「要精密検査」と言われたら?|がんの初期症状と検査の流れ・費用

がんの早期発見につながる症状の知識と精密検査の流れ

がんという病気は、多くの人にとって大きな不安を伴うものです。

しかし、がんは早期に発見し、適切な対応を始めることで、治療の選択肢が広がり、体への負担も軽減できる可能性が高まります。

特に初期症状を見逃さない知識と、健康診断などで「要精密検査」と指摘された際の正しい行動が重要です。

この記事では、がんの早期発見がなぜ重要なのか、注意すべき症状、検診の意義、そして精密検査の具体的な流れや内容、検査結果が出た後の対応までを、がんという病気に直面する方々の不安に寄り添いながら、分かりやすく解説します。

目次

なぜ、がんは「早期発見」が重要なのか

がん治療において、発見時の進行度(ステージ)は、その後の治療方針や経過に大きく影響します。

早期に発見することで治療の選択肢が広がり、体への負担が少ない治療を選べる可能性が高まるためです。

がんの進行度(ステージ)と生存率の関係

がんの進行度は「ステージ」という言葉で分類します。一般的にステージが進むほど、がんは大きく、また他の臓器へ広がっている(転移)可能性が高くなります。

早期がんで発見された場合の5年相対生存率は多くの部位で高い数値を示しますが、進行するとこの数値は低下する傾向にあります。

生存率のデータはあくまで統計的な目安ですが、早期発見の重要性を示しています。

主な部位のステージ別5年相対生存率(一例)

がんの種類早期(ステージIなど)進行(ステージIVなど)
胃がん90%以上10%未満
大腸がん90%以上20%前後
肺がん80%以上5%前後

(注:上記の数値はあくまで一例であり、がんの種類や統計データによって異なります。出典:全国がんセンター協議会など)

早期発見がもたらす治療の選択肢

がんを早い段階で見つけると、治療の選択肢が大きく広がります。これは、患者さんの体への負担や生活の質(QOL)を維持する上で非常に重要です。

体への負担が少ない治療

がんが粘膜内にとどまっているなど、ごく早期であれば、内視鏡による切除(EMR, ESD)で治療が完了することもあります。

また、外科手術が必要な場合でも、腹腔鏡手術や胸腔鏡手術といった、傷が小さく回復が早い方法を選べる可能性が高まります。

放射線治療も、がんが限局している場合には高い治療効果が期待できます。

治療にかかる費用や期間への影響

早期治療は、体への負担が少ないだけでなく、治療全体にかかる費用や期間にも良い影響を与える可能性があります。

進行がんの治療では、手術、放射線治療、薬物療法(抗がん剤、分子標Ttarget-word薬、免疫チェックポイント阻害薬など)を長期間組み合わせることが多くなります。

早期であれば、比較的短期間の入院や通院で治療が完了し、結果として医療費の総額を抑えられることにもつながります。

知っておきたい「がん」の初期サイン

がんの初期症状は、他の病気と見分けがつきにくい、あるいは全く症状が出ないことも少なくありません。

しかし、「原因不明の体重減少」や「長引く咳」、「便通異常」など、知っておくことで「いつもと違う」と気づくきっかけになるサインがあります。

気になる症状が続けば自己判断せず、医療機関を受診してください。

全身にあらわれる可能性のある症状

特定の部位ではなく、体全体に関わるサインとして、以下のようなものがあります。もちろん、がん以外の原因でも起こり得ますが、注意が必要です。

  • 原因不明の体重減少(半年で5%以上など)
  • 長引く原因不明の発熱や、寝汗
  • 極度の疲労感、だるさ(倦怠感)
  • 食欲不振が続く

部位別の注意すべき初期症状

がんが発生する部位によって、特有の症状が出ることがあります。これらの症状は、がんがある程度進行してから現れることもあります。

部位別の主な初期症状の例

部位注意すべき症状の例 1注意すべき症状の例 2
みぞおちの痛み、不快感食欲不振、黒い便(タール便)
大腸便通の異常(便秘、下痢)血便、便が細くなる
長引く咳、痰(たん)血痰、胸の痛み
乳房しこり(通常、痛みはない)乳房のひきつれ、乳頭からの分泌物
子宮頸部不正出血(特に性交時の出血)おりものの異常

症状がなくても「がん」の可能性は?

