斜頸(Torticollis)とは、首の筋肉の緊張や短縮により、頭部が傾く疾患です。
新生児から成人まで幅広い年齢層で発症する可能性があり、先天性と後天性の2つのタイプによって原因が異なります。
美容上の問題だけでなく、首の傾きや回旋、顔面の非対称などの症状が見られ、日常生活にも影響を及ぼす可能性があるため、早期発見と対処が重要です。
斜頸の病型
斜頸の病型は、先天性筋性斜頸と先天性筋斜頸に大別されます。
- 先天性筋性斜頸
- 先天性筋斜頸
先天性筋性斜頸
先天性筋性斜頸は、出生時または出生直後に発症するタイプの斜頸です。
胸鎖乳突筋の短縮や線維化が原因である場合が多く、首に手で触ってわかる腫瘤(胸鎖乳突筋腫瘤)が見られるケースもあります。
また、頭部は患側に傾斜し、顔は反対側を向く特徴を持ちます。
先天性筋性斜頚は、さらに3つのタイプに分類されます。
先天性筋性斜頸タイプ | 所見 |
---|---|
姿勢型(20%) | 幼児は筋緊張や受動的可動域の制限を伴わない姿勢を示す。 |
筋性(30%) | 胸鎖乳突筋のこわばりと受動的可動域の制限が特徴。 |
胸鎖乳突筋腫瘤(50%) | 胸鎖乳突筋の肥厚と可動域制限を認める。 |
先天性筋性斜頸と発育性股関節形成不全※1には関係性が認められているため、乳児で先天性筋性斜頸と診断された際には、股関節異常を調べるために身体診察や画像診断を実施する場合が多いです。
疾患の早期診断および早期治療が可能となり、手術以外の治療で管理できる可能性が高くなります。
※1発育性股関節形成不全:股関節が正常に発達しない先天性疾患。
後天性斜頸
後天性斜頸は、先天性骨格異常、外傷、感染症などの原因によって生じる病型であり、どの年齢でも発症する可能性があります。
- 先天性骨格異常
- 外傷
- 感染症
- 隣接構造の炎症
- 腫瘍
- 眼球ジストニア
- 神経学的ジストニア
後天性斜頸も、骨性斜頚や眼性斜頸など、さらに細かなタイプに分類されます。
後天性斜頸タイプ | 所見 |
---|---|
骨性斜頚 | 出生時より首の骨にゆがみがあり、そのゆがみのために首が傾いて斜頚を生じる。 |
眼性斜頸 | 眼球運動の異常によって生じるパターン。何かを見る時に両目の動きや位置のバランスが悪く、首を傾けて視線を合わせようとするため斜頚が生じる。 |
炎症性斜頚 | 風邪や中耳炎などで生じる炎症が原因で首の骨の配列異常が生じて斜頚を呈する。 |
斜頸の症状
斜頸は文字通り、首の傾きが症状の代表例ですが、顔の旋回や運動制限、痛みやめまいなど多岐にわたります。
また、見た目や日常生活への影響にストレスを感じる方も少なくありません。
- 頭部の傾斜と顔の回旋
- 可動域制限
- 疼痛
- 日常生活への影響
頭部の傾斜と顔の回旋
斜頸では、持続的な頭部の側方傾斜と頚部の回旋が見られます。具体的には、頭部は左右どちらかに傾き、顔は反対側を向くといったものです。
この特徴的な姿勢は、胸鎖乳突筋の緊張や短縮によって生じるとされています。
可動域制限
頚部の可動域制限や運動制限を伴う場合があります。特に、頭部を傾斜側と反対方向に向けようとすると強い抵抗を感じ、痛みを伴いやすいです。
この可動域制限は、胸鎖乳突筋の緊張によるものと考えられています。
疼痛
斜頸患者様の多くに、頚部や肩の疼痛がみられます。
疼痛は、姿勢異常による筋肉の過度な緊張や、関節の不自然な位置によって生じる症状です。
また、頭痛やめまいを起こすケースもあります。
日常生活への影響
頭部の傾斜によって視野が制限されたり、バランス感覚が損なわれたりするのも斜頸症状のひとつです。
外見上の問題だけでなく、食事や会話、読書などの日常的な活動にも支障をきたす可能性があります。
斜頸の原因
斜頸の原因は、先天性の要因から後天性の要因まで多くの可能性が考えられます。
しかし、いずれの原因であっても、局所的要因(ある特定の部位や器官にのみ影響を与える原因)と中枢神経系障害の両方から生じることがわかっています。
例えば、先天性の要因や筋肉の異常、ジストニアや外傷などがこれにあたります。
- 先天性の要因
- 筋肉の異常
- 神経系の異常
- 眼性斜頸
- 痙攣性斜頸(ジストニア)
- 外傷や炎症
先天性の要因
