女性の薄毛の悩みの一つである脂漏性脱毛症は、特有の頭皮環境の変化や抜け毛のパターンを示します。

この記事では、脂漏性脱毛症が疑われる際に現れる様々な症状について、詳細に解説します。
ご自身の状態を把握し、早期の皮膚科受診や適切な対策を検討するための一助となれば幸いです。ホルモンバランスの乱れやマラセチア菌の関与も視野に入れ、改善への道を探りましょう。
皮脂でテカる頭皮とべたつき感
脂漏性脱毛症の初期症状として多くの方が自覚するのが、頭皮の過剰な皮脂分泌です。これにより、頭皮が常にテカテカと光って見えたり、髪が束になってべたつく感覚が生じたりします。

この不快な状態は、見た目の問題だけでなく、さらなる頭皮トラブルを引き起こす原因ともなります。
過剰な皮脂分泌とその影響
健康な頭皮もある程度の皮脂を分泌し、皮膚のバリア機能や毛髪の保護に役立てています。しかし、何らかの原因で皮脂の分泌量が異常に増加すると、毛穴詰まりや炎症のリスクが高まります。

特に、脂漏性皮膚炎を併発している場合、この皮脂過多は顕著に現れ、抜け毛へとつながる可能性があります。適切なシャンプー選びや洗髪方法の見直しが、皮脂コントロールの第一歩です。
頭皮のべたつきが引き起こす不快感
頭皮がべたつくと、髪が重く感じられたり、スタイリングがうまく決まらなかったりします。また、日中に頭皮の臭いが気になるという方も少なくありません。
これらの不快感は、精神的なストレスにもつながり、QOL(生活の質)を低下させる要因となり得ます。皮脂のコントロールは、単に頭皮環境を整えるだけでなく、日々の快適さを取り戻すためにも重要です。
皮脂と常在菌のバランス
頭皮には多くの常在菌が存在し、その中には皮脂を栄養源とするマラセチア菌も含まれます。皮脂が過剰になるとマラセチア菌が増殖しやすく、その代謝物が頭皮を刺激して炎症やかゆみを引き起こすことがあります。
この菌の活動を抑えることも、脂漏性脱毛症の対策として考慮すべき点です。
皮脂分泌に関わる要因
要因 | 説明 | 対策の方向性 |
---|---|---|
ホルモンバランスの乱れ | 特に男性ホルモンの影響で皮脂腺が活発化する | 生活習慣の見直し、必要に応じて皮膚科で相談 |
食生活の偏り | 脂質の多い食事、ビタミンB群の不足 | バランスの取れた食事、ビタミンB群の積極的な摂取 |
ストレス | 自律神経の乱れが皮脂分泌に影響 | 十分な睡眠、リラックスできる時間の確保 |
黄色いフケ・薄いかさぶたが点在する毛穴周辺変化
脂漏性脱毛症では、頭皮のターンオーバーの乱れから、特有のフケやかさぶたが見られるようになります。これらは単なる乾燥によるフケとは異なり、脂っぽく黄色味を帯びていることが多いのが特徴です。

