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左頬のニキビに隠された意味とは?スピリチュアル?医学的な原因と対策

左頬のニキビに隠された意味とは?スピリチュアル?医学的な原因と対策

ふと鏡を見ると、左頬にぽつんとできたニキビ。「またニキビが…」と落ち込むだけでなく、「左頬のニキビには何か特別な意味があるの?」と気になったことはありませんか?

巷ではスピリチュアルな意味合いが語られることもありますが、実際には医学的な原因が潜んでいることがほとんどです。

この記事では、左頬のニキビについて、スピリチュアルな側面と医学的な原因の両方から掘り下げ、具体的な対策まで詳しく解説します。

この記事の執筆者

小林 智子(日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士)

小林 智子(こばやし ともこ)

日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士
こばとも皮膚科院長

2010年に日本医科大学卒業後、名古屋大学医学部皮膚科入局。同大学大学院博士課程修了後、アメリカノースウェスタン大学にて、ポストマスターフェローとして臨床研究に従事。帰国後、同志社大学生命医科学部アンチエイジングリサーチセンターにて、糖化と肌について研究を行う。専門は一般皮膚科、アレルギー、抗加齢、美容皮膚科。雑誌を中心にメディアにも多数出演。著書に『皮膚科医が実践している 極上肌のつくり方』(彩図社)など。

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医療法人社団豊正会大垣中央病院

目次

左頬のニキビとスピリチュアルな意味合い

左頬にできるニキビについて、古くから様々な言い伝えやスピリチュアルな解釈が存在します。科学的根拠はありませんが、人々の間で語り継がれてきた考え方の一つとして紹介します。

ただし、これらはあくまで一つの考え方であり、ニキビの主な原因は医学的なものであることを念頭に置いてください。

左頬のニキビにまつわる言い伝え

左頬のニキビは、「誰かに思われている」「片思いが叶う」といった恋愛に関する良い知らせや、「仕事運の上昇」「人間関係の好転」など、吉兆を示すサインとして捉えられることがあります。

特に、思いがけない相手からの好意や、新しい出会いを暗示するとも言われています。これらの言い伝えは、人々に希望や期待感を与えるものとして、古くから親しまれてきました。

一方で、地域や文化によっては、「誰かに妬まれている」「トラブルの予兆」といったネガティブな意味合いを持つ場合もあります。これらの解釈は多岐にわたり、一概に「こうである」と断定できるものではありません。

言い伝えの例

言い伝えの種類主な内容関連する事柄
恋愛運思われニキビ、片思い成就出会い、告白
仕事運評価の上昇、プロジェクト成功昇進、新しい仕事
対人運良縁、和解友人関係、家族関係

スピリチュアル的な解釈の注意点

スピリチュアルな解釈は、あくまで心の持ちようや気休めとして捉えることが大切です。ニキビは皮膚の炎症であり、医学的なアプローチで原因を特定し、適切なケアを行うことが根本的な解決につながります。

スピリチュアルな意味に過度に依存し、医学的な対処を怠ると、症状が悪化する可能性もあります。

注意:スピリチュアルな解釈は、あくまで参考程度に留め、ニキビの治療は皮膚科専門医に相談することを推奨します。

また、特定のスピリチュアルな解釈を信じることで、かえって不安になったり、ストレスを感じたりすることもあります。自分にとって心地よい情報を選び、前向きな気持ちでいることが、心身の健康にとって重要です。

心と体のつながりを示唆するものとして

スピリチュアルな解釈の中には、心身のバランスの乱れが体の特定の部分に現れるという考え方もあります。

例えば、左頬は「感情」や「内面」と関連付けられることがあり、抑圧された感情やストレスがニキビとして現れると解釈されることもあります。これは、東洋医学における「気」の流れや、心身相関の考え方と通じる部分があるかもしれません。

ストレスがホルモンバランスを乱し、皮脂の過剰分泌を引き起こすことは医学的にも知られています。そのため、スピリチュアルな解釈が、間接的に心身の状態を反映している可能性も否定できません。

