血が改善すると、酸素が全身に行き渡り、だるさや顔色の悪さが解消されるのを実感できます。

治療の初期には、血圧が上がりやすくなる変化が見られることもあるので、数値をこまめに測定し、降圧剤とのバランスを考えながら慎重に調整が行われます。

鉄分補給の重要性と補充方法

赤血球を作るためには、司令塔であるホルモンだけでなく、材料となる鉄分が不可欠です。鉄が不足していると、いくら造血薬を使っても貧血は改善しません。

透析患者さんは鉄の吸収が悪くなる傾向にあるため、内服や静脈注射による補給を行い、体内にある鉄の貯蔵量を確認しながら、適切な量を投与します。

鉄分が十分に満たされることで、造血薬の効果が最大限に引き出されます。疲れが取れにくいと感じる場合は、鉄不足の可能性がないか医師に相談してみましょう。

HIF-PH阻害薬という新しい選択肢

HIF-PH阻害薬は、細胞が低酸素を感じた時に起こる反応を再現し、自身の造血能力を高める内服薬です。注射の回数を減らせるため、患者さんの負担が和らぎます。

飲み薬で安定した血色素量を維持できるため、在宅での管理もしやすくなり、自身の本来の力を引き出すという、新しいアプローチによる貧血治療です。

新しい薬ゆえに、使用にあたっては特定の検査が推奨されることもあります。メリットとデメリットを理解し、自分にとって最適な方法を主治医と相談しましょう。

腎性貧血治療に用いられる主な手段

治療法投与ルート期待される役割
エリスロポエチン注射または静脈赤血球の生成を指令
鉄剤内服または静脈赤血球の原料を補充
HIF-PH阻害薬経口(内服)造血システムを活性化

貧血の改善は、日常生活での意欲を高めることにもつながり、階段の上り下りでの息切れが減ることで、散歩などの運動も楽しみやすくなります。

血液検査でヘモグロビンの値が安定していることは、身体の状態が良いサインです。薬のおかげで活動の幅が広がることを、ポジティブに捉えていきましょう。

もし立ちくらみや強い動悸を感じた際は、数値が急激に変化している恐れがあるので、速やかに報告し、早めの対応を受けることが安全のために重要です。

骨の健康を守るビタミンD製剤と二次性副甲状腺機能亢進症

腎臓の機能低下は、ビタミンDの活性化を妨げ、カルシウムの吸収を低下させ、これが原因で骨が脆くなり、全身の関節に痛みが走ることがあります。

活性型ビタミンD製剤を補うことで、骨の強度を維持し、副甲状腺ホルモンの異常な分泌を抑制することが可能です。

活性型ビタミンD製剤の役割

体内で有効に働く状態のビタミンDを直接補うことで、腸からのカルシウム吸収を助け、骨の代謝を整え、健康的な骨密度を維持するために必要な薬です。

この薬剤は、単にカルシウムを増やすだけでなく、副甲状腺から出るホルモンの量を抑える働きもあり、骨が削られるのを防ぐ効果があります。

カルシウムが上がりすぎないよう、血液検査の数値を慎重に見ながら投与量が決まります。

カルシウム受容体作動薬の効果

副甲状腺ホルモンが過剰に出続けてしまう場合、直接抑える薬剤を使用します。骨からのカルシウム流出を止め、骨折のリスクを大幅に減らします。

血管の壁にカルシウムがたまる石灰化を予防する効果も期待されており、将来的な心血管事故を防ぐために、カルシウム受容体作動薬による管理が果たす役割は大きいです。

胃の不快感が出る場合がありますが、服用の時間を工夫することで対処ができるので、気になる症状はこまめに伝え、無理なく続けられる方法を一緒に考えましょう。

骨代謝管理の長期的な視点

骨の問題は自覚症状が出にくいですが、痛みが現れた時にはかなり進行していることも多いため、数値の段階での管理が成功の鍵を握ります。

カルシウム、リン、ホルモン値の3つを三位一体でコントロールすることが理想的です。一つでもバランスを崩すと、他の数値にも悪影響を及ぼします。

骨代謝に関連する主な薬剤と機能

薬剤分類作用のポイント健康へのメリット
活性型ビタミンD吸収促進と抑制骨の強度を適正化
受容体作動薬ホルモン分泌の抑制石灰化の進行を阻止
カルシウム製剤不足分の補填血中濃度の安定化

治療の目的を明確にすることで、長期の服薬に対するストレスを軽減でき、「骨を守るため」という意識が、自己管理の質を高める動機付けになるでしょう。

検査結果が出るたびに一喜一憂する必要はありませんが、推移を確認することは大切です。少しずつでも目標値に近づけるよう、日々の努力を積み重ねてください。

高カリウム血症を防ぐカリウム抑制薬の使用法

血液中のカリウムが高くなりすぎると、不整脈や心停止の危険性が高まります。透析患者さんはカリウムの排出が難しいため、食事制限と併せてカリウム抑制薬を服用することが重要です。

