本態性高血圧

本態性高血圧

本態性高血圧とは、加齢や遺伝的素因、日々の生活習慣などが複雑に関係して血圧が慢性的に高い状態を指します。原因を特定できる二次性高血圧とは異なり、はっきりとした引き金が見つからないことが特徴です。

高血圧の状態が続くと心臓や血管への負担が大きくなり、さまざまな合併症を招く恐れがあります。薬物治療だけでなく、日常生活の改善も大切です。

この記事では、本態性高血圧の病型や症状、原因、診断方法、治療法などを詳しく解説し、治療期間や治療にかかる費用などの実際的な情報も示します。気になる点がある方は、受診の際の参考にしてください。

目次

本態性高血圧の病型

本態性高血圧には、血圧の上がり方や体質、治療反応などに基づいていくつかのタイプがあります。血圧の管理は個人差があるため、自分に合ったアプローチを選ぶことが重要です。

種類と特徴

本態性高血圧にはいくつかのタイプが存在します。主なタイプを把握すると、自分の血圧がどのような傾向にあるのかを理解しやすくなります。特に以下の傾向が多いとされています。

  • 収縮期血圧のみ高い「収縮期高血圧」
  • 拡張期血圧のみ高い「拡張期高血圧」
  • 収縮期と拡張期の両方が高い「収縮期・拡張期高血圧」

これらはいずれも放置すると深刻な循環器系の問題に発展する恐れがあるため、血圧の値だけでなく、日常的な生活スタイルや他のリスク因子も含めて対策を考えることが大切です。

病型ごとの血管への影響

病型によって血圧の上昇パターンが異なるため、心臓や血管への影響の現れ方も変わります。高血圧の状態が続くと、血管壁が傷ついたり、血管が硬くなったりするリスクが高まります。以下の表は、病型ごとの主な特徴をまとめたものです。

病型特徴主な影響
収縮期高血圧収縮期血圧が上昇し、拡張期はほぼ正常心臓への負荷が大きくなりやすい
拡張期高血圧拡張期血圧が上昇し、収縮期はほぼ正常血管の柔軟性低下、末梢血管抵抗の上昇
収縮期・拡張期高血圧両方が高い傾向心臓・血管ともに強い負荷

予後への影響

本態性高血圧は長期的にみると脳卒中、心筋梗塞、腎不全などの合併症を引き起こすリスクが高まります。

早期発見と早期治療が重要ですが、どのタイプの本態性高血圧であっても、血圧以外のリスク因子(喫煙や脂質代謝異常など)も含めて総合的に評価する必要があります。

病型を踏まえた受診の大切さ

自分の血圧がどのようなタイプに該当するのかを知ると、治療の方向性や目標が定めやすくなります。高血圧の種類を把握することで、生活習慣改善や薬物療法の目標値を設定しやすくなり、合併症のリスクを減らせる可能性があります。

本態性高血圧の治療は長期にわたることが多いため、医師との相談を継続し、自分に合った治療・生活習慣を見つけることを意識してください。

箇条書きで整理すると以下のポイントが挙げられます。

  • 収縮期高血圧は高齢者に多く、心臓への負荷が大きい
  • 拡張期高血圧は血管抵抗が上がりやすく、若年層にも生じる
  • 両方が高い場合、心臓だけでなく血管全体へのリスクが高まる
  • 病型を知ることで治療方針を立てやすい

上記のように、血圧の変化パターンを知ることは早期対策を検討するためにも大切です。

本態性高血圧の症状

本態性高血圧は、初期の段階では目立った自覚症状が出にくい病気として知られています。しかし高血圧状態が長く続くと、徐々に体への負担が蓄積し、さまざまな兆候があらわれることがあります。

