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FAGA(女性男性型脱毛症)の原因と検査方法

FAGA(女性男性型脱毛症)の原因と検査方法

女性の薄毛の悩みで多いFAGA(女性男性型脱毛症)は、男性のAGAとは異なる特徴を持ちます。髪全体のボリュームが減ったり、分け目が目立つようになったりすることが一般的です。

Dr.小林智子

この記事では、FAGAの主な原因と、クリニックで行われる検査方法について詳しく解説します。

ご自身の状態を理解し、適切な対策や治療を始めるための一助となれば幸いです。

FAGAに悩む女性

原因を知り、検査を受けることが、改善への第一歩となります。

薄毛進行を遅らせる生活習慣・栄養管理

FAGAの進行には、生活習慣や栄養状態が深く関わっています。日々の心がけで、薄毛の進行を緩やかにすることが期待できます。特に、髪の成長に必要な栄養素の摂取と、健やかな頭皮環境を保つ生活習慣が重要です。

栄養バランスの改善と髪への影響

髪の主成分であるケラチン(タンパク質)をはじめ、ビタミンやミネラルは髪の成長に必要です。栄養不足は、髪の成長サイクルを乱し、抜け毛や薄毛の原因となり得ます。バランスの取れた食事は、FAGA対策の基本です。

髪の成長をサポートする栄養素

栄養バランス(髪に良い食事例)
栄養素主な働き多く含む食品例
タンパク質髪の主成分ケラチンの材料肉、魚、大豆製品、卵
亜鉛ケラチンの合成を助ける牡蠣、レバー、牛肉、ナッツ類
ビタミンB群頭皮の代謝を促進、皮脂分泌調整豚肉、レバー、マグロ、カツオ、納豆

睡眠の質と髪の健康

睡眠中には成長ホルモンが分泌され、細胞の修復や再生が行われます。これには頭皮や毛髪の細胞も含まれます。

睡眠と髪の健康イメージ(ベッドでぐっすり眠る女性)

睡眠不足や質の低い睡眠は、成長ホルモンの分泌を妨げ、髪の成長サイクルに悪影響を与え、抜け毛や薄毛の要因となる可能性があります。質の高い睡眠を確保することは、頭皮環境の改善につながります。

質の高い睡眠のためのポイント

  • 就寝・起床時間を一定にする
  • 寝る前のカフェインやアルコール摂取を控える
  • 寝室の環境(温度、湿度、光、音)を整える

適度な運動習慣と血行促進

運動不足は血行不良を招きやすく、頭皮への栄養供給が滞る原因になります。適度な運動は全身の血行を促進し、頭皮にも十分な酸素と栄養を届ける助けとなります。

運動をして血行促進する女性

ウォーキングやジョギング、ヨガなど、無理なく続けられる運動を取り入れましょう。血行改善は、健やかな髪を育むための土台作りです。

ストレスコントロールとホルモンバランス改善のライフスタイル戦略

ストレスやホルモンバランスの乱れは、FAGAの引き金や悪化要因となることが知られています。心身のバランスを整えるライフスタイルを意識することが、薄毛対策において大切です。

特に、女性ホルモンの変動は髪の状態に影響を与えやすいため注意が必要です。

ストレスが髪に与える影響

過度なストレスは自律神経のバランスを乱し、血管を収縮させて頭皮の血行不良を引き起こすことがあります。また、ストレスはホルモンバランスにも影響を与え、抜け毛を増加させる可能性があります。

ストレスの原因を特定し、適切に対処することが、髪の健康を守る上で重要です。

ストレスによる主な影響

ストレスとホルモンバランス
影響内容髪への関連
血行不良血管収縮による頭皮への栄養供給低下髪の成長阻害、抜け毛増加
ホルモンバランスの乱れ男性ホルモン(アンドロゲン)の影響増大FAGAの進行促進の可能性
睡眠障害成長ホルモン分泌低下、細胞修復の遅延髪の成長サイクルへの悪影響

