樹状細胞の「クロスプレゼンテーション」とは?がんワクチンを起動する鍵

樹状細胞の「クロスプレゼンテーション」とは?がんワクチンを起動する鍵

がんワクチンが効果を発揮するためには、免疫の「司令塔」である樹状細胞が、がん細胞の目印をキラーT細胞へ正しく伝えなければなりません。その橋渡しを担う仕組みが「クロスプレゼンテーション」です。

通常、細胞の外から取り込んだ異物はCD4陽性T細胞にしか報告されません。しかしクロスプレゼンテーションでは、外来のがん抗原がCD8陽性キラーT細胞にも提示され、がん細胞を直接攻撃する免疫応答が始まります。

この記事では、クロスプレゼンテーションの仕組みからがんワクチンとの関係、そして治療を検討する際に知っておきたい基礎知識まで、専門的な内容をわかりやすく解説します。

目次

樹状細胞のクロスプレゼンテーションは、がん細胞を攻撃する免疫の出発点になる

がん細胞を排除するうえで、キラーT細胞(CD8陽性T細胞)を活性化することが治療の起点となります。その活性化を可能にする免疫の仕組みが、樹状細胞によるクロスプレゼンテーションです。

がん治療で注目される「クロスプレゼンテーション」とは何か

クロスプレゼンテーションとは、体の外部から取り込んだ抗原(異物の断片)を、通常とは異なる経路でCD8陽性キラーT細胞へ提示する現象を指します。本来、外来抗原はMHCクラスII分子に載せてCD4陽性T細胞に見せるのが定石です。

ところが樹状細胞は、外から取り込んだ抗原をMHCクラスI分子に載せ替え、キラーT細胞にも認識させることができます。この「経路の乗り換え」が、がん細胞への直接攻撃を引き起こす出発点となるのです。

キラーT細胞はクロスプレゼンテーションなしには動き出せない

キラーT細胞は、感染した細胞やがん細胞を見つけて破壊する「実行部隊」です。

しかし、がん細胞そのものが直接キラーT細胞を活性化できるケースは多くありません。がん細胞の多くは、免疫を刺激する補助シグナルを十分に出せないためです。

クロスプレゼンテーションと通常の抗原提示の比較

項目通常の抗原提示クロスプレゼンテーション
抗原の由来細胞内部のタンパク質細胞外から取り込んだ抗原
使用するMHC分子MHCクラスIMHCクラスI(通常はクラスII経路)
活性化するT細胞CD8陽性T細胞CD8陽性キラーT細胞
主な担当細胞ほぼすべての有核細胞樹状細胞(特にcDC1)

がんワクチンがクロスプレゼンテーションを必要とする理由

がんワクチンは、体外で調製したがん抗原を患者さんの体内へ届ける治療法です。

届けられた抗原は「外来物質」として樹状細胞に取り込まれます。そのため、この抗原をキラーT細胞へ伝達するにはクロスプレゼンテーションが欠かせないのです。

もしクロスプレゼンテーションが起こらなければ、ワクチンで投与した抗原はCD4陽性T細胞にしか届かず、がん細胞を直接破壊するキラーT細胞の活性化につながりません。

外来抗原がMHCクラスI分子に乗る「異例のルート」でキラーT細胞が目覚める

クロスプレゼンテーションの核心は、本来なら別の経路を通る外来抗原が、MHCクラスI分子という特別な「乗り物」に載せ替えられる点にあります。この異例の経路を通ることで、がん細胞への攻撃命令がキラーT細胞に届きます。

細胞質経路ではプロテアソームが抗原を分解する

クロスプレゼンテーションには主に2つの経路が報告されています。1つめが「細胞質経路」です。樹状細胞がファゴソーム(食胞)に取り込んだ抗原を、いったん細胞質へ送り出します。

細胞質に出た抗原は、プロテアソームと呼ばれるタンパク質分解装置で細かいペプチド(短い断片)に切断されます。このペプチドがTAPトランスポーターを通じて小胞体へ運ばれ、MHCクラスI分子に結合します。