カリウム抑制薬の種類と特徴

カリウム抑制薬には、粉末を水に溶かすタイプや、手軽に食べられるゼリータイプがあり、以前よりも飲みやすいよう、味のバリエーションも増えています。

自分にとって継続しやすい剤形を選ぶことで、毎日の習慣化がスムーズになります。ゼリー状のものは外出先でも使いやすく、活動的な方にも適した選択肢です。

薬によって、交換される成分がナトリウムのものとカルシウムのものがあり、体調や他の検査値に合わせて、医師が最適なタイプを選んで処方を行います。

服用上の注意点と工夫

カリウム抑制薬は便と一緒にカリウムを出す仕組みであるため、便秘は大敵で、便秘が続くと効果が薄れるばかりか、腸内でトラブルを起こす可能性もあります。

水分制限の中で便通を保つのは難しい面もありますが、食物繊維を摂る工夫や下剤の併用が有効で、排便がスムーズであることが、この薬の効果を支えます。

粉末タイプを溶かす際は、指示された水分量を守り、沈殿する前に飲み切るようにします。他の薬との飲み合わせで、吸収に影響が出る場合もあるので注意が必要です。

食事管理と薬のバランス

薬を飲んでいれば何をどれだけ食べても良い、というわけではありません。食事から摂るカリウムを減らす努力が基本であり、薬は補完的な役割を果たします。

カリウムが多い食品を知り、調理法を工夫することで、摂取量をコントロールし、その上で薬を併用すれば、より安全に数値を維持することが可能です。

数値が安定してくれば、たまに旬の食材を少しだけ楽しむような心の余裕も生まれます。厳しすぎる制限ではなく、薬を使ってバランスをとる視点が大切です。

カリウム管理に役立つ対策のまとめ

  • ゼリー剤の活用:冷やすとさらに飲みやすく習慣化が容易になります。
  • 排便の維持:毎日決まった時間の排便を意識し薬の効果を高めます。
  • カリウム量の把握:生野菜を茹でこぼすなどの工夫を食事に取り入れます。

心臓への不安を減らすことは、透析生活の質を大きく左右し、カリウム値が適切であれば、不整脈を心配せずに穏やかな時間を過ごすことができます。

もし、果物などを食べ過ぎてしまったと感じたときは、次の診察を待たずに早めの相談を検討してください。早めの対処が、不測の事態を防ぐ最善の手段となります。

透析患者さんが内服薬を続けるための注意点

透析患者さんの薬物療法を安全に進めるためには、正確な服用と情報共有が大切で、自己判断での中止や増量は、身体のバランスを崩し、思わぬ事故を招く原因になります。

お薬手帳を常に持ち歩き、他の病院にかかる際や市販薬を購入する際も提示する習慣をつけましょう。

自己判断による中断の危険性

自覚症状がないからといって、勝手に薬を止めてしまうのは非常に危険で、血圧の薬などは、急に止めるとリバウンド現象で血圧が急上昇することがあります。

薬の数が多いと感じたり、飲みにくさを感じたりしたときは、医療チームに伝えましょう。調整の余地がないか、検討してもらえます。

お薬手帳と市販薬への配慮

透析患者さんの身体は非常にデリケートであり、一般的な市販薬でも強く影響が出ることがあります。風邪薬や痛み止めの中には、腎臓に負担をかける成分も多いです。

お薬手帳は、全ての治療歴を記録した大切な証明書で、これがあれば正しい薬を迅速に処方してもらうことができます。

新しいサプリメントを試す前にも、一度相談する習慣をつけましょう。知らない間に処方薬の効果を打ち消してしまうような飲み合わせを防ぐために重要な確認です。

飲み忘れを防ぐ実践的なアイデア

薬を飲み忘れるのは誰にでもあることなので、スマートフォンの通知設定や、家族に声をかけてもらうことも有効な手段です。一包化という、1回分を1袋にまとめるサービスも薬剤師に相談すれば対応してもらえます。

旅行や外出の際は、多めに薬を持ち歩く備えが安心を生み、小さな工夫を積み重ねることで、服薬の負担を減らし、生活の一部として自然に取り込んでいきましょう。

よくある質問

日々の治療の中で生まれる素朴な疑問や、不安に感じる点について回答を用意しました。薬との付き合い方について、より深い理解を得るためのヒントにしてください。

透析日と非透析日で薬の飲み方を変える必要がありますか?

透析日には、透析中に血圧が下がりすぎてしまうのを防ぐため、朝の降圧剤を飲まずに持参するよう指示されることが一般的です。一方で、心臓の薬やインスリンなどは決まった時間に使う必要があります。

個々の薬剤ごとにルールが異なるため、自分の処方薬リストに「透析日の朝」などの印をつけておくと便利です。勝手に判断せず、必ず作成された指示表を確認するようにしましょう。

飲み忘れてしまったとき、次の食事で2回分まとめて飲んでも良いですか?

一度に2回分の量を飲むことは、血中濃度が急激に上がりすぎて重篤な副作用を招く危険があるため、絶対に行ってはいけません。

飲み忘れに気づいた時間が、次の服用時間に近い場合は、忘れた分は飛ばして次の1回分から通常通り服用してください。

気づいた時間が早ければすぐに飲んでも良い場合もありますが、薬剤師にあらかじめ忘れた時の対応を確認しておくのが最も確実です。

グレープフルーツ以外にも、薬の効き目に影響する食べ物はありますか?

納豆や青汁、クロレラなどは、血液をサラサラにする薬であるワルファリンの効果を弱めてしまうことが有名です。

また、最近注目されているセント・ジョーンズ・ワートというハーブは、多くの薬の分解を早めてしまい、効果を薄くすることがあります。

食事や嗜好品が薬に与える影響は複雑ですので、新しい習慣を始める前には、お薬手帳を持って薬剤師に一度確認することをおすすめします。

薬の副作用でかゆみや発疹が出た場合、すぐに飲むのを止めるべきですか?

発疹やかゆみはアレルギー反応の可能性があり、そのまま飲み続けると重症化する恐れがあります。まずは服用を中断し、処方医または薬剤師に連絡をして状況を伝えてください。

特に息苦しさや唇の腫れなどを伴う場合は、緊急の対応が必要です。ただし、薬を急に止めることによるデメリットもあるため、勝手な中止ではなく専門家の指示に従うことが、身体の安全を守るための基本となります。

以上

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大垣中央病院・こばとも皮膚科

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