多くのがん、特に消化器系(胃がん、大腸がん)や肺がんの一部は、自覚できる初期症状がほとんどないまま進行することがあります。

症状が出てからでは、すでに進行しているケースも少なくありません。だからこそ、次に説明する「検診」の役割が非常に重要になるのです。

症状がなくても安心できない?検診の役割

症状がないから大丈夫、とは言えないのががんの怖いところです。

症状が出る前にがんを発見するために「検診」は存在し、がんによる死亡率を減少させることが科学的に証明されている有効な手段です。

検診の目的 – がんの早期発見

がん検診は、無症状の人々を対象に、がんの疑いがあるかどうかを調べる検査です。

検診には、国や自治体が費用の一部を負担して実施する「対策型検診」と、個人が全額自己負担で任意に受ける「任意型検診」(人間ドックなど)があります。

どちらも早期発見という目的は共通しています。

検診で「陽性」や「E判定」が意味すること

検診結果で「陽性」や「要精密検査」「E判定」といった通知が届くことがあります。

これは「がんが確定した」という意味ではありません。検診は、がんの可能性を見逃さないように、広く疑いのある人を拾い上げる(スクリーニングする)検査です。

そのため、実際にはがんでない良性の病変や一時的な変化でも「陽性」となることがあります。

この通知は、「がんの疑いがある、または異常が見つかったため、より詳しい検査(精密検査)で確認する必要がある」という大切なサインです。

検診結果の判定区分(一般的な例)

判定意味推奨される行動
A(異常なし)現時点では異常を認めない次回の定期検診を受診
B(軽度異常)良性の所見など経過観察または次回の定期検診
C(要経過観察)異常あり(良性の可能性が高い)指定された期間後に再検査
D(要精密検査)異常あり(がんの疑い)速やかに専門医による精密検査
E(治療中)関連する病気で治療中引き続き治療を継続

(注:判定区分は施設や検診内容により異なります)

主な対策型がん検診の検査項目

日本で推奨されている主ながん検診(対策型検診)と、その一般的な検査内容を紹介します。対象年齢や受診間隔は自治体によって異なる場合があります。

国が推奨する5大がん検診

対象のがん主な検査項目対象年齢(目安)・頻度
胃がんバリウム検査 または 胃内視鏡検査50歳以上・2年に1回(内視鏡)
肺がん胸部X線検査、喀痰細胞診40歳以上・年1回
大腸がん便潜血検査(2日法)40歳以上・年1回
乳がんマンモグラフィ(乳房X線検査)40歳以上・2年に1回
子宮頸がん子宮頸部細胞診20歳以上・2年に1回

「要精密検査」と言われたら – まず知ること

健康診断やがん検診で「要精密検査」の通知を受け取ると大きな不安を感じるものですが、これは「がんの確定診断」ではありません。

早期発見の「チャンス」と捉え、冷静に精密検査を受けることが大切です。

「要精密検査」=「がん」ではない

繰り返しになりますが、この通知はあくまで「疑い」です。精密検査の結果、異常なし、あるいはポリープや炎症といった良性の病気と判明することも非常に多いのです。

例えば、便潜血検査で陽性となり精密検査(大腸内視鏡)を受けた人のうち、実際に大腸がんが見つかるのは数パーセント程度というデータもあります。

必要以上に恐れず、しかし「必ず」精密検査を受けてください。

なぜ精密検査を受ける必要があるのか

もし本当にがんだった場合、この段階で発見できたことは早期発見のチャンスです。検診の目的は、このチャンスを見つけることです。

精密検査を受けずに放置してしまうと、がんだった場合に早期治療の機会を失い、病状が進行してしまう可能性があります。不安だからこそ、放置せずに白黒はっきりさせることが重要です。

どこの病院で受けるべきか

通知を受け取ったら、まずは検診を受けた施設や、かかりつけ医に相談するのが一般的です。検診結果の通知に、精密検査を受けるべき医療機関(病院)が記載されている場合もあります。

病院受診の準備

精密検査を受ける病院には、必ず検診結果の通知と健康保険証を持参してください。かかりつけ医から別の病院を紹介される場合は、紹介状(診療情報提供書)を発行してもらいます。

