「お腹の調子が悪いだけ」「少し食欲がないだけ」。そんな「いつもと違う」日常的な不調の陰に、消化器系がんが隠れていることがあります。
この記事では、胃、大腸、肝臓、膵臓など、消化器系のがんに見られる症状を臓器ごとに解説します。
早期発見の重要性と、症状に気づいた時、また症状が出る前にできることを知り、ご自身の体を守る力につなげてください。
早期発見が「がん」対策の鍵である理由
がん治療において、早期発見は治療の選択肢やその後の経過に大きく影響します。なぜ早い段階で見つけることが重要なのか、その理由を解説します。
早く見つけることができれば、それだけ体への負担が少ない治療を選べる可能性が高まります。
がんは「進行」する病気
がんは、発生した場所(原発巣)で増殖するだけでなく、時間とともに周囲の組織に広がったり(浸潤)、リンパ管や血管を通って他の臓器に移動したり(転移)する性質を持っています。
この広がり具合を「進行度(ステージ)」として分類します。
早期発見と治療の選択肢
がんが早期、つまり原発巣の近くにとどまっている段階で発見できれば、治療の選択肢は広がります。
例えば、内視鏡(カメラ)を使ってがんだけを切り取る治療や、手術が必要な場合でも切除範囲を小さくできる可能性があります。これらは体への負担が比較的少ない治療です。
しかし、がんが進行して他の臓器に転移すると、治療は手術だけでなく、抗がん剤治療(化学療法)や放射線治療などを組み合わせた、より全身的なものが必要になることが多くなります。
がんの進行度と治療の方向性(一例)
| 進行度(概念) | がんの状態(一例) | 治療の方向性(一例) |
|---|---|---|
| 早期がん | がんが粘膜など浅い部分にとどまる | 内視鏡治療、体への負担が少ない手術 |
| 進行がん | 筋肉の層より深く広がる、リンパ節に転移 | 手術、化学療法、放射線治療の組み合わせ |
| 遠隔転移がん | 肝臓や肺など他の臓器に転移 | 化学療法、緩和ケアが中心 |
初期症状を見逃さないことの重要性
がんが小さいうちは、症状がほとんどない(無症状)ことも少なくありません。しかし、何らかの「初期症状」としてサインが現れることもあります。
その小さな変化に気づき、医療機関を受診することが、早期発見への第一歩となります。
消化器系がんとは – どの臓器が関係するのか
「消化器系」と一口に言っても、口から肛門まで多くの臓器が含まれます。食べ物の消化・吸収・排泄に関わるこれらの臓器は、それぞれ異なる役割を担っており、発生するがんの性質も異なります。
ここでは、がんが発生しやすい主な消化器と、それぞれの役割を整理します。
食べ物の通り道 – 食道・胃
食道は、口から食べた物を胃へと運ぶ管状の臓器です。胃は、食べ物を一時的に貯蔵し、強力な胃酸で消化・殺菌する役割を持ちます。
これらのがんは、食生活や喫煙、飲酒と深く関連することが知られています。
消化吸収と排泄 – 小腸・大腸
胃で消化された食べ物は小腸(十二指腸・空腸・回腸)でさらに消化され、栄養の大部分が吸収されます。
大腸(結腸・直腸・肛門)は、主に水分を吸収し、残りカスを固めて便として排泄する役割を担います。特に大腸がんは、日本で増加傾向にあるがんの一つです。
消化を助ける「実質臓器」 – 肝臓・胆道・膵臓
肝臓、胆道(胆管・胆のう)、膵臓は、食べ物の通り道ではありませんが、消化液(胆汁や膵液)を分泌して消化を助ける重要な臓器です。
肝臓は栄養の代謝や解毒、膵臓は血糖値を調節するホルモンの分泌など、生命維持に欠かせない多くの役割も担っています。
主な消化器の役割と関連するがん
| 臓器 | 主な役割 | 関連するがん |
|---|---|---|
| 食道 | 食べ物の通り道 | 食道がん |