毛穴周辺にこれらの変化が集中すると、毛髪の成長にも悪影響を及ぼす可能性があります。
脂漏性のフケの特徴
通常の乾燥性のフケが白くカサカサしているのに対し、脂漏性のフケは湿り気を帯び、黄色っぽい色をしています。サイズも比較的大きく、頭皮や髪にこびりつくように付着することがあります。
このようなフケは、頭皮の炎症やマラセチア菌の増殖を示唆しているサインであり、放置すると症状が悪化する可能性があります。適切なシャンプーを使用し、頭皮を清潔に保つことが改善の鍵です。
毛穴周りの微細な炎症とかさぶた
毛穴の出口周辺に、赤みを伴う小さなプツプツや、薄いかさぶたが形成されることがあります。これらは毛穴レベルでの炎症反応であり、進行すると毛根にダメージを与え、抜け毛の原因となります。
かゆみを伴うことも多く、無意識に掻いてしまうことでさらに炎症を悪化させる悪循環に陥りやすいです。皮膚科専門医による的確な診断と治療が求められます。
フケとかゆみの関係性
フケが発生している頭皮は、バリア機能が低下し、外部からの刺激に敏感になっています。そのため、些細なことでもかゆみを感じやすくなります。
特に脂漏性のフケは、マラセチア菌の代謝物が刺激となり、強いかゆみを引き起こすことがあります。かゆいからといって強く掻きむしると、頭皮が傷つき、さらなる炎症や細菌感染のリスクを高めます。
頭皮のターンオーバー異常
正常なターンオーバー | 脂漏性皮膚炎時のターンオーバー | 影響 |
---|---|---|
約28日周期で角質が自然に剥がれ落ちる | 周期が早まり、未熟な角質細胞が剥がれ落ちる | バリア機能低下、フケの増加 |
目に見えないサイズのフケ | 大きく目立つ、湿ったフケ | 炎症、かゆみの誘発 |
生え際から拡がる目立つ抜け毛と分け目の拡大
脂漏性脱毛症による抜け毛は、特定の部分から進行することがあります。特に女性の場合、生え際や頭頂部の分け目が薄く感じられるようになるケースが多く報告されています。

初期の段階では気づきにくいかもしれませんが、シャンプー時やブラッシング時の抜け毛の量が増えたと感じたら注意が必要です。
抜け毛の部位と進行パターン
脂漏性脱毛症では、頭皮全体の皮脂分泌が多い傾向にありますが、特に皮脂腺の活動が活発な生え際(額の近く)や頭頂部で症状が顕著になることがあります。
これらの部位で炎症が持続すると、毛根が弱り、髪が細くなったり、抜けやすくなったりします。その結果、徐々に分け目が広がって見えるようになります。早期の対策が進行を遅らせるために重要です。
シャンプー時や起床時の抜け毛量の変化
健康な人でも1日に50本から100本程度の髪は自然に抜けますが、脂漏性脱毛症が進行すると、この本数が明らかに増加します。特に洗髪時や、朝起きた時の枕元の抜け毛の量に変化が見られたら、それは頭皮環境が悪化しているサインかもしれません。
抜け毛の量だけでなく、毛根の状態(毛根に白い塊が付着しているかなど)も観察すると良いでしょう。
抜け毛対策のポイント
- 頭皮の清潔保持
- バランスの取れた食事
- 十分な睡眠
- ストレス管理
これらの基本的な生活習慣の改善に加え、皮膚科での専門的な治療を検討することが、抜け毛の進行を食い止める上で効果的です。
髪の細径化とツヤ減少で感じるボリュームダウン
抜け毛の増加と並行して、現存する髪の毛一本一本が細く弱々しくなる「細径化(さいけいか)」も脂漏性脱毛症の大きな特徴です。髪が細くなると、全体的なボリューム感が失われ、髪にハリやコシがなくなり、ツヤも減少してしまいます。

これにより、実年齢よりも老けて見られることにもつながりかねません。
毛髪の質の変化
脂漏性脱毛症では、頭皮の炎症や毛穴の詰まりによって毛母細胞の働きが阻害され、健康な髪が育ちにくくなります。その結果、新しく生えてくる髪が十分に太く成長できなかったり、成長途中で細くなったりします。
髪の毛が細くなると、外部からのダメージを受けやすくなり、切れ毛や枝毛も増える傾向にあります。
髪のハリ・コシ・ツヤの低下
髪の毛の主成分はタンパク質ですが、健康な髪はキューティクルによって表面が保護され、内部の水分や栄養分が保たれています。しかし、頭皮環境が悪化し、髪が細径化すると、キューティクルが剥がれやすくなり、髪のツヤが失われます。
また、髪内部のタンパク質構造も弱くなるため、ハリやコシがなくなり、全体的に元気のない印象になります。
ボリュームダウンが与える印象
変化 | 見た目の印象 | スタイリングへの影響 |
---|---|---|
髪の細径化 | 地肌が透けやすくなる | 髪型がまとまりにくい |
ハリ・コシの低下 | 髪がペタッとする | ボリュームが出しにくい |
ツヤの減少 | パサついて見える | 健康的な印象が薄れる |
これらの変化は、ご自身で鏡を見た時や、髪を触った時の感触で気づくことが多いです。少しでも変化を感じたら、早めに専門医に相談し、適切な頭皮ケアや治療を開始することが大切です。
強いかゆみ・ヒリヒリ感が誘発する掻破痕と紅斑

