血管炎とは、全身の血管に炎症が生じる疾患の総称であり、小さな毛細血管から中~大の動脈や静脈にまで及ぶ多種多様な病型が含まれます。
血管の炎症によって組織の血流が低下したり、血管壁が破れて出血や臓器障害が起こったりする場合があるため、治療や管理を適切に行うことが重要です。
多彩な症状や複数の原因が関与することもあり、診断の難易度が高い場合がありますが、早期発見と正確な病型把握が治療方針を定める上で大切になります。
病型
血管炎には、炎症が起こる血管の大きさや部位によって多岐にわたる病型があり、それぞれに特徴的な病態や治療法が見られます。
炎症が起こる血管径の違いや病態に基づいて複数の分類法が提案されており、これらを考慮して診断と治療方針を立てます。
大血管を侵す病型
大動脈や主幹部の血管に炎症が及ぶ病型を指し、代表的なものとして高安動脈炎や巨細胞性動脈炎などがあります。
大動脈壁に障害が生じると血流障害が顕著になり、動脈瘤や狭窄が発生する可能性が高くなるため、脳梗塞や大動脈瘤破裂などの重篤な合併症に気を配ることが必要です。
中血管を侵す病型
中程度の大きさの動脈に炎症が生じ、代表例には結節性多発動脈炎や川崎病などがあり、結節性多発動脈炎は腎臓や肝臓など多臓器に影響を及ぼすことがあり、川崎病は子どもに多く見られて冠動脈瘤などの合併が心配です。
治療を迅速に開始し、心臓や腎臓への影響を最小限に抑えることを目指します。
小血管を侵す病型
毛細血管や小動脈、小静脈などが炎症の標的となるケースで、顕微鏡的多発血管炎や好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA、旧称:チャージ・ストラウス症候群)などが該当し、肺や皮膚、神経系に症状が出やすいことが特徴です。
関節痛や発疹、腎機能障害など多彩な臨床像を呈するため、診断まで時間がかかる場合もあります。
ANCA関連血管炎
細胞質や核周囲に対する自己抗体(ANCA)が関連する病型群で、顕微鏡的多発血管炎や多発血管炎性肉芽腫症(旧称:ウェゲナー肉芽腫症)、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症などが含まれ、主に小血管の炎症を起こします。
ANCAの種類としてc-ANCAやp-ANCAが知られており、これらの存在が診断の一助です。
血管炎の主な分類と侵襲血管
分類 | 代表的疾患 | 血管の大きさ |
---|---|---|
大血管を侵す病型 | 高安動脈炎、巨細胞性動脈炎 | 大動脈及び分枝など |
中血管を侵す病型 | 結節性多発動脈炎、川崎病 | 中程度の動脈 |
小血管を侵す病型 | 顕微鏡的多発血管炎、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症など | 毛細血管、小動脈、小静脈 |
ANCA関連血管炎 | 多発血管炎性肉芽腫症、顕微鏡的多発血管炎、EGPAなど | 主に小血管 |
病型による治療方針の違い
血管の太さや部位が異なることで、治療薬の選択や手術介入の有無が変わり、たとえば大血管を侵す炎症ではステロイド療法に加えて外科的治療や血行再建が必要になる場合があります。
一方、ANCA関連血管炎などでは免疫抑制薬やステロイドを併用するなど総合的にコントロールすることが検討されます。
血管炎の症状
血管炎は、全身のあらゆる部位の血管に起こる可能性があるため、症状の範囲や重症度は多岐にわたります。
基本的には炎症部位に応じた臓器機能障害や痛み、皮膚症状などを来たしますが、初期には非特異的な症状が目立ち、診断に時間がかかる原因です。
全身症状
倦怠感や発熱、体重減少などの全身倦怠に加え、食欲不振や関節痛が続くことが多く、慢性的な炎症が続くと体力が奪われ、疲れやすくなると同時に生活の質が下がることがあります。
皮膚症状
小血管を侵す血管炎では、皮膚に紫斑や点状出血、潰瘍が現れることが頻繁に見られ、また、皮膚の潰瘍が長期化すると細菌感染を伴うことがあり、処置や管理が煩雑になるケースもあります。
臓器機能障害
炎症が腎臓に及ぶと血尿や蛋白尿、腎機能低下が起こり、進行すると腎不全につながるリスクがあります。肺への侵襲では咳や呼吸困難が顕著になり、心臓への炎症が波及すると心不全や狭心症状を起こす可能性も考えられます。
神経症状
末梢神経障害として手足のしびれや痛みが出現したり、中枢神経系に影響を与えると麻痺や感覚障害、意識障害など重篤な症状につながる場合があります。血管炎の種類によっては脳出血や脳梗塞を誘発するリスクも考慮することが必要です。