| 胃 | 食べ物の消化・殺菌 | 胃がん |
| 大腸 | 水分の吸収・便の形成 | 大腸がん |
| 肝臓 | 栄養の代謝・解毒、胆汁の生成 | 肝臓がん |
| 膵臓 | 消化酵素・ホルモンの分泌 | 膵臓がん |
これってサイン? 消化器系の共通する注意信号
消化器系のがんには、発生した臓器が異なっていても共通して見られるサインがあります。これらは、がんによって栄養の吸収が妨げられたり、体力を消耗したりすることで起こります。
日常で感じやすい「いつもと違う」不調に注意を向けましょう。
説明のつかない体重減少
食事の量を変えていない、あるいは運動もしていないのに、明確な理由なく体重が減り続ける場合は注意が必要です。
特に半年で5%以上の体重減少は、体が発する重要なサインと考え、医療機関に相談しましょう。がん細胞が体から栄養を奪ったり、消化吸収能力が低下したりすることで起こります。
続く食欲不振
一時的な食欲不振は誰にでもありますが、「食べたい」という意欲が長期間わかない状態が続く場合も注意が必要です。
特に胃がんや膵臓がんなどでは、がんそのものや、それによる圧迫感で食欲不振が起こることがあります。
原因不明の腹痛や腹部膨満感
みぞおちや脇腹、下腹部など、お腹の特定の場所がシクシクと痛む、あるいはお腹全体が張って苦しい(腹部膨満感)といった症状です。
腹痛は多くの病気で起こりますが、がんが臓器を圧迫したり、穴を開けたり、腹水が溜まったりすることで生じることもあります。
注意したい共通する初期症状
- なんとなく食欲がない、食べたいと思わない
- ダイエットをしていないのに体重が減ってきた
- みぞおちやお腹の不快感、鈍い腹痛が続く
- 慢性的な便秘、あるいは急な下痢
- 体がだるい、疲れやすい(貧血症状)
貧血や倦怠感
がんから持続的に出血(目に見えないレベルでも)があると、貧血が進行します。貧血になると、動悸や息切れ、立ちくらみ、そして強い倦怠感(だるさ)が現れます。
特に大腸がんや胃がんでは、この貧血がきっかけで見つかることもあります。
食事中の違和感 – 胃がん・食道がんの症状
食べ物を受け入れ、消化する「胃」と「食道」。これらの臓器にがんができると、食事中や食後に特有の症状が現れやすくなります。
「最近、食事がおいしくない」と感じる背景に、これらの症状が隠れているかもしれません。
食道がん – 食べ物がつかえる感じ
食道がんの初期症状として比較的多いのが、「嚥下困難(えんげこんなん)」つまり食べ物の飲み込みにくさです。熱いものや酸っぱいものが胸にしみる感じがすることもあります。
がんが大きくなると、食道の内側が狭くなり、固形物がつかえるようになります。初めは固形物だけですが、進行すると水分さえ通りにくくなることがあります。
胃がん – 早期の満腹感や胃もたれ
胃がんの場合、早期の段階では無症状のことも多いですが、みぞおちの痛み(腹痛)や不快感、胸やけなどが起こることがあります。
また、がんによって胃の動きが悪くなったり、伸縮性が失われたりすると、少し食べただけですぐにお腹がいっぱいになる(早期満腹感)ことや、食後の胃もたれが続くことがあります。
これらは市販の胃薬で一時的に和らぐこともあるため、かえって発見が遅れる原因にもなり得ます。
胃と食道の症状比較
| 症状 | 食道がんで多い | 胃がんで多い |
|---|---|---|
| 食事の通過 | つかえ感、しみる感じ | (早期は)あまりない |
| 食後の感覚 | 特になし | 早期満腹感、胃もたれ |
| 痛み・不快感 | 胸の奥の違和感・痛み | みぞおちの痛み(腹痛) |
黒い便(タール便)の意味