ホルモンバランスとFAGAの関係

女性ホルモン(エストロゲン)には、髪の成長を促進し、ハリやコシを保つ働きがあります。

しかし、加齢(特に更年期)やストレス、生活習慣の乱れなどによって女性ホルモンが減少し、相対的に男性ホルモン(アンドロゲン)の影響が強まると、FAGAが発症・進行しやすくなります。

アンドロゲンの一種であるDHT(ジヒドロテストステロン)が、毛母細胞の働きを抑制することが原因と考えられています。

ライフスタイルによるホルモンバランス改善策

ホルモンバランスを整えるためには、規則正しい生活、バランスの取れた食事、十分な睡眠、ストレスケアが基本です。特に、大豆製品に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンと似た働きをすると言われています。

また、リラックスできる時間を作り、趣味や軽い運動などでストレスを発散することも、ホルモンバランスの安定化に寄与します。

ホルモンバランスを整える生活習慣

スクロールできます
習慣ポイント期待される効果
食事バランスの取れた栄養摂取、大豆製品の活用女性ホルモン様作用、栄養供給
睡眠質の高い睡眠の確保(7-8時間目安)成長ホルモン分泌促進、ストレス軽減
ストレスケアリラックス法の実践、趣味、適度な運動自律神経・ホルモンバランスの安定化

FAGA対応の内服薬治療 効果・副作用・継続のポイント

FAGA対応の内服薬やサプリのイメージ

FAGA治療において、内服薬は有効な選択肢の一つです。主に、ホルモンバランスを整えたり、髪の成長をサポートしたりする目的で使用します。ただし、効果だけでなく、副作用や継続の注意点も理解しておくことが重要です。

医師の診断のもと、適切な薬剤を選択し、指示に従って服用する必要があります。

スピロノラクトン(アルダクトン)

スピロノラクトンは、本来は高血圧や浮腫の治療に用いられる利尿薬ですが、男性ホルモン(アンドロゲン)の働きを抑制する作用があるため、FAGA治療に応用されることがあります。

アンドロゲンが毛乳頭細胞のアンドロゲン受容体に結合するのを阻害し、DHTの生成を抑えることで、抜け毛を減らし、発毛を促す効果が期待されます。ただし、保険適用外の治療となります。

スピロノラクトンの主な副作用

  • 低血圧、めまい
  • 電解質異常(高カリウム血症など)
  • 生理不順
  • 乳房痛、女性化乳房(まれ)

これらの副作用のリスクがあるため、定期的な血液検査や医師による慎重な経過観察が必要です。特に腎機能障害のある方や、他の薬剤を服用中の方は注意が必要です。

その他の内服薬(サプリメント含む)

FAGA治療では、スピロノラクトン以外にも、髪の成長に必要な栄養素を補給するサプリメントなどが用いられることがあります。これらは医薬品とは異なり、効果は穏やかですが、副作用のリスクは比較的低いとされています。

ただし、効果には個人差があり、あくまで補助的な位置づけと考えます。

FAGA治療で考慮される栄養補助成分

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成分例期待される役割注意点
パントテン酸毛髪や皮膚の健康維持過剰摂取に注意
ケラチン髪の主成分補給効果の科学的根拠は限定的
L-シスチンケラチン生成に関与バランスの取れた食事が基本

内服薬治療の継続と注意点

FAGAの内服薬治療は、効果を実感するまでに数ヶ月単位の時間がかかることが一般的です。効果を持続させるためには、医師の指示通りに服用を継続することが大切です。

自己判断で中断したり、用量を変更したりすると、効果が得られなかったり、再び薄毛が進行したりする可能性があります。また、副作用が現れた場合や、体調に変化があった場合は、速やかに医師に相談してください。