これまでの検査結果や健康状態が伝わるため、スムーズに検査が進みます。

病院選びのポイント

紹介先が特に決まっていない場合や、自分で探す必要がある場合は、以下を参考にしてください。

  • 検診で疑われた部位の専門診療科(消化器内科、呼吸器外科など)がある
  • 精密検査(内視鏡、CTなど)の設備が整っている
  • 日本専門医機構認定の専門医などが在籍している

精密検査の具体的なステップ – 何を調べるのか

精密検査では、検診で見つかった異常が本当にがんなのか、がんであればどのような状態(深さや広がり)なのかを詳しく調べます。

内視鏡やCTなどの画像検査に加え、確定診断のために組織を採取する「生検」が中心となります。

精密検査の一般的な流れ

専門の病院を受診すると、まずは医師による問診(自覚症状、既往歴、家族歴など)と診察があります。その後、検診結果に基づき、疑われる部位に応じた詳しい検査項目が組まれます。

検査は1日で終わるものもあれば、複数の検査を数日に分けて行うこともあります。

主な精密検査の検査項目と内容

どの検査を行うかは、疑われるがんの種類によって異なります。検診で異常が指摘された部位を、より詳しく調べる検査を行います。

胃がん・大腸がんの疑い(胃X線異常・便潜血陽性)

主に内視鏡検査(胃カメラ、大腸カメラ)を行います。カメラで消化管の粘膜を直接、詳細に観察します。

異常な部分(ポリープ、潰瘍、色の変化など)が見つかれば、その場で組織の一部をピンセットのような器具で採取(生検)します。

肺がんの疑い(胸部X線異常)

まず胸部CT検査を行い、X線写真で指摘された影の形や性質をより詳細に撮影します。影が強くがんを疑う場合は、確定診断のために組織を採取する必要があります。

気管支鏡検査(口や鼻から細いカメラを気管支に入れる)や、体の外から針を刺すCTガイド下生検などで組織を採取します。

乳がんの疑い(マンモグラフィ異常)

マンモグラフィの追加撮影や、超音波(エコー)検査を詳しく行い、しこりの有無や形状を再確認します。

がんが疑われるしこりが見つかった場合は、針を刺して細胞や組織を採取(穿刺吸引細胞診・針生検)します。

精密検査で使われる主な画像診断

検査名特徴主な対象
CT検査X線で体の断面を撮影。広がりを詳細に見る肺、肝臓、膵臓など全身
MRI検査磁気を利用して断面を撮影。CTと異なる情報が得られる脳、骨盤内(前立腺・子宮)、乳房など
超音波(エコー)検査超音波を当てて内部を画像化。体への負担が少ない乳房、甲状腺、肝臓、膵臓、腎臓など

確定診断のための「生検(組織診)」

がんの確定診断(病理診断)のために最も重要な検査が「生検」です。

内視鏡や針などで採取した組織片を顕微鏡で詳細に観察し、がん細胞の有無や種類(顔つき)を専門医(病理医)が確認します。この結果をもって、がんであったかどうかが最終的に確定します。G

検査の疑問 – 痛みや時間は?

精密検査と聞くと、痛みや時間、費用など、さまざまな疑問や不安が浮かぶかもしれません。

検査に伴う痛みは鎮静剤や麻酔で軽減でき、結果判明までの期間は検査内容によりますが、費用は健康保険が適用されます。

検査に伴う痛みについて

検査の種類によっては、痛みや不快感を伴うものもあります。

例えば、大腸内視鏡検査ではお腹が張る感覚や痛みを感じることがありますし、乳房の生検では針を刺す痛みがあります。

痛みを軽減するための工夫

多くの医療機関では、これらの苦痛を最小限にするため、さまざまな工夫をしています。内視鏡検査では、希望に応じて鎮静剤(眠くなる薬)を使用し、うとうとしている間に検査を終えることが可能です。

生検の際も、局所麻酔をしっかり行うことで痛みを軽減します。検査内容の説明を受ける際に、痛みへの不安が強いことを医師や看護師に遠慮なく伝え、相談しましょう。

検査にかかる期間

「要精密検査」の通知を受けてから、実際に検査を受け、全ての結果が出るまでの期間は、検査内容や病院の混雑状況によって異なります。

画像検査(CTなど)はその日のうちに結果の一部が説明されることもありますが、確定診断に必要な生検(病理検査)の結果は、組織の処理や詳細な観察が必要なため、通常1週間から2週間程度の時間がかかります。