胃や食道、十二指腸といった上部の消化管で出血が起こると、血液が胃酸と反応して黒くなり、コールタールのような粘り気のある黒い便(タール便)が出ることがあります。
これは胃がんや食道がん、あるいは胃潰瘍などからの出血を示唆する重要なサインです。便の色がいつもと違う黒さだと感じたら、すぐに医療機関を受診してください。
お通じの変化 – 大腸がんが疑われるケース
「大腸がん」は、便の状態に変化が出やすいがんの一つです。日々の排便習慣をチェックすることが、早期発見の手がかりになります。
特に40歳を過ぎたら、お通じの変化に敏感になることが大切です。
血便や便に血が混じる
大腸がんの症状として最も分かりやすいのが血便です。がんが肛門に近い直腸などにある場合は、便の表面に新鮮な赤い血が付着したり、排便後にトイレットペーパーに血がついたりします。
肛門から遠い大腸(結腸)での出血は、便と混じって暗赤色になったり、目には見えないレベルの出血(便潜血)であったりします。
便秘と下痢を繰り返す
大腸がんが大きくなると、腸の内側が狭くなり、便が通りにくくなります。これにより便秘がちになります。
一方、狭くなった部分を便が無理やり通過しようとするため、腸が過剰に動き、下痢が起こることもあります。
このように、便秘と下痢を数日おきに繰り返す状態は、大腸がんのサインである可能性があります。
便が細くなる・残便感
がんによって腸が狭くなると、そこを通過する便も鉛筆のように細くなることがあります。
また、特に直腸がんの場合、がんが直腸壁を刺激するため、便がまだ残っているような感覚(残便感)や、頻繁に便意をもよおす状態が続くことがあります。
お通じのセルフチェック
| チェック項目 | 考えられる状態 | 関連するがん(可能性) |
|---|---|---|
| 血便(赤い血・暗い血) | 消化管のどこかで出血 | 大腸がん、胃がんなど |
| 便秘と下痢の繰り返し | 腸の通過障害 | 大腸がん |
| 便が細い・残便感 | 腸の狭窄・直腸の刺激 | 大腸がん(特に直腸) |
流す前に「3秒チェック」をしましょう
消化器がんのサインを見逃さないために、トイレを流す前に便を確認する習慣をつけましょう。
- 黒くないか(胃など)、赤くないか(大腸など)、白っぽくないか(肝・膵など)。
- 鉛筆のように細くなっていないか。
- 粘液や血液が混ざっていないか。
「いつもと違う」便が数日続く場合は、スマホにメモをして、消化器内科を受診する際の手がかりにしてください。
気づきにくい? 肝臓・胆道・膵臓のがん症状
肝臓や膵臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、初期には症状がほとんど出ません。これらの臓器は予備能力が高く、がんがある程度大きくならないと機能に支障が出ないためです。
しかし、進行すると特有のサインが現れるため、見逃さないことが大切です。
肝臓がん – 倦怠感と腹部の張り
肝臓がんの多くは、B型肝炎やC型肝炎、アルコール性肝障害、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)などが進行した「慢性肝炎」や「肝硬変」を背景として発生します。
肝機能が低下すると、強い倦怠感(だるさ)や食欲不振、腹部に水が溜まる(腹水)によるお腹の張りなどが現れます。
肝臓がんそのものが大きくなって、みぞおちや右脇腹に痛みやしこりを感じることもあります。
黄疸(おうだん) – 皮膚や白目が黄色くなる
黄疸は、肝臓がん、胆道がん、膵臓がんのいずれでも現れる可能性がある重要な症状です。
これらのがんが胆汁の通り道である「胆管」を圧迫したり塞いだりすると、胆汁が血液中に逆流し、ビリルビンという色素によって皮膚や白目が黄色くなります。