無症状のリスク

高血圧は沈黙の殺人者とも呼ぶ専門家がいます。特に本態性高血圧では、慢性的に血圧が高いにもかかわらず、本人が全く気づかないことが珍しくありません。

痛みなどのはっきりした症状が出にくいので、放置すると重い合併症が起こる恐れがあります。

表で高血圧による合併症の例を示します。

合併症発症リスク主な症状・経過
脳卒中(脳出血・脳梗塞)脳の小さな血管や動脈が損傷を受けやすい頭痛、意識障害、半身麻痺など
心肥大、心不全心臓への負荷が大きくなる息切れ、動悸、疲労感
腎機能障害腎臓への血流障害、糸球体の損傷むくみ、尿の泡立ちや尿量変化
動脈硬化、血管障害血管壁のダメージやプラーク形成末梢血流障害、狭心症、PAD(末梢動脈疾患)

軽度の頭痛やめまい

高血圧が進むと、頭痛や肩こり、めまいが起こることがあります。特に後頭部の重い痛みや朝の目覚め時の頭痛などが続く場合は血圧上昇のサインかもしれません。

ただし、ストレスや睡眠不足など他の要因でも起こるため、一時的な症状だけで高血圧と断定するのは避けたほうがよいです。

動悸・胸部圧迫感

血圧が高くなると心臓の拍動が早くなりやすく、動悸を感じる人もいます。胸部の圧迫感や息切れがある場合は、心臓の負担が増大している可能性が考えられます。

放置すると心肥大や心不全など深刻な病気に進展することもあるため、注意が必要です。

生活の質の低下

症状が進むと、ちょっとした動作でも疲労感を覚える、疲れが抜けにくいといった状態になりやすくなります。健康な血圧に比べ、身体を巡る血液の抵抗が大きいため、日常生活での動作にも支障が出る恐れがあります。

本態性高血圧の早期段階では無症状の場合が多いため、定期的な血圧測定が重要です。

以下のリストは早期のうちにチェックしたい兆候です。

  • 朝起きたときの頭痛
  • いつもより強い動悸
  • 肩や首筋のこり
  • 疲れやすさ、だるさ

これらの症状は他の病気でも生じる可能性があるため、心配な方は医療機関で相談してみてください。

本態性高血圧の原因

本態性高血圧は特定の原因がはっきりしないという特徴がありますが、複数の要因が組み合わさって発症リスクを高めると考えられています。遺伝と生活習慣が深く関係し、加齢によってそのリスクがさらに高まると指摘する専門家もいます。

遺伝的要素

本態性高血圧は家族内で高血圧の人が多い場合、発症しやすい傾向があります。遺伝子の影響で血管の柔軟性やホルモン分泌が変化しやすく、高血圧になりやすい体質を持っていることが想定されます。

ただし、遺伝的に高血圧のリスクがあるから必ず発症するわけではありません。生活習慣や環境の要素が発症に関わるため、リスクを抑える努力が大切です。

塩分摂取量と水分バランス

日本人は塩分摂取量が多い傾向があり、血圧に影響を与えやすいといわれています。塩分を多く取りすぎると体内のナトリウム濃度が高くなり、血管内の水分量が増えて血圧が上がりやすくなります。

一方、水分摂取量が極端に少ない場合、血液が濃縮されて血管抵抗が増すことがあるため、適度な水分補給も必要です。

塩分や水分補給の目安を示します。

要素適切な目安主な注意点
食塩摂取量1日6g~7g未満を目安とすることが多い加工食品や外食では思った以上に塩分が多い場合あり
水分摂取量1日1.2~2.0L程度(汗をかく量による)過度な水分制限や過剰摂取は避ける

生活習慣とストレス

肥満や運動不足、喫煙や過度の飲酒は高血圧の要因としてよく知られています。また慢性的なストレスや睡眠不足も、自律神経やホルモンバランスを乱し、血圧を上昇させる原因となります。