液胞経路ではエンドソーム内部で抗原処理が完結する

2つめの経路は「液胞経路」です。こちらでは抗原が細胞質に出ることなく、エンドソームやファゴソームの内部でカテプシンSなどの酵素によって分解されます。

生成されたペプチドは、同じ区画に存在するMHCクラスI分子に直接載せられます。細胞質経路に比べて分子の移動距離が短く、より迅速に抗原提示が行える場合があるとされています。

2つの経路が連携してがん抗原の提示効率を高める

実際の生体内では、細胞質経路と液胞経路のどちらか一方だけが働くわけではありません。取り込まれた抗原の種類や量、樹状細胞の成熟状態に応じて、2つの経路が使い分けられたり同時に機能したりすると考えられています。

がんワクチンの開発においても、どちらの経路をより効率的に活性化できるかが研究の焦点です。

抗原の形態(ペプチド、タンパク質、mRNAなど)によって、クロスプレゼンテーション経路への誘導効率が変わることも報告されています。

経路名抗原処理の場所主な特徴
細胞質経路細胞質(プロテアソーム)TAP依存性、多くの抗原に対応
液胞経路エンドソーム・ファゴソーム内TAP非依存性、迅速な処理が可能

cDC1と呼ばれる樹状細胞だけが、なぜがん抗原のクロスプレゼンテーションを得意とするのか?

すべての樹状細胞がクロスプレゼンテーションに優れているわけではありません。この能力にとりわけ長けているのが、1型通常樹状細胞(cDC1)と呼ばれるサブセットです。

樹状細胞にはさまざまなサブセットがある

樹状細胞は単一の細胞種ではなく、いくつかのサブセット(亜集団)に分かれています。大きくは通常樹状細胞(cDC)と形質細胞様樹状細胞(pDC)に分類され、cDCはさらにcDC1とcDC2に分けられます。

それぞれのサブセットは異なる転写因子によって分化が制御され、免疫応答における得意分野も異なります。cDC2は主にCD4陽性T細胞の活性化を担う一方、cDC1はCD8陽性キラーT細胞の誘導を専門にしています。

cDC1の分化にはBatf3転写因子が必要である

cDC1の発生に欠かせない転写因子がBatf3です。Batf3を欠損させたマウスではcDC1がまったく発達せず、ウイルス感染や腫瘍に対するCD8陽性T細胞応答が著しく低下したと報告されています。

  • Batf3はcDC1の分化を決定づける主要な転写因子
  • Batf3欠損マウスではクロスプレゼンテーション能が消失
  • 高い免疫原性をもつ腫瘍の拒絶も障害される

WDFY4タンパク質がクロスプレゼンテーションの「実行役」を担う

近年の研究では、cDC1の中でクロスプレゼンテーションを直接的に実行するタンパク質としてWDFY4が同定されました。

WDFY4を欠損したマウスでは、cDC1自体は正常に存在するにもかかわらず、細胞関連抗原のクロスプレゼンテーションが失われます。

この発見は、cDC1の「存在」と「クロスプレゼンテーション機能」を初めて分離して評価できるモデルを提供しました。

WDFY4欠損マウスではBatf3欠損マウスと同様にウイルス特異的なCD8陽性T細胞の誘導や腫瘍拒絶が障害されたことから、クロスプレゼンテーションそのものが抗腫瘍免疫に直結していることが強く示唆されています。