妊娠中・授乳中の方や、妊娠の可能性がある方は服用できない薬剤もあるため、必ず医師に伝える必要があります。

女性男性型脱毛症向け外用薬活用ガイド 塗布方法と注意点

FAGA治療では、内服薬と並んで外用薬(塗り薬)も重要な選択肢です。

外用薬を頭皮に塗る女性

頭皮に直接塗布することで、毛根に働きかけ、発毛を促進したり、抜け毛を予防したりする効果を期待します。代表的な成分としてミノキシジルがあります。

ミノキシジル外用薬の効果

ミノキシジルは、もともと血管拡張薬として開発されましたが、発毛効果があることが分かり、薄毛治療薬として広く用いられています。頭皮の血管を拡張して血流を改善し、毛母細胞を活性化させることで、発毛を促進すると考えられています。

FAGAに対しては、主に1%濃度のミノキシジル外用薬が推奨されます。効果が現れるまでには、通常4ヶ月から6ヶ月程度の継続使用が必要です。

ミノキシジル外用薬の濃度と選択

濃度主な対象特徴
1%女性(FAGA)女性向けに推奨される濃度
5%男性(AGA)女性への使用は医師の判断が必要

正しい塗布方法と頻度

ミノキシジル外用薬の効果を最大限に引き出すためには、正しい方法で継続して使用することが重要です。一般的には、1日2回(朝と夜)、清潔で乾いた状態の頭皮の薄毛が気になる部分に、規定量を直接塗布します。

塗布後は、薬剤が浸透するまでマッサージなどはせず、自然乾燥させます。使用量は製品によって異なるため、説明書をよく読み、指示された量を守りましょう。

過剰に使用しても効果が高まるわけではなく、副作用のリスクを高める可能性があります。

外用薬使用上の注意点と副作用

ミノキシジル外用薬の主な副作用としては、塗布部位のかゆみ、発疹、かぶれ、フケなどが報告されています。まれに、頭痛、めまい、動悸、むくみなどが現れることもあります。

これらの症状が出た場合は、使用を中止し、医師に相談してください。また、薬剤が目に入らないように注意し、塗布後は手をよく洗うことが大切です。

妊娠中・授乳中の方、心臓や腎臓に疾患のある方は使用前に必ず医師に相談が必要です。

薬以外の治療選択肢 低出力レーザー・注入療法・自毛植毛

FAGAの治療は、内服薬や外用薬だけではありません。患者さんの状態や希望に応じて、薬以外の治療法も検討します。低出力レーザー治療、頭皮への有効成分注入療法、そして自毛植毛などが代表的な選択肢です。

低出力レーザーや注入療法の施術イメージ

低出力レーザー治療(LLLT)

低出力レーザー治療(Low Level Laser Therapy, LLLT)は、特定の波長の赤色光や近赤外線を頭皮に照射する治療法です。

この光エネルギーが毛母細胞を活性化し、血行を促進することで、発毛を促し、髪の毛を太くする効果が期待されます。痛みや熱感はほとんどなく、副作用のリスクも低いとされる治療法です。

家庭用のヘルメット型やブラシ型の機器も市販されていますが、クリニックではより効果的な出力の機器を使用します。効果には個人差があり、他の治療法との併用が推奨されることもあります。

頭皮への注入療法(メソセラピー)

注入療法(メソセラピー)は、発毛や育毛に有効とされる成分(ミノキシジル、成長因子、ビタミン、ミネラルなど)を、注射や特殊な機器を用いて頭皮に直接注入する治療法です。

薬剤を直接毛根周辺に届けることができるため、内服や外用よりも高い効果が期待できる場合があります。注入する成分や方法はクリニックによって様々です。

治療時には多少の痛みを伴うことがありますが、麻酔を使用することで軽減できます。複数回の治療が必要となることが一般的です。

注入療法で用いられる主な成分例

  • 成長因子(Growth Factors)
  • ミノキシジル
  • 各種ビタミン・ミネラル
  • アミノ酸

自毛植毛

自毛植毛は、薄毛の影響を受けにくい後頭部や側頭部の自身の毛髪を、毛根ごと採取し、薄毛が気になる部分(主に前頭部や頭頂部)に移植する外科的な治療法です。

移植した毛髪は、元の部位の性質を保ったまま生着し、その後も生え変わり続けます。FAGAが進行し、他の治療法では十分な改善が見られない場合などに検討されます。

確実な効果が期待できる一方で、費用が高額になること、外科手術であるためダウンタイムがあることなどを理解しておく必要があります。移植技術やデザインが仕上がりに大きく影響するため、経験豊富なクリニックを選ぶことが重要です。