代表的な症状と関係臓器
症状 | 関係臓器・組織 | 想定される主な血管炎例 |
---|---|---|
発熱、倦怠感 | 全身 | 全ての血管炎 |
皮膚の紫斑や潰瘍 | 皮膚、小血管 | 小血管血管炎、ANCA関連血管炎 |
血尿、腎機能低下 | 腎臓 | 顕微鏡的多発血管炎、結節性多発動脈炎 |
咳や呼吸困難 | 肺 | 多発血管炎性肉芽腫症、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症など |
頭痛、麻痺、しびれ | 脳・末梢神経 | 高安動脈炎、ANCA関連血管炎など |
症状の経過
症状は急激に進行する場合と、ゆるやかに悪化していく場合があり、急性発症では重篤化することもあるため、発熱や原因不明の倦怠感、皮膚変化、呼吸苦などが長引く際には注意が必要です。
早めに医療機関を受診し、血液検査や画像検査を受けることで、血管炎の可能性を探ってください。
原因
血管炎は自己免疫の異常や感染症、遺伝的素因などが複雑に関係して発症すると考えられていますが、メカニズムは全てが解明されているわけではありません。ここでは、代表的な原因要素を分かりやすく示します。
自己免疫異常
多くの血管炎は免疫反応が過剰に働き、正常な血管組織を攻撃する自己免疫疾患の一種で、体の防御反応が誤って血管壁を攻撃することで、炎症が生じ、臓器障害を起こします。
ANCA関連血管炎は自己抗体が直接関与しており、典型的な自己免疫疾患の一例です。
免疫異常を引き起こす要因
- 遺伝的要因(特定の遺伝子多型の存在など)
- 慢性感染や慢性炎症
- ストレスなど環境因子の影響
- 何らかのきっかけによる免疫システムの破綻
感染症との関連
ウイルスや細菌などの感染がトリガーとなり、免疫システムが過剰反応を起こす場合があり、特に肝炎ウイルス(B型やC型)との関連を指摘する研究や、細菌感染後に血管炎を発症するケースも知られています。
感染症に対する抗体が血管壁へ反応してしまい、炎症を引き起こす可能性が議論されてきました。
主な感染との関連
感染病原体 | 関連が示唆される血管炎 | 発症メカニズムの例 |
---|---|---|
B型・C型肝炎ウイルス | クリオグロブリン血症性血管炎など | 免疫複合体の沈着による小血管損傷 |
ブドウ球菌 | 多様な小血管炎 | 炎症反応の増幅による血管壁攻撃 |
β-溶血性連鎖球菌 | リウマチ熱や血管炎の一部との関連 | 抗体が血管壁と反応する場合がある |
遺伝的素因
血管炎自体は単一遺伝子による疾患ではありませんが、特定のHLAタイプなど遺伝的背景がある人が自己免疫反応を起こしやすいです。
また、家族内に同様の自己免疫疾患を持つ例が報告されていることから、ある程度の遺伝的傾向は無視できません。
環境要因
特定の薬剤や化学物質の摂取が免疫反応を誘発する例もあり、一部の薬剤性血管炎が知られて、さらに、喫煙や大気汚染などが血管の健康を乱すことで発症リスクを高める可能性が示唆されています。
ただし、環境要因だけで血管炎が起こるわけではなく、複数の因子が複雑に絡み合って発症します。
血管炎の検査・チェック方法
血管炎の診断には、血液検査や画像診断、時には組織生検などさまざまな検査を組み合わせて総合的に判断します。初期症状が非特異的であるため、複数の検査を行い、ほかの病気の可能性を排除しながら診断を進めることが大切です。
血液検査
血液検査では炎症反応(CRPや赤沈)の上昇、白血球数や好酸球数、貧血の有無などを確認し、ANCA抗体の有無を調べることも極めて重要で、p-ANCAやc-ANCAが陽性ならANCA関連血管炎を疑います。
リウマトイド因子や補体値など、他の自己免疫疾患の可能性も視野に入れながら精査することが多いです。
血液検査でチェックする主な項目
検査項目 | 意義 |
---|---|
CRP、赤沈 | 炎症の強さを間接的に示す |
WBC、分画(好酸球など) | 白血球増加や好酸球増多を確認し病型を推定 |
ANCA(c-ANCA、p-ANCA) | ANCA関連血管炎の有無を把握 |
補体価(C3、C4など) | 免疫複合体の関与を推定 |
画像診断
X線やCT、MRI、超音波などで血管や臓器の状態を評価し、大血管の狭窄や瘤の有無を調べるにはCTアンギオやMRIアンギオが有用であり、中小血管であっても疑わしい病変や臓器障害の有無を画像的に確認することで重症度を推定します。