脂漏性脱毛症に伴う頭皮の炎症は、しばしば強いかゆみやヒリヒリとした刺激感を引き起こします。
我慢できずに掻きむしってしまうと、頭皮に傷(掻破痕:そうはこん)ができ、そこから細菌感染を起こしたり、炎症がさらに悪化して紅斑(こうはん:皮膚が赤くなること)が広がったりする可能性があります。
この悪循環を断ち切ることが治療の重要なポイントです。
かゆみの原因とメカニズム
脂漏性脱毛症におけるかゆみの主な原因は、過剰な皮脂、マラセチア菌の増殖とそれが産生する刺激物質、そして炎症反応そのものです。
皮脂が酸化したり、マラセチア菌が皮脂を分解する際に生じる遊離脂肪酸などが、頭皮の知覚神経を刺激し、かゆみを発生させます。また、炎症によって放出されるヒスタミンなどの化学伝達物質も、かゆみを増強させます。
掻破行動による頭皮ダメージ
強いかゆみは、無意識のうちに頭皮を掻いてしまう行動(掻破行動)につながります。爪で頭皮を傷つけると、バリア機能が破壊され、外部からの刺激物が侵入しやすくなったり、細菌感染のリスクが高まったりします。
結果として、炎症がさらに広がり、紅斑や湿疹が悪化するという負の連鎖が生じます。かゆみが強い場合は、掻かないように工夫するとともに、皮膚科でかゆみを抑える治療を受けることが重要です。
紅斑と炎症のサイン
紅斑は、皮膚の血管が拡張し、血流が増加している状態を示しており、炎症の典型的な兆候の一つです。脂漏性脱毛症では、頭皮全体、あるいは皮脂の多い部分にびまん性(広範囲)の赤みが見られることがあります。

紅斑に加えて、腫れや熱感、痛みを伴う場合は、炎症が進行している可能性が高いと考えられます。自己判断せずに、皮膚科医の診察を受けましょう。
かゆみと炎症の悪循環
段階 | 頭皮の状態 | 主な症状 |
---|---|---|
初期 | 皮脂過多、マラセチア菌増殖 | 軽度のかゆみ、フケ |
中期 | 炎症発生、バリア機能低下 | 強いかゆみ、紅斑、湿ったフケ |
悪化期 | 掻破によるダメージ、二次感染リスク | 激しいかゆみ、掻破痕、広範囲の紅斑、じゅくじゅくした湿疹 |
気温・湿度・月経周期で揺れる症状の増悪パターン