樹状細胞ワクチンはクロスプレゼンテーションを利用してがんと闘う

樹状細胞ワクチンとは、患者さんの血液から取り出した樹状細胞にがん抗原を載せ、体外で成熟させてから再び体内に戻す治療法です。

この手法がキラーT細胞を活性化するためには、投与した樹状細胞がクロスプレゼンテーションを正しく行うことが前提となります。

体外で抗原を載せた樹状細胞を患者さんに戻す「DC療法」

一般的な樹状細胞ワクチンでは、末梢血から単球を採取し、GM-CSFやIL-4といったサイトカインを使って樹状細胞へ分化させます。

分化した樹状細胞にがん抗原(ペプチド、タンパク質、腫瘍溶解物、mRNAなど)を取り込ませ、成熟化シグナルを加えた後に患者さんへ投与します。

投与された樹状細胞はリンパ節へ移動し、抗原をMHCクラスI分子に載せてキラーT細胞へ提示します。この一連の流れがクロスプレゼンテーションそのものであり、がん特異的なキラーT細胞が体内で増殖する引き金となります。

mRNAワクチンやペプチドワクチンでもクロスプレゼンテーションが関与する

体外で樹状細胞を培養する方法以外にも、がん抗原を直接体内へ投与するタイプのワクチンがあります。

mRNAワクチンやペプチドワクチンでは、投与された抗原を生体内の樹状細胞(特にcDC1)が取り込み、クロスプレゼンテーションを通じてキラーT細胞を活性化します。

近年のネオアンチゲン(がん細胞に固有の変異抗原)ワクチンでも、個々の患者さんの遺伝子変異から予測された抗原をペプチドやmRNAの形で投与し、樹状細胞のクロスプレゼンテーションを活用する方針が主流となっています。

免疫チェックポイント阻害薬との併用で相乗効果を目指す動き

がんワクチン単独ではなく、免疫チェックポイント阻害薬(抗PD-1抗体や抗CTLA-4抗体など)と組み合わせる治療戦略が精力的に研究されています。

がんワクチンでキラーT細胞を誘導・増殖させつつ、チェックポイント阻害薬でT細胞のブレーキを外すという発想です。

cDC1のクロスプレゼンテーションはチェックポイント阻害薬が効果を発揮するためにも重要であり、cDC1が腫瘍内に多く存在する患者さんほど治療効果が高い傾向が報告されています。

ワクチンの種類抗原の形態クロスプレゼンテーションの関与
樹状細胞ワクチンペプチド・タンパク質・腫瘍溶解物体外で載せた抗原をMHC-Iに提示
mRNAワクチンmRNA(体内で翻訳)生体内DCが翻訳タンパク質を取り込み提示
ペプチドワクチン合成ペプチド生体内DCが取り込みMHC-Iに提示
ネオアンチゲンワクチン個別化ペプチド・mRNA患者固有の変異抗原をDCが提示

腫瘍微小環境がクロスプレゼンテーションを邪魔してしまう仕組み

がんワクチンの効果を左右する大きな障壁の1つが、腫瘍微小環境(TME)による免疫抑制です。腫瘍周囲の環境は樹状細胞の機能を低下させ、クロスプレゼンテーションの効率を落としてしまいます。

がん細胞が放出する免疫抑制因子が樹状細胞の成熟を阻む

がん細胞はVEGF(血管内皮増殖因子)やIL-10、TGF-βといった免疫抑制性のサイトカインを大量に分泌します。これらの因子は樹状細胞の分化や成熟を妨げ、抗原提示能を著しく低下させます。

成熟しきれない樹状細胞はMHCクラスI分子や共刺激分子の発現が不十分なため、クロスプレゼンテーションが正常に行われません。結果として、キラーT細胞への「がんの目印」の伝達が滞り、免疫応答が立ち上がりにくくなります。

制御性T細胞や骨髄由来抑制細胞もクロスプレゼンテーションを抑える

腫瘍微小環境には、制御性T細胞(Treg)や骨髄由来抑制細胞(MDSC)といった免疫を抑え込む細胞集団が集まります。

Tregは樹状細胞が提示した抗原に対するキラーT細胞の反応を抑制し、MDSCは樹状細胞自体の機能を阻害します。

免疫抑制因子主な供給源クロスプレゼンテーションへの影響
VEGFがん細胞DC前駆細胞の分化を妨害
IL-10がん細胞・TregDCの成熟と抗原提示能を抑制
TGF-βがん細胞・TMEcDC1の機能低下を誘導
MDSC骨髄由来DCの活性と移動を阻害