大切なのは、体のサインを見逃さず、自分の心と体に向き合うきっかけとすることです。

ポジティブな捉え方

もし左頬のニキビのスピリチュアルな意味を信じるのであれば、できるだけポジティブな側面を採用することをおすすめします。「誰かに思われている」という解釈を信じれば、少し気分が明るくなるかもしれません。

また、「新しい変化の兆し」と捉えれば、前向きな行動を起こすきっかけになることもあります。

しかし、最も重要なのは、ニキビそのものに一喜一憂しすぎず、冷静に原因を考え、適切なスキンケアや生活習慣の改善に取り組むことです。スピリチュアルな意味は、あくまで心の栄養剤の一つとして、上手に活用しましょう。

左頬のニキビができる医学的な原因

左頬にニキビができる背景には、様々な医学的な原因が考えられます。これらを理解することが、適切な対策への第一歩となります。

主な原因として、ホルモンバランスの乱れ、皮脂の過剰分泌、毛穴の詰まり、そして外的刺激などが挙げられます。

ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスの変動は、ニキビの発生に大きく関与します。特に女性の場合、生理周期やストレス、睡眠不足などがホルモンバランスを崩す要因となり得ます。

男性ホルモンの一種であるアンドロゲンは皮脂腺を刺激し、皮脂の分泌を促進する作用があります。このアンドロゲンの影響が相対的に強まると、ニキビができやすくなります。

生理周期との関連

生理前になると黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が増加します。プロゲステロンは皮脂の分泌を促す作用があるため、この時期にニキビができやすくなったり、悪化したりする傾向があります。

特に口周りやフェイスライン、そして頬にも影響が出やすいと言われています。

ストレスの影響

精神的なストレスは、自律神経やホルモンバランスを乱す大きな要因です。ストレスを感じると、体内でコルチゾールというストレスホルモンが分泌されます。

コルチゾールはアンドロゲンの分泌を促し、結果として皮脂の過剰分泌を引き起こし、ニキビの原因となります。現代社会においてストレスを完全に避けることは難しいですが、上手にコントロールすることが重要です。

ホルモンバランスを整えるために意識したいこと

項目具体的な内容期待される効果
睡眠質の高い睡眠を7-8時間確保する成長ホルモンの分泌促進、自律神経の調整
食事バランスの取れた食事、大豆製品の摂取女性ホルモン様作用、腸内環境改善
ストレスケア適度な運動、趣味、リラックスコルチゾール分泌抑制、自律神経の安定

皮脂の過剰分泌

皮脂は肌の潤いを保つために必要なものですが、過剰に分泌されると毛穴を詰まらせ、ニキビの原因となります。皮脂の分泌量は、遺伝的要因、ホルモンバランス、食生活、生活習慣など、様々な要因に影響を受けます。

食生活の偏り

脂質の多い食事や糖質の過剰摂取は、皮脂の分泌を増加させる可能性があります。特に、高GI値(グリセミック・インデックス)の食品は血糖値を急上昇させ、インスリンの分泌を促します。

インスリンは皮脂腺の活動を活発にするため、ニキビの悪化につながることがあります。バランスの取れた食事が重要です。

  • 高GI値食品の例:白米、パン、菓子類
  • 低GI値食品の例:玄米、全粒粉パン、野菜類

睡眠不足

睡眠不足はホルモンバランスを乱し、肌のターンオーバー(新陳代謝)を遅らせる原因となります。ターンオーバーが乱れると、古い角質が剥がれ落ちにくくなり、毛穴が詰まりやすくなります。

また、睡眠中に分泌される成長ホルモンは肌の修復に重要な役割を果たすため、質の高い睡眠を確保することが大切です。

毛穴の詰まりとアクネ菌

ニキビの直接的な原因は、毛穴が皮脂や古い角質で詰まり、そこにアクネ菌(Cutibacterium acnes、旧名プロピオニバクテリウム・アクネス)が増殖し、炎症を起こすことです。

アクネ菌は誰もが持っている常在菌ですが、毛穴が詰まった環境では増殖しやすくなります。

メイク汚れの残存

メイクをしたまま寝てしまったり、クレンジングが不十分でメイク汚れが毛穴に残っていたりすると、毛穴詰まりの原因となります。特に油分の多いファンデーションやコンシーラーは、毛穴を塞ぎやすい傾向があります。