先天性の斜頸は、胎児期の発育異常に原因がある場合に多いとされています。
これは、胎児の頭部が子宮内や出生時に圧迫を受けると※2、筋肉に発育異常が起こりやすくなるとされているためです。
また、遺伝的な要因も関与していると考えられており、家族内に斜頸の人がいる場合は発症リスクが高まる傾向にあります。
※2:首の筋肉に浮腫が生じ、胸鎖乳突筋に先天性線維症が生じて筋肉が短縮したり変形したりする。
筋肉の異常
首の筋肉異常の中でも特に、胸鎖乳突筋と呼ばれる首の筋肉が短縮したり緊張したりすると、首が傾く症状が現れます。
筋肉の異常は先天性の要因だけでなく、外傷や炎症などの後天性の要因によっても引き起こされるケースがあります。
筋肉異常タイプ | 症状 |
---|---|
筋肉の短縮 | 首の筋肉(例:胸鎖乳突筋)が短くなると首が傾く。 |
筋肉の緊張 | 首の筋肉が過度に緊張すると首の可動域が制限される。 |
筋肉の変性 | 加齢や疾患によって筋肉が変性し、首の安定性が低下する。 |
神経系の異常
斜頸の原因として、脳や脊髄の疾患、末梢神経の障害など神経系の異常も無視できません。
例えば、脳卒中や脳腫瘍、パーキンソン病などの神経疾患によって、首の筋肉の制御が乱れ斜頸が生じる場合があります。
また、平衡感覚を司る内耳での異常も、神経系異常にまつわる斜頚の原因のひとつです。
眼性斜頸
斜外眼筋が上手く動かなくなる影響で、頭部の傾斜や回旋(代償)に関係する筋肉の麻痺が生じ、結果として斜頸に至ってしまうケースです。
頭部の傾斜に関係する筋肉が麻痺すると、眼球を外側に向けられなくなるため頭を傾けて眼球を動かそうとし、斜頸になりやすくなります。
回旋(代償)に関係する筋肉麻痺のケースでは、頭を傾けるだけでは眼球を十分に外側に向けられなくなると首を回旋させて眼球を動かそうとし、斜頸になりやすくなるとされています。
また、眼精疲労も斜頸のリスクを高める要因です。
痙攣性斜頸(ジストニア)
痙攣性斜頸(ジストニア)は頚部硬直の原因のひとつです。
感情的ストレス、身体的過負荷、急な動きなどに起因する筋緊張の亢進(筋肉が必要以上に緊張した状態)に特に起こりやすいとされています。
外傷や炎症
事故やケガによる外傷、関節リウマチなどの炎症性疾患も、斜頸の原因となりえます。
これは、外傷によって首の骨や筋肉、靭帯、皮膚などが損傷を受けると、首の安定性が失われ、斜頸が発生するリスクが高まるためです。
関節リウマチのような炎症性疾患では、首の関節や軟部組織に炎症が生じ、首の可動域が制限される傾向にあります。
また、姿勢が悪かったり長時間同じ姿勢でいたりすると、首の筋肉や神経に負担がかかり、斜頸を起こしやすくなります。
斜頸の検査・チェック方法
斜頸の検査では、視診、触診、頭頸部の可動域検査、画像検査などを組み合わせて、斜頸の原因や重症度を詳しく調べます。
- 問診
- 視診
- 触診
- 画像検査
年齢(新生児、乳児、成人)により、斜頸の原因や症状が異なる点に注意しながら診断を行っていきます。
問診
問診で得られる患者様の情報は、斜頸の原因を推定するうえで重要な手がかりとなるため、できるだけ詳しく伺います。
- 症状の発現時期や経過
- 症状の程度
- 出生時の状況や発達歴
- 外傷歴
- 家族歴
斜頸の発症年齢の確認により、先天性斜頚と後天性斜頚を区別できるようになります。
また、斜頸の基本的な情報収集に加え、斜頸に関連すると思わしき症状についての確認も重要です。
- 嘔吐
- 発熱または感染の徴候
- 歩行障害
- 平衡障害
- 関連する頭痛
- 視覚の変化
視診
視診での確認事項は、頭部の傾斜や顔の回旋の有無、程度などです。
- 頭部の傾斜
- 顔の回旋の有無
- 症状の程度
- 胸鎖乳突筋の腫脹
- 皮膚の変化
さらに、全身の姿勢や体幹のバランスにも注目し、二次的な変化の有無を評価します。
触診
触診では、主に筋肉の緊張や痛みの有無、程度を確認します。
- 胸鎖乳突筋の緊張や硬結の有無
- 頚部の可動域(制限の程度や痛みの有無)
- 頚部や肩の筋肉の緊張や圧痛の有無
画像検査
画像検査にはX線検査やCT検査などが用いられ、斜頸の原因や重症度を評価するうえで特に重要視されています。
画像検査 | 詳細 |
---|---|