各種治療法の比較(概要)

治療法主な作用機序メリット・デメリット(例)
低出力レーザー細胞活性化、血行促進メリット:低侵襲、副作用少
デメリット:効果に個人差、継続必要
注入療法有効成分を直接導入メリット:直接的な効果期待
デメリット:痛み、複数回治療、費用
自毛植毛毛根ごと移植メリット:確実性、永続性
デメリット:外科手術、費用高、ダウンタイム

頭皮ケアとヘアスタイリングで毎日の予防効果を高める

FAGAの治療と並行して、日々の頭皮ケアやヘアスタイリングを見直すことも、薄毛の進行予防や見た目の改善につながります。健やかな頭皮環境を維持し、髪への負担を減らす工夫を取り入れましょう。

頭皮ケアとヘアスタイリング

正しいシャンプー方法と頭皮マッサージ

頭皮の汚れや過剰な皮脂は、毛穴を詰まらせ、炎症を引き起こし、抜け毛の原因となることがあります。しかし、洗いすぎや強い洗浄成分は、頭皮に必要な皮脂まで奪い、乾燥やバリア機能の低下を招きます。

アミノ酸系など、マイルドな洗浄成分のシャンプーを選び、指の腹で優しくマッサージするように洗い、しっかりとすすぐことが大切です。洗髪後の頭皮マッサージは、血行を促進し、リラックス効果も期待できます。

シャンプー選びのポイント

  • 洗浄成分(アミノ酸系、ベタイン系などマイルドなもの)
  • 頭皮タイプ(乾燥肌、脂性肌)に合わせる
  • 添加物(シリコン、香料、着色料など)の有無

頭皮環境を悪化させる要因とその対策

紫外線、乾燥、間違ったヘアケア製品の使用などは、頭皮環境を悪化させる可能性があります。紫外線は頭皮にダメージを与え、乾燥はフケやかゆみの原因となります。

帽子や日傘で紫外線を避け、保湿成分配合のローションなどで頭皮の乾燥を防ぎましょう。また、整髪料が頭皮に残らないように、シャンプーでしっかり洗い流すことも重要です。

パーマやカラーリングの頻度を見直すことも、頭皮への負担軽減につながります。

頭皮環境悪化の要因と対策例

要因影響対策例
紫外線炎症、乾燥、老化促進帽子、日傘、UVカットスプレー
乾燥フケ、かゆみ、バリア機能低下保湿ローション、加湿器
整髪料の残留毛穴詰まり、炎症丁寧なシャンプー

薄毛を目立たなくするヘアスタイリングの工夫

ヘアスタイルを工夫することで、薄毛を目立たなくし、自信を持って過ごすことができます。分け目を変えたり、トップにボリュームを持たせるようなカットやスタイリングを試してみましょう。

ドライヤーで髪の根元を立ち上げるように乾かすだけでも、ふんわりとした印象になります。パーマをかける場合は、髪や頭皮への負担が少ない方法を美容師に相談すると良いでしょう。

ウィッグやヘアピースを活用することも有効な手段です。

FAGA治療薬選定の第一歩 – 遺伝子検査で個別化治療を実現

クリニックでの検査・診察

FAGAの発症には、遺伝的な要因が関与していると考えられています。近年、遺伝子検査を行うことで、FAGAのリスクや、特定の治療薬(特に男性ホルモンに関連する薬剤)への感受性を予測する試みが行われています。