毎日のクレンジングを丁寧に行い、メイク汚れをしっかり落とすことが重要です。

古い角質の蓄積

肌のターンオーバーが正常に行われないと、古い角質が肌表面に蓄積し、毛穴を塞いでしまいます。乾燥や紫外線、加齢などもターンオーバーを乱す要因となります。

適切な保湿や定期的な角質ケア(ただし、やりすぎは禁物)が、毛穴詰まりの予防につながります。

毛穴詰まりを防ぐポイント

対策ポイント注意点
クレンジングメイクや肌質に合ったものを選ぶゴシゴシ擦らない、すすぎ残し注意
洗顔優しく泡で洗う洗いすぎは乾燥を招く
角質ケアピーリング効果のある化粧品など肌の状態を見ながら週1-2回程度

外的刺激と摩擦

頬は、顔の中でも特に外的刺激を受けやすい部位です。マスクの着用、寝具との摩擦、無意識に頬杖をつく癖などが、ニキビを誘発したり悪化させたりする原因となります。これらの刺激は、肌のバリア機能を低下させ、炎症を引き起こしやすくします。

マスクによる影響

長時間のマスク着用は、マスク内部の湿度上昇による雑菌の繁殖、マスクの素材による摩擦、肌への圧迫などが原因でニキビ(いわゆるマスクネ)を引き起こすことがあります。

特に左頬は、利き手でマスクを触ったり、寝ている間に下になったりすることで、より刺激を受けやすい場合があります。

寝具との接触

枕カバーやシーツなどの寝具が不衛生だと、雑菌が繁殖し、寝ている間に肌に付着してニキビの原因となることがあります。また、寝返りを打つ際の摩擦も肌への負担となります。

こまめに寝具を洗濯し、清潔に保つことが大切です。シルクなどの摩擦の少ない素材を選ぶのも一つの方法です。

左頬のニキビを悪化させるNG行動

できてしまった左頬のニキビを早く治したい一心で、ついやってしまいがちな行動が、実はニキビを悪化させている可能性があります。ここでは、避けるべきNG行動について解説します。

ニキビを潰す行為

ニキビを見つけると、気になってつい指や爪で潰してしまう人がいますが、これは絶対に避けるべき行動です。

無理に潰すと、毛穴の壁が壊れて炎症が周囲に広がり、ニキビが悪化するだけでなく、色素沈着やクレーターのようなニキビ跡が残る原因になります。また、指先には雑菌が付着しているため、二次感染を引き起こすリスクもあります。

注意:ニキビは自分で潰さず、自然に治癒するのを待つか、皮膚科で適切な処置を受けてください。

洗顔のしすぎ・洗い残し

ニキビができると、皮脂をしっかり落とそうとして一日に何度も洗顔したり、ゴシゴシ強く擦ったりしがちですが、これも逆効果です。過度な洗顔は肌に必要な皮脂まで奪い、乾燥を招きます。

肌が乾燥すると、かえって皮脂の分泌が過剰になることがあります。また、洗顔料のすすぎ残しは毛穴を詰まらせ、ニキビを悪化させる原因になります。洗顔は1日2回、優しく丁寧に行うことが基本です。

洗顔時の注意点

NG行動理由正しい方法
1日に何度も洗顔する肌の乾燥を招き、バリア機能低下朝晩の2回が基本
ゴシゴシ強く擦る肌への刺激、炎症悪化泡で優しく包み込むように洗う
熱いお湯で洗い流す皮脂を取りすぎ、乾燥を助長ぬるま湯(32~34℃程度)ですすぐ

不適切なスキンケア製品の使用

自分の肌質やニキビの状態に合わないスキンケア製品を使用することも、ニキビを悪化させる原因の一つです。例えば、油分の多いクリームやオイルは毛穴を詰まらせやすく、ニキビ肌には不向きな場合があります。

また、アルコール成分や香料、着色料などが刺激となり、炎症を引き起こすこともあります。ノンコメドジェニックテスト済みの製品や、敏感肌向けの製品を選ぶなど、慎重な製品選びが求められます。