脂漏性脱毛症の症状は、常に一定ではなく、様々な内的・外的要因によって変動することが知られています。
特に、気温や湿度の変化といった環境要因や、女性ホルモンのバランスが関与する月経周期によって、症状が良くなったり悪くなったりする「揺らぎ」を経験する方が少なくありません。
これらのパターンを把握することは、適切な対策を講じる上で役立ちます。
環境要因による症状の変動
一般的に、高温多湿な環境は皮脂の分泌を促し、マラセチア菌の活動も活発になるため、脂漏性脱毛症の症状が悪化しやすい傾向にあります。夏場や梅雨時期に、頭皮のべたつき、かゆみ、フケが増えると感じる方は多いでしょう。
逆に、空気が乾燥する冬場は、皮脂の質が変化したり、乾燥によってバリア機能が低下したりすることで、異なるタイプの頭皮トラブル(乾燥性のフケや刺激感)が現れることもあります。
季節ごとの頭皮ケアの注意点
季節 | 主な影響 | ケアのポイント |
---|---|---|
春 | 気温上昇、花粉などアレルゲンの影響 | 丁寧な洗髪、保湿ケア |
夏・梅雨 | 高温多湿、汗や皮脂の増加 | こまめな洗髪、通気性の確保、紫外線対策 |
秋 | 夏のダメージ、乾燥の始まり | 保湿重視、頭皮マッサージ |
冬 | 低温乾燥、血行不良 | 保湿、加湿、温めケア、洗いすぎ注意 |
ホルモンバランスと症状の関連
女性の場合、月経周期に伴うホルモンバランスの変動が、皮脂の分泌量や頭皮の状態に影響を与えることがあります。
特に、排卵後から月経前にかけては、プロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が増えますが、このホルモンには皮脂分泌を促進する作用があります。そのため、この時期に頭皮のべたつきやニキビ、脂漏性皮膚炎の症状が悪化する方がいます。
自身の月経周期と症状の変動を記録しておくと、対策が立てやすくなります。
月経周期と頭皮トラブル
- 月経前:皮脂分泌増加、ニキビ、炎症悪化傾向
- 月経中:比較的安定、または乾燥傾向
- 卵胞期(月経後):エストロゲン優位、肌状態良好傾向
生活習慣の乱れやストレスもホルモンバランスに影響するため、規則正しい生活を送ることが、症状の安定化につながります。
症状レベルを把握する軽度・中等度・重度のステージ指標
脂漏性脱毛症の症状の程度は人それぞれであり、進行度合いによって治療法やセルフケアの内容も変わってきます。一般的に、症状の重さは「軽度」「中等度」「重度」の3つのステージに分けて評価されることがあります。

ご自身の状態がどのステージに該当するのかを客観的に把握することは、皮膚科医との相談や治療方針の決定において重要です。
軽度の症状
軽度のステージでは、頭皮にわずかな赤みや、少量の細かく乾いたフケ、あるいはやや脂っぽいフケが見られる程度です。かゆみは無いか、あってもごく軽微で日常生活に支障はありません。
抜け毛の増加も顕著ではなく、本人も気づかないことが多いです。この段階であれば、適切なシャンプーの選択や生活習慣の見直しといったセルフケアで改善が見込める場合もありますが、悪化させないためには早期の皮膚科相談が望ましいです。
軽度ステージの主な所見
所見 | 説明 |
---|---|
フケ | 乾燥した細かいフケ、またはわずかに脂っぽいフケが少量 |
赤み | 頭皮に部分的に軽度の赤み |
かゆみ | 無症状か、時折軽いかゆみを感じる程度 |
抜け毛 | 自覚するほどの増加はない |
中等度の症状
中等度になると、頭皮の赤みや炎症がより明確になり、範囲も広がります。フケは脂っぽく黄色味を帯びたものが多くなり、量も増えて目立つようになります。かゆみも持続的になり、日常生活で気になるレベルです。
抜け毛の量も自覚できるほどに増加し始め、髪のボリュームダウンや分け目の広がりを感じる方も出てきます。このステージでは、皮膚科での積極的な治療(外用薬など)が必要となることが一般的です。
重度の症状
重度のステージでは、頭皮の炎症が強く、広範囲に赤みや腫れが見られます。フケは大量で、厚いかさぶたのようになったり、湿ってじゅくじゅくしたりすることもあります。
かゆみは非常に強く、我慢できずに掻きむしることで出血や浸出液が見られることもあります。抜け毛は著しく増加し、明らかな薄毛や脱毛斑が生じることもあります。
この段階では、強力な抗炎症治療や、場合によっては内服薬の使用も検討されるなど、専門医による集中的な治療が不可欠です。自己判断でのケアは症状を悪化させる危険性があるため、必ず皮膚科を受診してください。