肺や脳に出血病変や虚血がないかどうかも重要な情報です。
組織生検
皮膚や腎臓、肺など、病変部位の組織を一部採取して顕微鏡で観察することで、血管の炎症所見や壊死性変化、免疫複合体の沈着などを直接確認できます。
組織生検は確定診断に大きく寄与する場合があるため、体力や臓器の状態に応じて検討されます。
検査項目の組み合わせ
血管炎は多岐にわたる症状をもつため、血液検査と画像診断、さらには必要に応じた生検を組み合わせることで総合的に判断します。ANCA関連ならANCA抗体が陽性となりやすい一方で、必ずしも全例陽性になるわけではない点も注意が必要です。
血管炎診断で行われる検査と特徴
検査名 | 内容 | 特徴 |
---|---|---|
血液検査 | 炎症反応、ANCA、補体価など | 最も基本的、経過観察にも便利 |
画像診断 | X線、CT、MRI、超音波など | 血管の狭窄や動脈瘤、臓器障害を評価 |
生検 | 皮膚や腎臓などから組織採取 | 病変部を直接観察でき診断精度が高い |
血管炎の治療方法と治療薬について
血管炎の治療は、炎症を抑制し、臓器障害の進行を防ぐことが主目的です。具体的な治療法は血管炎の病型や重症度によって異なりますが、ステロイドや免疫抑制薬を中心とした薬物療法が基本となります。
ステロイド療法
血管炎の多くで第一選択となる治療薬がステロイド(副腎皮質ステロイド)で、強い抗炎症作用を持ち、急性期の症状を緩和するために用いられます。投与量は病状によって変わり、症状が落ち着いた後は漸減していくことが多いです。
長期使用による副作用リスクがあるため、医師の管理下で用量を慎重に調整します。
免疫抑制薬
シクロホスファミドやメトトレキサート、タクロリムスなどが血管炎の重症例やステロイド抵抗性の場合に併用されるケースがあり、免疫機能の過剰反応を抑え、炎症の進行を防ぐ効果を狙います。
感染症リスクが上がる可能性があるため、定期的な血液検査や適切な予防接種などが大切です。
生物学的製剤
リツキシマブなどの生物学的製剤が、ANCA関連血管炎の中でも特に重症度が高い場合や再発を繰り返す場合に導入されることがあります。
B細胞を標的とするなど、特定の免疫機序を抑え込むことで炎症を沈静化しますが、高価な治療であり、副作用のモニタリングも欠かせません。
補助療法
ステロイドや免疫抑制薬の副作用を軽減する目的で、胃薬や骨粗鬆症の予防薬などを併用する場合があります。高血圧や糖尿病を併発している場合にはコントロールも同時に行い、全身状態を整えながら血管炎に対応します。
治療薬
薬剤名 | 作用機序 | 用途 |
---|---|---|
ステロイド(プレドニゾロンなど) | 強力な抗炎症 | 血管炎の急性期治療の主軸 |
免疫抑制薬(シクロホスファミドなど) | 免疫細胞の増殖抑制 | 重症度の高い血管炎、ステロイド抵抗性など |
生物学的製剤(リツキシマブなど) | 免疫系の特定分子を標的 | 再発例や抵抗性例、ANCA関連血管炎など |
治療期間
血管炎の治療期間は病型や重症度、患者さんの全身状態などによって大きく変わります。急性期に症状が急速に悪化する場合は、高用量のステロイドや免疫抑制薬を集中的に投与し、ある程度落ち着いてから維持療法に移行する流れが多いです。
急性期と維持期
急性期には症状を抑えるために高用量ステロイドを使用し、その後、状態が安定してきたらステロイド量を徐々に減量することが一般的です。
一方、ANCA関連血管炎などでは、数か月以上の免疫抑制薬維持が必要な場合があり、再発を防ぐために長期的なフォローが欠かせません。
典型的な治療期間の目安
フェーズ | 治療内容 | 期間の例 |
---|---|---|
急性期(初期介入) | 高用量ステロイド点滴や免疫抑制薬の併用 | 数週間~1か月程度 |
維持期(漸減・維持) | ステロイド減量、免疫抑制薬の内服 | 半年~1年以上 |
再発防止モニタリング | 血液検査や画像検査で炎症や臓器状態を確認 | 長期的(数年)にわたる可能性 |
症状寛解後の通院
血管炎が寛解状態に入ったとしても、再発リスクをゼロにするのは難しいため、定期的な通院や血液検査が推奨されます。再燃の早期発見や治療薬の調整を行うことで、病状のコントロールを継続できる可能性が高まります。
生活習慣の整え方