メイクをしたままの就寝

疲れて帰宅した日など、ついメイクを落とさずに寝てしまうことがあるかもしれませんが、これはニキビにとって最悪の行動の一つです。

ファンデーションや日焼け止めなどのメイク料が毛穴を塞ぎ、皮脂や汗と混ざり合って雑菌が繁殖しやすい環境を作り出します。その結果、ニキビが発生・悪化しやすくなります。

どんなに疲れていても、就寝前には必ずメイクを丁寧に落とす習慣をつけましょう。

左頬のニキビへの効果的なスキンケア対策

左頬のニキビを改善し、新たなニキビの発生を防ぐためには、日々のスキンケアが非常に重要です。正しい洗顔方法、十分な保湿、ニキビ肌に適した化粧品選び、そして紫外線対策を心がけましょう。

正しい洗顔方法

スキンケアの基本は洗顔です。しかし、間違った洗顔方法はかえってニキビを悪化させる可能性があります。肌に負担をかけずに、余分な皮脂や汚れをきちんと落とすことが大切です。

洗顔料の選び方

ニキビ肌には、低刺激で洗浄力がマイルドな洗顔料を選びましょう。殺菌成分や抗炎症成分が配合された薬用洗顔料も選択肢の一つですが、肌への刺激が強い場合もあるため、自分の肌質に合うか確認が必要です。

泡タイプの洗顔料や、よく泡立てて使う固形石鹸などがおすすめです。スクラブ入りの洗顔料は、炎症を起こしているニキビには刺激が強すぎるため避けた方が無難です。

洗顔の頻度とタイミング

洗顔は、朝と夜の1日2回が基本です。朝は寝ている間にかいた汗や皮脂、ホコリなどを洗い流し、夜はメイク汚れや日中の汚れを落とします。洗いすぎは肌の乾燥を招き、バリア機能を低下させるため注意が必要です。

運動後など、汗をたくさんかいた場合は、その都度優しく洗い流すようにしましょう。

  • 洗顔のポイント:たっぷりの泡で、肌を擦らず優しく洗う。
  • すすぎのポイント:ぬるま湯で、洗顔料が残らないように丁寧にすすぐ。

洗顔ステップ

ステップポイント目的
手を洗う雑菌の付着を防ぐ清潔な状態で洗顔する
顔をぬらすぬるま湯で予洗い毛穴を開きやすくする
洗顔料を泡立てるきめ細かい泡を作る摩擦を減らし、汚れを吸着
優しく洗うTゾーンからUゾーンへ皮脂の多い部分から丁寧に
丁寧にすすぐ髪の生え際やフェイスラインも洗顔料の残りを防ぐ
清潔なタオルで拭く押さえるように水分を取る摩擦を避ける

保湿の重要性

ニキビ肌でも保湿は非常に重要です。肌が乾燥すると、バリア機能が低下し、外部からの刺激を受けやすくなったり、かえって皮脂が過剰に分泌されたりすることがあります。

洗顔後はすぐに保湿を行い、肌の水分と油分のバランスを整えましょう。

肌質に合った保湿剤

ニキビ肌向けの保湿剤は、油分が少なく、さっぱりとした使用感のものがおすすめです。セラミドやヒアルロン酸、コラーゲンなどの保湿成分が配合された化粧水やジェル、乳液を選びましょう。

オイルフリーやノンコメドジェニックテスト済みの製品を選ぶと、毛穴詰まりのリスクを低減できます。

保湿の正しい手順

洗顔後、まずは化粧水で肌に水分を補給します。その後、ジェルや乳液などの保湿剤で水分が蒸発しないように蓋をします。ニキビができている部分は、油分の多いクリームなどを避け、さっぱりとした保湿剤を薄く塗る程度にしましょう。