生活習慣を見直すことで、血圧コントロールの改善が期待できます。

加齢による血管変化

年齢を重ねるにつれて血管が硬くなりやすくなります。血管が弾力を失うと、血流の抵抗が大きくなるため血圧が上昇しやすくなります。

加齢そのものを止めることはできませんが、食事や運動などの生活習慣の改善によって血管の健康を保つことがポイントです。

原因をまとめると以下のようになります。

  • 遺伝的要素(家族歴)
  • 高塩分食や不規則な水分補給
  • 肥満、運動不足、喫煙、過度の飲酒
  • ストレス、睡眠不足
  • 年齢による血管の硬化

上記の要因が組み合わさって本態性高血圧が発症するため、まずは自分の生活習慣や家族歴を把握し、改善できる部分に取り組むことが大切です。

検査・チェック方法

本態性高血圧の確定診断や重症度の評価には、血圧測定以外にもいくつかのアプローチがあります。自己測定だけでなく、医療機関で行う検査も受けると総合的に評価しやすくなります。

自宅での血圧測定

家庭血圧を測定すると、診察室で測る血圧よりも正確に日常の血圧の変動を把握できます。測定機器は簡便なものが市販されており、毎日同じ条件で測ることがコツです。朝起きてすぐや就寝前など、時間を決めて測定すると比較しやすくなります。

家庭血圧測定のコツをリストにまとめます。

  • 朝は起床後1時間以内、排尿後、朝食前に測定する
  • 夜は就寝前に静かな状態で測定する
  • イスに座り、1~2分安静にしてから測定する
  • 腕帯は心臓の高さに合わせる
  • 継続して記録し、変動のパターンを把握する

医療機関での診察と計測

医療機関では、血圧計測時の座位や背もたれのあるイスの使用、最低5分程度の安静など、計測環境を整えて測定を行います。高血圧の診断は通常、複数回の測定結果や別日に計測したデータをもとに判断します。

血液検査・尿検査

高血圧の診断や合併症の有無を調べる上で、血液検査や尿検査も重要です。特に二次性高血圧を除外するために腎機能やホルモン値を調べることがあります。

糖尿病や脂質異常症など他の生活習慣病が隠れている場合、同時に対策を考える必要があります。

血液検査で調べる主な項目と意義を表にまとめます。

項目意義注意点
血清クレアチニン腎機能の評価(糸球体濾過量を推定する)腎機能が低下すると血圧管理が難しくなる
血糖・HbA1c糖尿病の有無を確認糖尿病との合併で動脈硬化が進行しやすい
LDL・HDLコレステロール動脈硬化のリスクを把握血液中脂質をコントロールして血管を守る
血清カリウム電解質バランスを把握一部の高血圧治療薬の影響を評価する際に必要

ホルモン検査と画像検査

副腎ホルモンや甲状腺ホルモンなどの異常が二次性高血圧を引き起こすこともあります。その可能性を除外するために血液や尿中のホルモン量を測る場合があります。

必要に応じて心エコー、頸動脈エコー、CT、MRIなどの画像検査を実施し、心臓や血管の状態を詳しく調べることもあります。

本態性高血圧の診断は、除外診断によって二次性高血圧の可能性を排除することが基本です。家庭血圧と医療機関での血圧、各種検査結果を総合し、医師が診断します。根気よく検査を継続することで正確な状態を知ることができます。

治療方法と治療薬について

本態性高血圧の治療は、生活習慣の改善と薬物療法を組み合わせることが主流です。血圧を安定的にコントロールすることで、合併症の発症リスクを下げることを目指します。

生活習慣の改善

生活習慣の改善は本態性高血圧の管理において非常に重要です。特に食事や運動に注目すると、大幅な血圧低下を見込める可能性があります。

  • 減塩食の実践:味付けに香辛料やハーブを活用し、塩分を抑える
  • 体重管理:BMIを25未満に維持できるように有酸素運動を取り入れる
  • 禁煙:血管内皮機能を守るためにたばこをやめる
  • 節酒:アルコール摂取量を控えて肝機能や血管に過剰な負担をかけない