「冷たい腫瘍」ではクロスプレゼンテーションが起こりにくい

免疫細胞の浸潤が少ない腫瘍は「冷たい腫瘍(cold tumor)」と呼ばれます。

こうした腫瘍ではcDC1の数そのものが少なく、クロスプレゼンテーションによるキラーT細胞の誘導が著しく制限されるため、免疫チェックポイント阻害薬への反応性も低い傾向にあります。

「冷たい腫瘍」を「熱い腫瘍(hot tumor)」に変え、cDC1を腫瘍内に呼び込む戦略は、がんワクチン研究における重要な課題となっています。

クロスプレゼンテーションの効率を高めるために注目される免疫賦活の手法

腫瘍微小環境による免疫抑制を克服し、クロスプレゼンテーションをより強力に起動するための免疫賦活手法が数多く研究されています。

Flt3リガンドでcDC1を体内で増やす

Flt3リガンド(Flt3L)は、体内の樹状細胞前駆細胞を刺激してcDC1を含む樹状細胞の数を大幅に増やすサイトカインです。

Flt3Lの投与によってcDC1が増えれば、クロスプレゼンテーションの頻度が高まり、より多くのキラーT細胞が誘導されると期待されます。

動物実験では、Flt3Lとがんワクチンの併用で腫瘍縮小効果が増強されたというデータも報告されています。

TLRアゴニストやSTINGアゴニストで樹状細胞を活性化する

Toll様受容体(TLR)のアゴニスト(活性化物質)は、樹状細胞の成熟を促進し、クロスプレゼンテーション能を向上させることが知られています。CpGオリゴヌクレオチド(TLR9アゴニスト)やポリI:C(TLR3アゴニスト)は、その代表例です。

加えて、近年はSTING経路の活性化が、cDC1を介したI型インターフェロン産生とクロスプレゼンテーションの増強に有効であるとして注目を集めています。

ナノ粒子を使った抗原デリバリーで効率的に樹状細胞へ届ける

抗原をナノ粒子に封入して投与する方法も、クロスプレゼンテーションを効率化する有望な戦略です。ナノ粒子はリンパ節へ集積しやすく、樹状細胞による取り込みを促進します。

粒子のサイズや表面修飾を工夫することで、cDC1への選択的な抗原送達を目指す研究も進んでいます。

抗原とアジュバント(免疫賦活剤)を同一のナノ粒子に封入し、同時にcDC1へ届けることで、クロスプレゼンテーションと樹状細胞の活性化を一度に引き起こすことも検討されています。

免疫賦活の手法作用の対象期待される効果
Flt3リガンドDC前駆細胞cDC1の数を体内で増加
TLRアゴニスト樹状細胞の受容体DC成熟促進・抗原提示能の向上
STINGアゴニストcDC1のSTING経路I型IFN産生・XP増強
ナノ粒子製剤リンパ節・DC抗原の効率的な送達

がんワクチン治療を検討する方が押さえておきたい基礎知識

クロスプレゼンテーションを利用したがんワクチンに関心をお持ちの方に向けて、治療を検討するうえで参考となる基本的な情報を整理しました。

クロスプレゼンテーションの効率は患者さんごとに異なる

免疫の状態は年齢、体調、がんの種類やステージ、過去の治療歴などによって一人ひとり異なります。そのため、同じがんワクチンでもクロスプレゼンテーションの効率や治療効果には個人差が生じます。

腫瘍内にcDC1が多く存在するかどうか、腫瘍微小環境の免疫抑制がどの程度かといった要素が、治療反応に影響を及ぼすと考えられています。担当医と十分に相談しながら、ご自身に合った治療方針を考えることが大切です。