結果を聞くために、再度受診が必要です。

結果判明までの一般的な期間の目安

検査の種類検査当日に分かること最終結果まで(目安)
CT/MRI/超音波画像所見(医師が画像を見て判断)当日~数日
内視鏡検査モニターでの映像所見生検をしなければ当日
生検(病理検査)(採取のみ)1~2週間後

精密検査にかかる費用

検診で「要精密検査」と判断された場合、その後の精密検査は「病気の疑いがある」状態と見なされるため、健康保険が適用されます。

そのため、窓口での自己負担は通常1割から3割です。ただし、検査項目や内容によって費用は数千円から数万円まで幅があります。

例えば、CT検査と内視鏡検査、生検をすべて行うと、自己負担額もそれなりになります。費用の不安がある場合は、事前に病院の窓口で概算を確認することも可能です。

高額療養費制度について

もし検査やその後の治療で、1ヶ月の医療費の自己負担額が一定の上限額を超えた場合、その超えた分が払い戻される「高額療養費制度」を利用できます。所得によって上限額は異なります。

事前に申請して「限度額適用認定証」の交付を受けておけば、窓口での支払いを上限額までにとどめることも可能です。

費用の不安があれば、病院の相談窓口や加入する健康保険組合に確認しましょう。

「限度額適用認定証」を事前に準備しましょう

精密検査や入院が決まった場合、窓口での支払額が高額になることがあります。

あらかじめ加入している健康保険組合に申請して「限度額適用認定証」を入手し、病院の窓口で提示すれば、支払いが自己負担限度額まで(所得に応じた上限額)で済みます。

「後から払い戻す手続き」の手間が省け、一時的な多額の出費を抑えられるため、検査前や入院前の申請をお勧めします。

(マイナンバーカードを保険証として利用できる病院では、事前の手続きなしで限度額が適用される場合もあります)

精密検査で「がん」と診断された後の流れ

もし精密検査の結果、「がん」という診断(確定診断)を受けた場合、ショックを受けるかもしれませんが、ここからが治療に向けた大切な始まりです。

まず、がんの広がり(ステージ)を調べる追加検査を行い、治療方針を決定していきます。

診断結果の告知と説明

医師から、生検の結果に基づき、がんの種類(組織型)、現在の状況について詳しい説明があります。

この際、正確な情報を理解し、疑問点を質問するため、可能であれば家族など信頼できる人と一緒に聞くことも検討しましょう。メモを取ることも役立ちます。

さらなる検査 – 治療方針を決めるために

確定診断が出た後、最適な治療法を決めるために、がんがどの程度広がっているか(ステージ)を正確に調べる検査を行うことが一般的です。

これには、造影剤を使ったCT検査、MRI検査、あるいはPET-CT検査(全身のがん細胞の活動性を調べる検査)などが含まれます。これらの検査項目は、がんの種類や状態によって異なります。

主な治療法の選択肢

がんの治療は、がんの種類、ステージ、がん細胞の性質、患者さんの体の状態や年齢、そしてご自身の希望などを総合的に考慮して決定します。

主軸となるのは「標準治療」と呼ばれる、科学的根拠に基づいて現在利用できる最良の治療です。

がんの標準治療

治療法概要特徴
手術(外科治療)がん病巣とその周囲を物理的に切除する早期がんであれば根治(完全に治す)を目指せる
放射線治療高エネルギーの放射線を当ててがん細胞を破壊する臓器の機能や形態を温存できる場合がある
薬物療法薬剤(抗がん剤、分子標的薬、ホルモン剤、免疫療法薬など)でがん細胞を攻撃する全身に広がったがんにも効果が期待できる