表で推奨される生活習慣の目安を示します。

項目推奨度合い具体例
塩分摂取の制限1日6g~7g未満を目標減塩しょうゆや出汁の活用
有酸素運動週3~4回、1回30分以上ウォーキング、ジョギング、水泳など
禁煙の徹底1本も吸わないニコチン依存症治療も選択肢
アルコール制限男性1日20g、女性1日10g程度に抑える日本酒1合(180ml)やビール500ml程度に制限

薬物療法

生活習慣の改善だけでは血圧が十分に下がらない場合や、リスクが高い場合は薬物療法を行います。主な降圧薬には以下の種類があります。

  • 利尿薬
  • β遮断薬
  • カルシウム拮抗薬
  • ACE阻害薬、ARB
  • α遮断薬

それぞれ作用機序が異なるため、患者の病態や合併症に合わせて選択します。複数の薬を併用するケースも少なくありません。

治療目標

一般的に収縮期血圧を140mmHg未満、拡張期血圧を90mmHg未満に維持することが目標とされますが、高齢者や合併症のある患者では目標値をやや緩和することがあります。

医師の指示を確認しながら、生活習慣と薬物の両面からコントロールすることが大切です。

心理的サポートの活用

ストレスや不安を抱えながら生活すると血圧が上昇しやすくなります。カウンセリングやリラクゼーション法を取り入れると、血圧コントロールが安定する可能性があります。

必要に応じて精神科や心療内科と連携し、メンタルケアを受けるのも選択肢の1つです。

本態性高血圧の治療期間

本態性高血圧は慢性的な病態です。明確な原因を除去できる二次性高血圧と異なり、一度血圧が上がった状態から正常化させるには長期間の治療が必要になる場合が多いです。

治療継続のポイント

治療期間は数カ月で終わる場合もあれば、数年、あるいは一生続けることもあります。血圧の変化は生活習慣や年齢、合併症の有無など個人差が大きいため、医師と相談しながら継続的に治療方針を見直すことが必要です。

以下は治療を長く続けるためのヒントです。

  • 定期的な血圧手帳への記録
  • 通院を習慣化し、医師のアドバイスを受ける
  • 小さな変化でも医師に報告する
  • 趣味や仲間との交流でストレスを和らげる

治療スケジュールのイメージ

一般的には生活習慣の改善をまず数カ月続け、血圧の推移を観察します。必要に応じて薬物療法を追加し、効果をみながら投与量を調整します。

安定した血圧になった後でも、薬を急にやめると再び血圧が上昇する可能性があるため、勝手に服薬を中断しないことが大切です。

簡易的に治療スケジュールの例を表にまとめます。

時期主な取り組み目標
治療初期(1~3カ月)生活習慣の徹底した見直し、薬の導入検討血圧変化の観察、症状把握
中期(4~6カ月)薬物療法本格化、運動・食事療法定着目標血圧の維持、合併症防止
長期(6カ月~1年)フォローアップ、薬の調整安定した血圧の確立
維持期(1年以降)定期通院、生活習慣の継続合併症リスクの低減

合併症の有無による差

糖尿病や慢性腎臓病などの合併症を抱えている場合、高めの血圧が臓器にさらなる負担を与えるため、より厳密なコントロールが必要です。そうしたケースでは薬の種類や量も増える傾向があり、治療期間も長期化しやすくなります。

自己管理と医療機関の連携

高血圧治療を長期にわたり続ける場合、患者自身による日常的な血圧測定や健康状態の記録が欠かせません。医師や看護師、薬剤師との連携で、適切な薬の使い方や副作用への対処を学ぶと、安心して治療を続けることができます。

本態性高血圧薬の副作用や治療のデメリットについて

本態性高血圧の治療薬は複数の種類があり、それぞれ効果と副作用の特徴が異なります。効果を最大化し副作用を抑えるために、医師の指示を守りながら適切に使用することが重要です。