X線検査 | 頚椎の異常や変形の有無を確認する。 |
CT検査 | 頚椎や軟部組織の詳細な評価を行う。 |
MRI検査 | 軟部組織や神経系の異常を検出する。 |
超音波検査 | 胸鎖乳突筋の形態や性状を評価する。 |
斜頸の治療方法と治療薬、リハビリテーション
斜頸の治療法は、先天性あるいは後天性、症状の重症度によって異なりますが、保存的治療や注射療法、手術療法のいずれかです。
斜頸は、早期発見と治療介入が症状の改善と機能回復に深く関わっているとされています。
- 保存的治療
- 注射療法
- 手術療法
保存的治療
斜頸の治療では、まずは保存的治療を用いるケースが多いです。
具体的には、薬物療法や理学療法、装具療法などが挙げられます。
軽度から中等度の斜頸では、複数の保存的治療を組み合わせ、症状の改善を図ります。
ただし、痙性斜頚の治療に決定的なものはないため、治療の目的は「症状の抑制と緩和」としています。
保存的治療の内容 | 詳細 |
---|---|
薬物療法 | 筋弛緩薬や消炎鎮痛薬、抗不安薬などを使用し筋肉の緊張や痛みを緩和する。 |
理学療法 | ストレッチングや筋力トレーニングを行い、首の可動域を改善する。 |
装具療法 | 首の姿勢を矯正するために、カラーやブレースを使用する。 |
注射療法
保存的治療で十分な効果が得られない場合、注射療法が検討されます。
特に、筋肉の異常収縮が原因の斜頸には、ボツリヌス毒素注射が有効です。
ボツリヌス毒素は筋肉の過度な緊張を緩和し、首の可動域を改善します。
手術療法
重度の斜頸や、保存的治療や注射療法で効果が得られない斜頸には、手術療法が用いられる場合があります。
- 短縮した筋肉を切断する
- 過剰に緊張した筋肉を部分的に切除する
手術は首の姿勢を矯正を図るものです。
ただし、手術療法はリスクを伴うため、慎重に適応を判断する必要があります。
斜頸のリハビリテーション
リハビリテーションでは、理学療法や作業療法を通じて、首の可動域を維持・改善し、日常生活動作の自立を目指します。
また、リハビリテーションにおける姿勢指導や生活指導は、再発の予防も役立ちます。
その他、斜頸治療の際に行われる取り組みとしては、温熱療法や寒冷療法による症状の緩和、マッサージや鍼灸による筋緊張の緩和、心理的サポートによるストレスマネジメントなどがあります。
斜頸の治療期間と予後
斜頸の治療期間は、先天性斜頸では通常は数ヶ月から1年程度が目安です。
後天性斜頸では原因によって大きく異なる傾向にあります。
また、痙攣性斜頸の場合は長期的な治療が必要となり、完治が困難なケースが多いです。
先天性筋性斜頸の治療期間と予後
先天性筋性斜頸は、早期発見と早期治療が重要視されています。
多くの場合は、ストレッチや理学療法によって改善が得られます。
治療期間は発症年齢や重症度によって異なりますが、数ヶ月から1年程度で良好な結果が得られるケースが多いです。
ただし、重症例では手術療法を要する可能性もあります。
後天性斜頸の治療期間と予後
後天性斜頸の治療期間と予後は、原因となる疾患によって大きく異なります。
感染性や炎症性の斜頸は、原因疾患の治療を行えば、比較的短期間で改善が得られるケースが多いです。
一方、外傷性や腫瘍性の斜頸は治療に長期間を要する場合もあり、後遺症が残る可能性もあります。
痙攣性斜頸の治療期間と予後
痙攣性斜頸は慢性的な経過をたどる疾患であり、完治が難しいケースが多いです。
薬物療法やボツリヌス毒素注射、リハビリテーションなどを組み合わせた長期的な治療が必要となります。
症状の改善には個人差が大きいため、QOL※3の維持が治療の主な目的となります。
※3QOL:Quality of Lifeの略で心身の健康状態、社会的な活動能力、精神的な満足度など指した言葉。
予後に影響を与える因子
斜頸の予後は、発症年齢や原因、治療開始時期などの因子によって大きく異なる特徴を持ちます。
予後に影響を与える因子 | 傾向 |
---|---|
原因 | 先天性筋性斜頸の予後は良好傾向だが、後天性斜頸では原因疾患によって予後が異なる。 |
発症年齢 | 若年発症例の予後は比較的良好。 |
治療開始期間 | 早期の治療開始が予後の改善につながる。 |