これにより、より個人に合った治療計画を立てる一助となる可能性があります。

FAGAにおける遺伝的要因

FAGAの発症しやすさには、遺伝的な素因が影響していることが示唆されています。特に、男性ホルモン(アンドロゲン)に対する感受性に関わる遺伝子の多型(個人差)が関連している可能性があります。

親族に薄毛の方がいる場合、FAGAを発症するリスクがやや高まる傾向があると言われています。ただし、遺伝的素因があっても必ず発症するわけではなく、環境要因(生活習慣、ストレスなど)も複雑に関与します。

アンドロゲン受容体遺伝子検査とは

アンドロゲン受容体は、男性ホルモン(アンドロゲン)が作用するための受け皿となるタンパク質です。この受容体の感受性には個人差があり、感受性が高いほど、アンドロゲンの影響を受けやすく、FAGAが進行しやすいと考えられています。

アンドロゲン受容体遺伝子検査は、この感受性の高さを遺伝子レベルで調べる検査です。主に、CAGリピート数という遺伝子の繰り返し配列の長さを測定します。

この繰り返し数が短いほど、アンドロゲン感受性が高い傾向があるとされています。

遺伝子検査でわかること

検査項目評価内容治療への応用可能性
アンドロゲン受容体遺伝子(CAGリピート数)男性ホルモンへの感受性の高さスピロノラクトンなど抗アンドロゲン薬の効果予測
その他の関連遺伝子FAGA発症リスクの評価発症リスクに応じた予防策の検討

遺伝子検査結果の活用と限界

遺伝子検査の結果は、FAGAのリスク評価や治療方針を決定する上での参考情報の一つとなります。

例えば、アンドロゲン感受性が高いと判定された場合、抗アンドロゲン作用を持つ薬剤(スピロノラクトンなど)の効果が期待しやすい、といった判断材料になる可能性があります。

しかし、遺伝子検査の結果だけでFAGAの診断や治療効果が確定するわけではありません。FAGAの発症や進行には複数の遺伝子や環境要因が関与するため、検査結果はあくまで可能性を示すものです。

最終的な治療方針は、医師が診察所見や他の検査結果、患者さんの状態や希望などを総合的に判断して決定します。

よくある質問

FAGAの原因として最も多いものは何ですか?

FAGAの明確な原因は完全には解明されていませんが、加齢や遺伝的素因に加え、女性ホルモンの減少と、それに伴う相対的な男性ホルモンの影響増大が主な原因と考えられています。

特に更年期前後に女性ホルモンが大きく変動する時期に発症・進行しやすい傾向があります。ストレスや生活習慣の乱れ、栄養不足なども悪化要因となり得ます。

FAGAかどうかを調べるには、どのような検査がありますか?

まず、医師による問診と視診が基本です。薄毛のパターン(びまん性か、特定の部位か)、進行度、頭皮の状態などを詳しく観察します。

必要に応じて、マイクロスコープで毛髪や毛穴の状態を確認したり、血液検査でホルモン値(女性ホルモン、男性ホルモン、甲状腺ホルモンなど)や貧血、栄養状態(亜鉛、鉄など)を調べたりします。

他の脱毛症との鑑別も重要です。遺伝子検査は、リスク評価や治療方針決定の参考情報として行われることがあります。

遺伝子検査を受ければ、将来FAGAになるかどうかわかりますか?

遺伝子検査は、FAGAの発症リスクの高さや、特定の薬剤への感受性を評価するための一つの指標にはなりますが、将来必ず発症するかどうかを断定するものではありません。

FAGAの発症には、遺伝的要因だけでなく、生活習慣やホルモンバランスなど多くの要因が関与するため、リスクが高いと判定されても発症しない人もいますし、リスクが低いと判定されても発症する可能性はあります。

あわせて読みたい記事

FAGA(女性男性型脱毛症)の原因について理解できた方は、実際の治療法や予防策について知見を深めていきましょう。以下が参考になると思います。

FAGAの治療と予防法

参考文献

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