同時に、便の色が白っぽくなったり、尿の色が濃くなったり、皮膚にかゆみが出たりします。
肝臓と膵臓の主な症状
| 臓器 | 特徴的な症状 | その他の症状 |
|---|---|---|
| 肝臓 | 倦怠感、腹部の張り(腹水) | 食欲不振、体重減少、黄疸 |
| 膵臓 | 背中やみぞおちの痛み(腹痛) | 黄疸、急な糖尿病悪化、体重減少 |
膵臓がんと背中の痛み
膵臓は胃の裏側、背骨の近くにあるため、がんができると背中に鈍い痛み(背部痛)が出ることがあります。みぞおちの腹痛として感じることもあります。
これらの痛みは、食事の後に強くなる傾向があります。また、膵臓がんが原因で急に糖尿病を発症したり、もともとあった糖尿病が急激に悪化したりすることもあります。
原因不明の背中の痛みや体重減少、黄疸が重なる場合は、特に注意が必要です。
症状がないから大丈夫? 進行するまで静かながん
すべてのがんが早期から症状を出すわけではありません。特に消化器系には、進行するまで症状がほとんど現れないがんも存在します。
これが「症状がないから大丈夫」とは言い切れない理由であり、検診の重要性がここにあります。
「沈黙の臓器」の理由
肝臓や膵臓は、その臓器の大部分が機能しなくなっても、残った部分が仕事を代行する「予備能力」が非常に高い臓器です。
そのため、がんが小さいうちは機能的な問題が起こらず、症状として現れません。また、胃や大腸も、早期の小さながんでは食べ物の通過や消化に影響が出ないため、無症状であることがほとんどです。
症状が出た時点での進行度
症状が出にくいということは、裏を返せば「症状が出た時には、がんがすでに進行している可能性がある」ということです。
例えば、膵臓がんで黄疸や背中の痛みが出た時点、食道がんで食べ物がつかえるようになった時点では、がんが周囲に広がったり、切除が難しい状態で見つかったりすることも少なくありません。
初期症状が出にくい消化器がん
| がんの種類 | 初期症状の特徴 | 進行時の主な症状 |
|---|---|---|
| 膵臓がん | ほとんどない | 黄疸、背中の痛み、体重減少 |
| 肝臓がん | ほとんどない(肝炎・肝硬変除く) | 腹水、黄疸、倦怠感 |
| 早期の胃・大腸がん | 無症状も多い | 腹痛、血便、通過障害 |
症状に気づいた時の適切なファーストステップ
「いつもと違う」症状に気づいたものの、「気のせいかもしれない」「病院に行くほどではない」とためらってしまうこともあるかもしれません。
しかし、症状が続く場合は、不安を抱えたままにせず、医療機関を受診することが重要です。
まずはかかりつけ医へ
どの科を受診すればよいか分からない場合は、まずは普段から通っている「かかりつけ医」に相談するのが良いでしょう。
全身の状態を把握しているかかりつけ医が、症状を総合的に判断し、必要であれば専門の医療機関や消化器内科を紹介してくれます。
専門科は「消化器内科」
腹痛、食欲不振、体重減少、便秘や下痢、血便、黄疸など、消化器に関する症状が明らかな場合は、「消化器内科」または「消化器科」「胃腸科」を標榜する医療機関の受診を検討します。
これらの科では、消化器全般を専門的に診察し、必要な検査を行います。
医師に伝えるべき情報
受診の際は、症状を正確に伝えることが診断の手がかりとなります。
単に「お腹が痛い」だけでなく、いつから、どこが、どのように痛むのかなどを具体的に伝えられるよう、事前に情報を整理しておくとスムーズです。
受診時に整理しておきたいこと
- いつから症状がありますか?
- どんな症状が、どのくらいの頻度で起こりますか?
- 症状が強くなったり、和らいだりするのはどんな時ですか?
- 他に服用している薬や、持病はありますか?
- 血縁者にがんになった方はいますか?