薬の副作用の例

代表的な降圧薬の副作用を表に示します。

薬の種類代表的な副作用コメント
利尿薬口渇、頻尿、低カリウム血症など電解質のバランスを崩しやすい
β遮断薬疲労感、めまい、低血糖症状、徐脈など気管支喘息がある人は注意が必要
カルシウム拮抗薬ほてり、顔の赤み、動悸、足のむくみなど末梢血管拡張による症状が中心
ACE阻害薬、ARB空咳、味覚異常、腎機能悪化の可能性などカリウム値に注意が必要
α遮断薬立ちくらみ、めまい、動悸など最初の服用で急激に血圧が下がることがある

これらの副作用はいずれも出現頻度や程度には個人差があります。症状が軽度であれば継続できる場合もあり、重度の場合は薬の種類や投与量を見直す必要があります。

医師とのコミュニケーション

副作用が出たときや、薬の効果に疑問を感じたときは、遠慮せず医師や薬剤師に相談してください。症状を我慢して薬を続けると、生活の質が下がるだけでなく、かえって健康を損ねる恐れがあります。

薬の種類を変更したり、生活習慣を調整したりすることで、より安定した血圧コントロールを実現できる可能性があります。

薬を継続するデメリット

薬を飲み続けることによるデメリットとして、経済的負担が増える点や毎日の服薬管理の負担などがあります。また、長期にわたって薬を使うことで心理的にストレスを感じる患者もいます。

そうした場合も、医師と相談し、投与量を調整したり、薬を減らす方向性を検討したりすることが可能です。

以下のリストは治療のデメリットとして考えられるポイントです。

  • 経済的負担(薬代や通院費)
  • 薬の副作用に対するストレス
  • 生活習慣の制限(アルコールや塩分量など)
  • 定期通院や検査の時間的負担

副作用やデメリットはあるものの、高血圧によって引き起こされる重大な合併症を予防するために、薬物療法を適切に活用することは意義が大きいといえます。

副作用との向き合い方

副作用が出たからといって即座に治療を中断するのではなく、医師と相談しながら対処法を考えることが大切です。自己判断で薬をやめると血圧が急激に上昇する恐れがあるため、必ず受診してから次のステップに進むようにしてください。

保険適用と治療費

お読みください

以下に記載している治療費(医療費)は目安であり、実際の費用は症状や治療内容、保険適用否により大幅に上回ることがございます。当院では料金に関する以下説明の不備や相違について、一切の責任を負いかねますので、予めご了承ください。

高血圧は生活習慣病の一つとして、多くの医療機関で取り扱われており、基本的に健康保険の対象です。ただし治療内容や検査内容によっては自己負担が変わる場合があるため、あらかじめ確認すると安心です。

健康保険の適用範囲

血圧測定や医師による診察、処方薬、合併症のための検査などが対象に含まれます。ただし、生活習慣の指導や一部の検診プログラムは公的保険では賄えない場合もあるので注意が必要です。

表で健康保険が適用される一般的な項目を示します。

項目適用有無コメント
初診・再診料保険適用診察に関わる基本的な費用
血圧測定保険適用医療機関での測定や必要な検査
処方薬(降圧薬)保険適用1~3割の自己負担(年齢や所得により異なる)
血液検査・尿検査保険適用必要性が認められれば保険の範囲内
画像検査(エコー等)保険適用合併症や二次性高血圧の疑いがある場合など

自己負担額の目安

一般的な医療保険制度では、窓口負担は3割となるのが通常ですが、年齢や所得によって1割または2割負担になるケースもあります。

降圧薬の種類や調剤日数によって薬代に差が生じるため、毎月2千~3千円程度の自己負担ですむ場合もあれば、複数の薬を使うことで5千円以上かかることもあります。

高額療養費制度の活用

複数の合併症がある場合や、長期にわたって医療費が高額になる場合は高額療養費制度を利用できます。自己負担がある一定額を超えた場合、申請によって超過分が払い戻される仕組みです。

事前に限度額適用認定証を取得すると、窓口での支払いが自己負担限度額までになります。

以上

参考文献

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大垣中央病院・こばとも皮膚科

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