セカンドオピニオンという選択

診断内容や提示された治療方針について、現在の担当医以外の専門医の意見を聞くことを「セカンドオピニオン」と言います。これは患者さんの正当な権利です。

別の医師の意見を聞くことで、現在の診断や治療方針への理解が深まったり、異なる選択肢を知ることができたりします。納得して治療に進むために重要な選択肢の一つです。

希望する場合は、担当医に紹介状や検査データの提供を依頼します。

あなた自身ができること – 「がん」と向き合う準備

診断前後の不安な時期を乗り越え、がんと向き合っていくためには、ご自身でできる準備と心構えが大切です。

信頼できる情報源で正確な情報を知り、不安や悩みを一人で抱え込まず専門家に相談することが助けになります。

正確な情報を知る

診断された直後は、不安からインターネットなどで情報を検索しがちですが、情報の中には不正確なものや古いもの、科学的根拠のないものも多く含まれています。

国立がん研究センターの「がん情報サービス」ウェブサイトや、担当医からの説明、専門の相談窓口など、信頼できる情報源を活用することが重要です。

不安や悩みを一人で抱え込まない

検査結果を待つ期間や診断直後は、特に不安が募る時期です。その気持ちを一人で抱え込む必要はありません。

相談できる場所

家族や信頼できる友人に話すことに加えて、多くの「がん診療連携拠点病院」などには、「がん相談支援センター」が設置されています。

ここでは、専門の相談員(看護師、ソーシャルワーカーなど)が、病気のこと、治療のこと、療養生活や仕事のこと、医療費や公的支援制度のことなど、がんに関するあらゆる不安や疑問について無料で相談に応じてくれます。

患者さん本人だけでなく、ご家族も利用できます。

検査や治療に向けた体調管理

精密検査やその後の治療を乗り切るためには、体力も必要です。

不安で食欲が落ちることもあるかもしれませんが、できるだけバランスの取れた食事や十分な睡眠を心がけ、体力を維持することも、これからのがん治療に向かう上で大切です。

よくある質問

がんの精密検査に関して多く寄せられる「症状がないのに受けるべきか」「がんでなかった場合はどうするか」といった質問とその回答をまとめます。

検診で「要精密検査」でも、自覚症状が全くないのですが…

症状がないからといって精密検査を受けないのは最も避けるべき選択です。

早期のがんは症状がないことが多いため、症状がない段階で見つかったこと自体が「早期発見のチャンス」だと捉え、必ず精密検査を受けてください。

検診で見つかる異常の多くはがん以外(偽陽性)ですが、それを確認するためにも検査が必要です。

精密検査の結果、がんでなかった場合、その後はどうすれば良いですか?

精密検査で異常なし、あるいは良性の所見(炎症やポリープなど)と診断された場合は、まずは一安心です。ただし、それで終わりではありません。

検診で見つかった異常の原因によっては、例えば良性のポリープであっても定期的な経過観察が必要な場合もあります。

また、今回がんでなかったからといって、今後もがんにならない保証はありません。次年度以降も、推奨される定期的ながん検診は継続して受診することが大切です。

検査結果や診断内容に納得がいかない場合はどうしたら良いですか?

まずは担当医に、納得できない点や疑問に思う点を具体的に伝え、再度説明を求めることが第一です。

それでも不安が解消されない場合や、他の医師の意見も聞いてみたい場合は、前述した「セカンドオピニオン」を利用することを推奨します。

別の医療機関の専門医に意見を聞くことで、現在の診断や治療方針への理解が深まったり、異なる選択肢が見つかったりする可能性があります。

検査の「陽性」と「偽陽性」とは何ですか?

検診における「陽性」は「がんの疑いがある(精密検査が必要)」という意味です。

精密検査を受けた結果、がんではなかった場合、検診の結果は「偽陽性(ぎようせい)」だった、ということになります。

がん検診は、がんを見逃さないために感度を高く設定しているため、一定の割合で偽陽性が生じることは避けられませんが、それ以上に早期発見の利益(がんによる死亡を減らす効果)が大きいと考えられています。

診断確定までのプロセ

精密検査で「がん」と確定診断された場合、次に必要となるのは、ご自身の病状を正確に把握し、どのような治療法があるのかを理解することです。

診断確定までのプロセス」の記事では、診断書の内容の読み解き方、病期(ステージ)を決定するために行われる追加検査の詳細、そして医師と治療方針を決定していく具体的な流れについて、さらに詳しく解説しています。

診断後の不安を和らげ、納得して治療に進むための情報として、ぜひ併せてご覧ください。

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