重症度別セルフケアと治療の目安
ステージ | 主な症状 | 推奨される対応 |
---|---|---|
軽度 | わずかなフケ、軽いかゆみ | 適切なシャンプー、生活習慣改善、皮膚科相談 |
中等度 | 目立つフケ、持続するかゆみ、抜け毛増加 | 皮膚科での外用薬治療、セルフケア継続 |
重度 | 大量のフケ・かさぶた、激しいかゆみ、著しい抜け毛 | 皮膚科での集中的治療(内服薬も考慮)、専門医の指示に従う |
よくある質問 (FAQ)
脂漏性脱毛症の症状に関して、患者様からよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
- 脂漏性脱毛症のフケは、乾燥によるフケとどう違いますか?
-
乾燥によるフケは白くカサカサしており、細かいのが特徴です。一方、脂漏性脱毛症のフケは、皮脂の影響で黄色っぽく湿り気を帯びており、比較的サイズが大きい傾向があります。
頭皮のべたつきや炎症を伴う場合は、脂漏性の可能性が高いと考えられます。正確な判断のためには、皮膚科専門医の診察を受けることをお勧めします。
- 頭皮のかゆみが強いのですが、市販のかゆみ止めを使っても良いですか?
-
一時的な使用であれば問題ない場合もありますが、脂漏性脱毛症のかゆみは根本的な原因(炎症やマラセチア菌など)への対処が必要です。
市販薬では効果が不十分であったり、合わない成分で症状が悪化したりする可能性もあります。特に症状が続く場合や悪化する場合は、自己判断せずに皮膚科を受診し、適切な診断と治療薬の処方を受けてください。
原因に応じた治療が改善への近道です。
- 抜け毛が増えてきたら、すぐに脂漏性脱毛症を疑うべきですか?
-
抜け毛の原因は様々です。脂漏性脱毛症もその一つですが、他にも円形脱毛症、FAGA(女性男性型脱毛症)、牽引性脱毛症、あるいは全身疾患に伴う脱毛など、多くの可能性があります。
抜け毛の量だけでなく、頭皮の状態(フケ、かゆみ、赤み、皮脂の多さなど)、抜け毛のパターン、髪質の変化などを総合的に見て判断する必要があります。気になる抜け毛があれば、まずは皮膚科にご相談ください。
脂漏性脱毛症と間違えやすい頭皮トラブル
疾患名 主な特徴 脂漏性脱毛症との違い(一例) 乾燥性皮膚炎(乾性脂漏) 乾燥による細かいフケ、かゆみ 皮脂過多ではなく乾燥が主体 接触皮膚炎 原因物質接触による急な赤み、かゆみ、水疱 原因物質の特定が可能、限局的な場合が多い 尋常性乾癬 境界明瞭な赤い発疹、銀白色の厚い鱗屑(フケ) 特有の鱗屑、肘や膝などにも好発 - 脂漏性脱毛症の症状は、シャンプーを変えるだけで改善しますか?
-
軽度の場合や、使用中のシャンプーが頭皮に合っていなかった場合には、シャンプーの変更(例:抗真菌成分配合シャンプー、低刺激性シャンプーなど)で症状が改善することもあります。
しかし、中等度以上の炎症や持続的な症状がある場合は、シャンプーだけでは不十分なことが多いです。皮膚科では、炎症を抑える外用薬や、マラセチア菌の増殖を抑える薬剤などを処方し、根本的な原因にアプローチします。
シャンプーはあくまで補助的なケアと考え、専門医の治療と併用することが大切です。
脂漏性脱毛症は、その原因や適切な検査法を理解することが効果的な治療への第一歩です。より詳しい治療法やご自身でできる予防策について、以下の記事をご覧ください。
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