手のひらで優しく押さえるようにして、肌に馴染ませます。

ニキビ肌向けの化粧品選び

ニキビができやすい肌質の人は、化粧品選びにも注意が必要です。毛穴を詰まらせにくい処方のものや、ニキビの炎症を抑える成分が配合されたものを選ぶと良いでしょう。

ノンコメドジェニックテスト済み製品

「ノンコメドジェニックテスト済み」と表示されている製品は、ニキビの初期段階であるコメド(面皰)ができにくいように処方されていることを意味します。

ただし、すべての人にニキビができないというわけではありませんが、一つの目安として参考にすると良いでしょう。

有効成分の確認

ニキビケアを目的とした医薬部外品には、以下のような有効成分が配合されていることがあります。

  • 殺菌成分:サリチル酸、イソプロピルメチルフェノールなど
  • 抗炎症成分:グリチルリチン酸ジカリウム、アラントインなど
  • 皮脂抑制成分:ビタミンC誘導体など

自分の肌の状態やニキビの種類に合わせて、これらの成分が配合された化粧品を選ぶのも一つの方法です。

紫外線対策

紫外線は、ニキビを悪化させる大きな要因の一つです。紫外線は肌のバリア機能を低下させ、炎症を促進します。また、ニキビ跡の色素沈着を引き起こす原因にもなります。

季節や天候に関わらず、一年を通して紫外線対策を行うことが大切です。

日焼け止めは、ノンコメドジェニックテスト済みのものや、肌に優しい処方のものを選びましょう。

SPF値やPA値は、日常生活ではSPF20~30、PA++程度で十分ですが、屋外での活動時間が長い場合は、より効果の高いものを選び、こまめに塗り直すことが重要です。

生活習慣の見直しで左頬のニキビを改善

左頬のニキビをはじめとする肌トラブルは、スキンケアだけでなく、日々の生活習慣とも深く関わっています。

バランスの取れた食事、質の高い睡眠、適切なストレスマネジメント、そして適度な運動を心がけることで、体の内側から健やかな肌を目指しましょう。

バランスの取れた食事

「肌は内臓の鏡」と言われるように、食生活は肌の状態に大きな影響を与えます。特定の食品だけを摂取したり、逆に極端に制限したりするのではなく、様々な栄養素をバランス良く摂ることが基本です。

積極的に摂りたい栄養素

肌の健康維持に役立つ代表的な栄養素には、ビタミン類やミネラル、タンパク質などがあります。

栄養素主な働き多く含む食品例
ビタミンA皮膚や粘膜の健康維持、ターンオーバー促進緑黄色野菜(人参、ほうれん草)、レバー
ビタミンB群皮脂分泌の調整、エネルギー代謝促進豚肉、魚介類、豆類、穀類
ビタミンC抗酸化作用、コラーゲン生成促進果物(柑橘類、イチゴ)、野菜(パプリカ、ブロッコリー)
ビタミンE抗酸化作用、血行促進ナッツ類、植物油、アボカド
タンパク質肌細胞の材料肉類、魚介類、卵、大豆製品
亜鉛皮膚の新陳代謝促進、免疫力向上牡蠣、レバー、牛肉

控えたい食べ物

一般的に、ニキビを悪化させる可能性があるとされる食べ物には、以下のようなものがあります。ただし、個人差が大きいため、自分の体質や肌の状態を見ながら調整することが大切です。

  • 脂質の多い食事:揚げ物、スナック菓子、ファストフードなど
  • 糖質の多い食事:ケーキ、チョコレート、清涼飲料水など
  • 刺激物:香辛料の強いもの、カフェインの多いものなど

これらの食品を完全に断つ必要はありませんが、過剰な摂取は控えるように心がけましょう。

質の高い睡眠

睡眠は、肌の修復と再生に欠かせない時間です。睡眠中に分泌される成長ホルモンは、肌のターンオーバーを促し、ダメージを受けた細胞を修復する働きがあります。質の高い睡眠を確保することで、ニキビの改善や予防につながります。

睡眠時間と肌の関係

理想的な睡眠時間は個人差がありますが、一般的には7~8時間程度が良いとされています。睡眠時間が不足すると、ホルモンバランスが乱れ、皮脂の分泌が過剰になったり、肌のバリア機能が低下したりする可能性があります。