不安を解消するための「検査」
医療機関では、症状の原因を突き止めるために「検査」を行います。血液検査や腹部超音波(エコー)検査、あるいは内視鏡(胃カメラ、大腸カメラ)検査やCT検査などが含まれます。
検査には不安が伴うかもしれませんが、症状の原因を明らかにし、不安を解消するため、あるいは必要な治療を早期に始めるために、とても重要です。
医師とよく相談し、納得して検査を受けましょう。
症状が出る前にできること – 検診の役割と種類
症状がない段階でがんを発見するために、最も有効な手段が「検診」です。がん検診は、無症状の人々を対象に、がんの疑いがあるかどうかを調べる検査です。
自覚症状がなくても、定期的に検診を受けることの意義を解説します。
症状がないからこそ検診が重要
前述の通り、多くの消化器系がんは、早期の段階では症状がありません。症状が出てから見つかるがんよりも、無症状の時に検診で見つかるがんの方が、早期である可能性がはるかに高いのです。
早期がんであれば、体への負担が少ない治療で治癒を目指せる可能性も高まります。
「検診」と「検査」の違い
「検診」は、症状のない健康な人を対象に、がんの「疑い」を見つけるためのふるい分けです。
一方、「検査」(精密検査)は、検診で異常が指摘された人や、何らかの症状がある人に対して、病気を「診断」するために行う詳しい検査です。
検診で「要精密検査」となった場合は、必ず次の「検査」を受けてください。
自治体や職場で受けられるがん検診
日本では、科学的根拠に基づき、がんによる死亡率を下げる効果が期待できるがん検診が、対策型検診として自治体や職場で実施されています。
消化器系では、胃がん検診と大腸がん検診がこれにあたります。対象年齢になったら、積極的に受けることを推奨します。
主な消化器系のがん検診
| 対象のがん | 主な検診方法 | 特徴・調べる内容 |
|---|---|---|
| 胃がん | 胃内視鏡検査(胃カメラ) | 食道や胃の粘膜を直接観察し、病変を探す |
| 胃がん | 胃X線検査(バリウム) | バリウムを飲み、胃の形や粘膜の凹凸を調べる |
| 大腸がん | 便潜血検査 | 便に目に見えない血液(血便)が混じっていないか調べる |
なお、肝臓がんや膵臓がんについては、現在、対策型検診として確立された方法はありません。
ただし、肝炎ウイルスの感染者や慢性膵炎の方など、リスクが高い方については、医師の指導のもとで定期的な画像検査(超音波検査など)を行います。
Q&A 消化器系がんのリスク要因
消化器系がんの発生には、感染症や長年の生活習慣が関わることが知られています。がんの予防や早期発見のために知っておきたい、よくある質問にお答えします。
- 感染症が原因となる消化器系がんはありますか?
-
はい、代表的なものがあります。胃がんの発生にはピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)の持続感染が強く関わっています。
ピロリ菌は胃の粘膜に炎症を(慢性胃炎)を起こし、やがてがんの発生しやすい環境を作ります。また、肝臓がんの多くはB型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスの持続感染が背景にあります。
これらの感染症は検査で調べることができ、ピロリ菌は除菌治療、肝炎ウイルスは抗ウイルス治療などで、がんの発生リスクを下げることが期待できます。
- 生活習慣では何に注意すればよいですか?
-
喫煙と過度な飲酒は、食道がん、胃がん、大腸がん、肝臓がん、膵臓がんなど、多くの消化器系がんのリスクを高める確実な要因です。
また、食生活では、塩分の多い食事(胃がん)、脂肪の多い欧米型の食事(大腸がん)、熱すぎる飲食物(食道がん)などがリスク要因として知られています。
禁煙、節酒、そして野菜や果物も取り入れたバランスの良い食事、適度な運動が予防の基本です。
- 膵臓がんのリスク要因を教えてください。
-
膵臓がんの確実なリスク要因は喫煙です。その他、肥満、2型糖尿病、慢性膵炎、家族歴(血縁者に膵臓がんの方がいる)などもリスクを高めると考えられています。
特に、急に糖尿病を発症した場合や、長年患っていた糖尿病が急激に悪化した場合、あるいは原因不明の背中やみぞおちの痛みが続く場合は、膵臓の検査を検討することがあります。
- 大腸がんのリスク要因は何ですか?
-
大腸がんのリスク要因としては、肥満、過度な飲酒、加工肉(ハム、ソーセージなど)や赤肉(牛、豚、羊など)の過剰な摂取、喫煙などが挙げられます。
一方で、食物繊維の摂取や適度な運動はリスクを下げると考えられています。また、血縁者に大腸がんの方がいる場合も、リスクが高まる可能性があります。
がんの症状は、発生する臓器によって大きく異なります。消化器だけでなく、呼吸器系のがんについても知っておくことが大切です。特に「長引く咳」や「血痰」「息切れ」などは、肺がんなどの重要なサインである可能性があります。呼吸器系のがんの症状に関心がある方は、こちらの記事もあわせてお読みください。
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