重症度 | 軽症例の予後は比較的良好だが、重症例では後遺症が残る場合がある。 |
治療期間と予後を良好に導くためには、早期発見と早期治療、定期的な経過観察などが重要です。
- 早期発見と早期治療の開始
- 原因疾患の特定
- 患者様それぞれに合った治療の選択
- 定期的な経過観察
- 時間の経過とともに変化する症状への対応
薬の副作用や治療のデメリット
斜頸の治療には、薬物療法や注射療法の際の薬の副作用、手術療法時の感染や神経損傷などのリスクがあります。
また、治療やリハビリテーションの長期化による経済や時間の負担、モチベーション維持の困難さなどもデメリットとして挙げられます。
治療薬の副作用
斜頸の治療では、筋弛緩薬や消炎鎮痛薬が使用されますが、これらの薬剤には副作用のリスクが伴います。
治療薬 | 副作用 |
---|---|
筋弛緩薬 | 眠気や倦怠感、めまいなど。 |
消炎鎮痛薬 | 胃腸障害や腎機能障害のリスク上昇。 |
注射療法の副作用
ボツリヌス毒素注射は、斜頸の治療に有効ですが、注射部位の痛みや腫れ、一時的な筋力低下などが生じる可能性があります。
また、まれではありますが、アレルギー反応や呼吸困難などの重篤な副作用も一部報告されています。
手術療法のデメリット
手術は侵襲的であり、感染や出血、神経損傷などのリスクを伴います。
- 感染のリスク
- 出血
- 神経損傷のリスク
- 再発の可能性
また、手術後に瘢痕が形成され、美容的な問題が生じる可能もあります。
リハビリテーションのデメリット
斜頸の治療においてのリハビリテーションは、重度の斜頸では改善が困難な場合があります。
リハビリテーションが長期化すると、患者様への経済や時間の負担が大きくなってしまう点もデメリットのひとつです。
また、治療が長期に渡るとモチベーション維持が難しくなるケースも多く、継続的にリハビリテーションが行われないとなると、治療効果が満足に得られない可能性も考えられます。
保険適用の有無と治療費の目安について
斜頸治療は一般的に保健適用範囲内で行われるものですが、見た目や美容目的での治療、新しい治療は保険適用外となります。
保険適用内の治療
医師による診察や画像検査、消炎鎮痛薬や筋弛緩薬を用いた投薬治療などは保険適用内で行われます。
保険適用となる項目 | 詳細 |
---|---|
診察料 | 初診料、再診料 |
検査料 | X線検査、CT検査、MRI検査など |
投薬料 | ボツリヌス毒素注射 |
処置料 | ギプス固定、装具療法など |
リハビリテーション料 | 理学療法、作業療法など |
適用される保険の種類や条件によって、自己負担額は異なります。
保険適用外の治療
美容目的で斜頸治療を行う場合や、新しい方法や特殊な装具を用いた治療を行う場合には保険適用外となります。
保険適用外の治療 | 詳細 |
---|---|
美容目的の治療 | 斜頸に伴う外見上の問題に対する治療 |
自由診療 | 保険適用外の新しい治療法や検査法 |
専門的な治療 | 特殊な装具の作製、手術療法など |
治療費の目安
斜頸の治療費の目安としては、初診料が2000~5000円程度、画像検査が3000円~5万円程度、治療は用いる方法によって大きく異なります。
項目 | 費用の目安 |
---|---|
診察料(初診料) | 2000~5000円 |
診察料(再診料) | 500~1500円 |
X線検査 | 3000円~1万円 |
MRI検査 | 2万~5万円 |
ボツリヌス毒素注射 | 5~10万円 |
理学療法(1回) | 1500~3000円 |
ただし、これらはあくまでも目安であり、医療機関や地域によって異なります。
斜頸の治療費が高額になる場合には、高額療養費制度や自立支援医療などの助成制度が利用できる可能性があります。
- 高額療養費制度:一定の上限額を超えた医療費が支給される
- 自立支援医療(育成医療):18歳未満の斜頸患者に対する医療費の助成
- 障害者医療費助成:一定の障害がある場合、医療費の助成を受けられる
ただし、各助成制度の利用には一定の条件があるため、詳しい情報は医療機関や自治体にご確認ください。
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