がんワクチンは「予防」ではなく「治療」を目的とした免疫療法である

  • 感染症ワクチン(インフルエンザなど)とは目的が異なり、既にあるがんに対して免疫を活性化する治療法
  • 体内のキラーT細胞にがん細胞を攻撃させることが主な狙い
  • 手術・化学療法・放射線療法との併用が検討される場合もある

副作用は比較的穏やかだが、医師との連携は欠かせない

樹状細胞ワクチンは自身の免疫細胞を利用するため、化学療法と比較して副作用が穏やかであるとされています。ただし、注射部位の腫れや発熱、倦怠感などが生じる場合もあります。

治療中はご自身の体調変化をこまめに記録し、異変を感じたらすみやかに担当医へ伝えるようにしてください。免疫療法は効果の発現までに時間がかかる場合も多いため、焦らず継続的に医療チームと連携していくことが重要です。

よくある質問

クロスプレゼンテーションは樹状細胞以外の免疫細胞でも起こりますか?

クロスプレゼンテーションは主に樹状細胞、特にcDC1と呼ばれるサブセットが担っています。マクロファージなど一部の食細胞でもクロスプレゼンテーションが観察されることがありますが、その効率は樹状細胞と比べて低いとされています。

がんに対するキラーT細胞応答を効果的に誘導できるのは、やはりcDC1による高効率なクロスプレゼンテーションであると報告されています。がんワクチンの設計においても、cDC1へいかに効率よく抗原を届けるかが治療効果を左右する重要なポイントです。

樹状細胞ワクチンにおけるクロスプレゼンテーションは、すべてのがん種に対して有効ですか?

クロスプレゼンテーションを利用した樹状細胞ワクチンは、理論的には多くのがん種に適用できる可能性がありますが、すべてのがんに等しく効果があるわけではありません。がん細胞が持つ抗原の種類や量、腫瘍微小環境の免疫抑制の程度によって治療反応が異なります。

特に免疫細胞の浸潤が乏しい「冷たい腫瘍」では、クロスプレゼンテーションの効率が下がりやすい傾向があります。担当医とがんの特徴を十分に確認したうえで、治療法を選択されることをおすすめします。

クロスプレゼンテーションを利用したがんワクチンと免疫チェックポイント阻害薬は併用できますか?

がんワクチンと免疫チェックポイント阻害薬の併用は、世界中で積極的に研究されているアプローチです。ワクチンがクロスプレゼンテーションを通じてキラーT細胞を活性化し、チェックポイント阻害薬がそのT細胞に対するブレーキを解除するという相補的な関係が期待されています。

併用療法についてはさまざまな臨床試験が進行中です。治療の適否は患者さんの状態やがんの種類によって異なるため、専門の医療機関でご相談ください。

クロスプレゼンテーションに関与するcDC1は体内のどこに多く存在しますか?

cDC1はリンパ節や脾臓といった二次リンパ組織に存在し、そこでキラーT細胞への抗原提示を行っています。また、末梢組織にもCD103陽性の組織常在型cDC1が分布しており、組織内で抗原を捕捉した後にリンパ節へ移動して提示を行います。

腫瘍内のcDC1の数が多い患者さんほど予後が良好であるという報告もあり、がん治療においてcDC1を腫瘍内に集めることが研究上の大きな目標になっています。

がんワクチンにおけるクロスプレゼンテーションの研究は今どの段階まで進んでいますか?

クロスプレゼンテーションの分子的な仕組みの解明は着実に進んでおり、WDFY4というタンパク質がcDC1のクロスプレゼンテーションに必須であることが2018年に報告されました。また、cDC1を選択的に増やすFlt3リガンドやTLRアゴニストなどの免疫賦活剤を併用する臨床試験も行われています。

基礎研究から臨床応用へ移行する段階にあり、ネオアンチゲンワクチンとの統合など新たなアプローチも模索されています。今後の研究成果に期待が寄せられている分野です。

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