また、睡眠の質も重要です。深い眠り(ノンレム睡眠)の時間を確保することで、成長ホルモンの分泌がより活発になります。

寝る前のリラックス法

質の高い睡眠を得るためには、寝る前にリラックスすることが大切です。以下のような方法を試してみましょう。

  • ぬるめのお風呂に入る(38~40℃程度)
  • カフェインの摂取を控える(就寝4時間前以降)
  • スマートフォンやパソコンの使用を控える(就寝1時間前以降)
  • 軽いストレッチや瞑想をする
  • アロマテラピー(ラベンダーなど)を利用する

ストレスマネジメント

ストレスは万病のもとと言われますが、ニキビにとっても大敵です。ストレスを感じると、自律神経が乱れ、ホルモンバランスが崩れやすくなります。

その結果、皮脂の分泌が過剰になったり、免疫力が低下して炎症が起きやすくなったりします。

自分に合ったストレス解消法

ストレスを完全に無くすことは難しいですが、自分に合った方法で上手に解消していくことが重要です。何がストレスの原因になっているのかを把握し、それに対する対処法を見つけましょう。

例えば、気分転換になるような趣味の時間を持ったり、信頼できる人に話を聞いてもらったりするのも良いでしょう。

リフレッシュの習慣化

日常的にリフレッシュできる時間を取り入れることも、ストレスを溜め込まないためには有効です。

短時間でも良いので、意識的に休息を取ったり、好きな音楽を聴いたり、自然の中で過ごしたりするなど、心身をリセットできる習慣を持つことが大切です。

ストレスケアのヒント

カテゴリ具体例期待できること
運動ウォーキング、ヨガ、軽いジョギング気分転換、セロトニン分泌促進
趣味読書、音楽鑑賞、映画鑑賞、手芸没頭できる時間、達成感
リラクゼーション深呼吸、瞑想、アロマ、入浴副交感神経優位、心身の緊張緩和

適度な運動

適度な運動は、血行を促進し、肌のターンオーバーを整える効果が期待できます。

また、汗をかくことで毛穴の汚れが排出されやすくなったり、ストレス解消にもつながったりします。ウォーキングやジョギング、ヨガ、ストレッチなど、自分が楽しめる運動を生活に取り入れましょう。

ただし、運動後は汗を放置せず、速やかに洗い流すことが大切です。

左頬のニキビが治らない場合の対処法

セルフケアを続けていても左頬のニキビがなかなか改善しない、あるいは悪化してしまう場合は、自己判断せずに皮膚科専門医に相談することが重要です。

専門医はニキビの種類や状態を正確に診断し、適切な治療法を提案してくれます。

皮膚科専門医への相談

ニキビは「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」という皮膚の病気です。放置したり、間違ったケアを続けたりすると、炎症が悪化したり、ニキビ跡が残ってしまったりする可能性があります。

特に、炎症が強い赤ニキビや化膿した黄ニキビ、しこりのあるニキビなどが多発する場合は、早めに皮膚科を受診しましょう。

医師は、ニキビの状態だけでなく、生活習慣やスキンケア方法などについても詳しく聞き取りを行い、総合的な観点からアドバイスをしてくれます。

クリニックでの治療法の選択肢

皮膚科では、ニキビの状態や種類、重症度に応じて、様々な治療法を組み合わせて行います。主な治療法には、外用薬や内服薬による薬物療法のほか、ケミカルピーリングやレーザー治療などがあります。

外用薬・内服薬

外用薬には、毛穴の詰まりを改善する薬(アダパレン、過酸化ベンゾイルなど)や、アクネ菌を殺菌する抗菌薬、炎症を抑える薬などがあります。

内服薬としては、抗菌薬(テトラサイクリン系、マクロライド系など)や、ビタミン剤、漢方薬などが用いられることがあります。ホルモンバランスの乱れが原因と考えられる場合には、低用量ピルが処方されることもあります。

ケミカルピーリング

ケミカルピーリングは、肌の表面に薬剤を塗布し、古い角質や毛穴の詰まりを取り除く治療法です。肌のターンオーバーを促し、ニキビやニキビ跡の改善効果が期待できます。

使用する薬剤の種類や濃度は、肌の状態によって調整します。

レーザー治療

レーザー治療には、アクネ菌を殺菌する効果のあるものや、皮脂腺の働きを抑制するもの、ニキビ跡の凹凸や赤みを改善するものなど、様々な種類があります。ニキビの状態や目的に応じて、適切なレーザーが選択されます。