長期治療になる場合は、食事や運動、睡眠など日常生活を整え、免疫機能が極度に乱れないよう配慮すると役立ちます。過度のストレスを避ける工夫や、主治医と相談しながら安全な範囲での運動を継続することが望ましいです。
血管炎薬の副作用や治療のデメリットについて
血管炎治療では強力な抗炎症薬や免疫抑制薬を用いるため、一定の副作用やリスクを伴う可能性があります。ここでは代表的な副作用と、治療上のデメリットを整理して解説します。
ステロイドの副作用
ステロイドには高い抗炎症効果がある一方で、糖尿病を悪化させる恐れや、骨粗鬆症、満月様顔貌、易感染性など、さまざまな副作用が起こり得ます。
投与量や投与期間が長いほど副作用のリスクが高くなるため、細心の注意を払いながら徐々に減量し、最小限の量でコントロールを図ることが重要です。
ステロイド長期使用で気をつけたい項目
- 骨密度の低下
- 血糖値の上昇
- 体重増加、脂質代謝異常
- 精神的影響(不眠や気分変動など)
免疫抑制薬の副作用
免疫抑制薬は感染症リスクを上げる点が大きな課題で、体の免疫力が抑制されるため、日和見感染を起こしやすくなり、重症化する可能性があります。
また、肝機能障害や骨髄抑制(白血球・血小板の減少)なども注意が必要であり、定期的な血液検査で早期に兆候を捉えることが大切です。
生物学的製剤の注意点
生物学的製剤は高額であり、保険適用の要件や投与管理が限定的で、また、既存の感染症が悪化するリスクがあるため、結核などの検査を事前に行い、潜在感染がないか確認します。
投与後にはインフュージョンリアクションなどの急性副作用に備える体制が必須です。
血管炎治療における主なデメリット
項目 | デメリットや注意点 |
---|---|
長期化 | ステロイドや免疫抑制薬を長期間使用するリスク |
副作用 | 感染症リスク、骨粗鬆症、糖尿病悪化など |
経済的負担 | 高価な薬剤や継続的な通院コスト |
精神的ストレス | 再発の不安や副作用への不安 |
血管炎の保険適用と治療費
以下に記載している治療費(医療費)は目安であり、実際の費用は症状や治療内容、保険適用否により大幅に上回ることがございます。当院では料金に関する以下説明の不備や相違について、一切の責任を負いかねますので、予めご了承ください。
ステロイド・免疫抑制薬の費用
ステロイド薬や一般的な免疫抑制薬はジェネリックを含め比較的多く流通しており、一定の保険適用後の自己負担金額で使えます。
代表的な薬剤では1か月あたり数千円から1万円台の範囲になることが多いです(保険適用後の3割負担として計算した場合の概算)。
主な薬剤の保険適用後の費用
薬剤種類 | 1か月あたりの目安 | 特徴 |
---|---|---|
ステロイド(プレドニゾロンなど) | 用量によるが数千円~1万円台ほど | 用量が多いと副作用リスクが上がる |
免疫抑制薬(シクロホスファミドなど) | 数千円~数万円の幅 | 投与形態(点滴・内服)によって変動 |
生物学的製剤(リツキシマブなど) | 1回の投与で数万円以上の可能性 | 高価だが重症例に有用 |
生物学的製剤の費用
生物学的製剤は非常に高額になる場合があり、保険適用後でも1回の投与で数万円以上かかるケースが少なくありません。投与間隔は薬剤によって異なり、症状の重症度や経過に応じて投与回数が変わります。
経済的負担を考慮して治療計画を調整することも検討されます。
検査費用
血液検査や画像検査、生検なども保険適用となり、血液検査は1回あたり数千円程度の負担になることが多く、CTやMRI検査などは1万円前後の自己負担です。
治療の経過観察で定期的に検査を行う必要があるため、通院ごとの費用が積み重なる場合も考慮しましょう。
入院治療の費用
重症度が高く、点滴や高用量ステロイドのパルス療法が必要な場合は入院を要し、入院費は個室か大部屋かなどの条件によって差がありますが、1日あたり数千円から数万円の範囲となり、入院期間が長引くと負担が増えます。
入院治療と外来治療における費用概算の比較
項目 | 外来治療 | 入院治療 |
---|---|---|
治療内容 | 外来点滴や内服薬、定期検査 | パルス療法、集中管理、血漿交換など |
期間 | 比較的短期、月1~2回の通院など | 数日~数週間の連続入院 |
費用 | 毎回の検査と薬剤費用で数千~数万円 | 入院費が加わり、合計が大きくなる傾向 |
以上
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