主な治療法の比較

治療法主な目的特徴
外用薬毛穴詰まり改善、殺菌、抗炎症自宅での継続治療が基本
内服薬殺菌、抗炎症、ホルモンバランス調整中等症以上のニキビに用いられることが多い
ケミカルピーリング角質除去、ターンオーバー促進定期的な施術が必要な場合がある
レーザー治療殺菌、皮脂腺抑制、ニキビ跡改善種類が多く、目的に応じて選択

治療期間と費用の目安

ニキビ治療にかかる期間は、ニキビの重症度や治療法によって大きく異なります。一般的に、効果を実感するまでには数週間から数ヶ月程度かかることが多いです。根気強く治療を続けることが大切です。

費用についても、保険診療の範囲内で行える治療と、自由診療となる治療(ケミカルピーリングや一部のレーザー治療など)がありますので、事前に医師によく確認しましょう。

根気強い治療の必要性

ニキビ治療は、すぐに効果が現れるとは限りません。焦らず、医師の指示に従って治療を継続することが重要です。また、治療によって一時的にニキビが悪化したように見えることもありますが、これは好転反応である場合もあります。

不安な点や疑問点は遠慮なく医師に相談し、二人三脚で治療を進めていく姿勢が大切です。

左頬のニキビに関するよくある質問(Q&A)

ここでは、左頬のニキビに関して多く寄せられる質問とその回答をまとめました。ニキビケアの参考にしてください。

左頬だけにニキビができるのはなぜですか?

左頬だけにニキビが集中する明確な医学的理由は一概には言えませんが、いくつかの可能性が考えられます。例えば、寝る時にいつも左側を下にして寝ている場合、枕カバーとの摩擦や圧迫が刺激になっている可能性があります。

また、無意識に左手で頬を触る癖があったり、左側の髪の毛が常に頬に触れていたりすることも原因の一つになり得ます。利き手でスマートフォンを左頬に当てて長時間通話することも考えられます。

生活習慣や癖を見直してみると、原因が見つかるかもしれません。

ニキビ跡を残さないためにはどうすれば良いですか?

ニキビ跡を残さないためには、まずニキビを悪化させないことが最も重要です。炎症が起きる前に、毛穴詰まりの段階(白ニキビや黒ニキビ)で適切なケアを始めることが理想です。

炎症が起きてしまった赤ニキビや黄ニキビは、絶対に自分で潰したり、いじったりしないようにしましょう。

炎症が強い場合は、早めに皮膚科を受診し、適切な治療を受けることが、ニキビ跡のリスクを最小限に抑えることにつながります。

また、紫外線はニキビ跡の色素沈着を悪化させるため、日頃からの紫外線対策も欠かせません。

食事を変えればニキビは治りますか?

食事だけでニキビが完全に治るとは限りませんが、食生活の改善はニキビの予防や改善に役立つ可能性があります。特定の食品が直接ニキビの原因となるというよりは、栄養バランスの偏りが肌の状態に影響を与えると考えられています。

脂質の多い食事や糖質の過剰摂取は皮脂の分泌を増やす可能性があるため、控えめにすることを心がけましょう。一方で、ビタミンやミネラル、食物繊維などをバランス良く摂取することは、健やかな肌を保つために重要です。

食事内容を見直し、バランスの取れた食生活を送ることは、ニキビケアの一環として有効です。

スピリチュアルな意味を信じても良いですか?

左頬のニキビに関するスピリチュアルな意味合いは、科学的な根拠に基づくものではありません。

しかし、それを信じることで気持ちが前向きになったり、何かの行動のきっかけになったりするのであれば、一つの考え方として楽しむのは自由です。

ただし、スピリチュアルな解釈に囚われすぎて、医学的に必要なケアや治療を怠ってしまうことは避けるべきです。ニキビは皮膚の炎症であり、まずは医学的な原因を探り、適切な対処を行うことが基本です。

スピリチュアルな話は、あくまで心の持ちようの一つとして、上手に付き合っていくと良いでしょう。

以上

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