脂肪腫(しぼうしゅ lipoma)とは、脂肪細胞由来の良性の腫瘍です。
比較的ありふれた疾患で、全身どこにでも発症する可能性があります。多くの場合、柔らかい皮下腫瘤として気づき、まれに痛みを伴うことがあります。
この記事では、脂肪腫について詳しく解説していきましょう。
この記事の執筆者
小林 智子(こばやし ともこ)
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士
こばとも皮膚科院長
2010年に日本医科大学卒業後、名古屋大学医学部皮膚科入局。同大学大学院博士課程修了後、アメリカノースウェスタン大学にて、ポストマスターフェローとして臨床研究に従事。帰国後、同志社大学生命医科学部アンチエイジングリサーチセンターにて、糖化と肌について研究を行う。専門は一般皮膚科、アレルギー、抗加齢、美容皮膚科。雑誌を中心にメディアにも多数出演。著書に『皮膚科医が実践している 極上肌のつくり方』(彩図社)など。
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脂肪腫の病型
脂肪腫(しぼうしゅ、lipoma)は、皮下やその他の組織に生じる脂肪細胞由来の良性の腫瘍で、軟部腫瘍の中でも最もよく見かけるものです。
悪性化はまれで、1%以下に生じます。脂肪腫と一口にいってもさまざまな病型があり、WHOが分類している脂肪腫は9種類です。ここでは、代表的なものを紹介いたします。
通常型脂肪腫 conventional lipoma
最もよくみられるタイプです。柔らかく可動性のある皮下腫瘤を全身どこでも認めます。成熟脂肪細胞からなる良性の病変で、病理組織でも正常脂肪と区別できません1)。
発症する年齢は幅広く、患者の80%が25~65歳の間で発症します。ゆっくりと脂肪腫は増大し、大きさは1〜10cmと大小さまざまですが、多くは5cm未満であることが多いです2)。
基本的に自覚症状はありませんが、局所の疼痛や末梢神経圧迫症状が生じることがまれにあります。
血管脂肪腫 angiolipoma
良性の小さな(通常1cm以下)の皮下にできる結節で、一般に多巣性(多発しやすい)です。外観をよく知らない人には見過ごされることもよくあります3)。
上半身にできることが多く、押すとやや硬く痛みを伴いやすいのが特徴です。
脂肪細胞と血管が混在していることから血管脂肪腫という名前がついていますが、エコー検査ではその血管を確認できるケースは多くありません(MRIであれば血管を確認できます)。
軟骨様脂肪腫 chondroid lipoma
良性の脂肪性腫瘍ですが、一部の脂肪肉腫や軟骨肉腫に似ているため鑑別が必要です4)。臨床的には、ゆっくり大きくなる無痛性の皮下腫瘤で、女性に多く生じます5)。
脂肪芽腫 lipoblastoma
脂肪芽腫という名前は、胎児の脂肪組織に似ていることに由来します6)。90%以上の患者さんが3歳未満で発症し、特に男児で多く、成人では極めてまれです。
病変は大きくなることがあり、転移はしませんが、20%前後で再発するとされています7)。
紡錘細胞脂肪腫 Spindle-cell lipoma
成熟脂肪がコラーゲンを形成する紡錘細胞に置き換わる良性腫瘍で8)、ゆっくり成長し、通常は単発で無痛性です。典型的には、45~65歳の男性に認めます。
転移はまれで、後頚部や肩および背部の皮下組織に認めることが多いです9)。
筋内脂肪腫 intramuscular lipoma
皮下に生じる表在性の脂肪腫より頻度は少ないですが、脂肪腫の中では比較的よくみられます。
下肢や体幹に好発し、筋肉の中という比較的深い場所にあるため、視診や触診で診断することが困難なことが多く、造影MRI等で診断。
筋繊維の間に浸潤することがあり、以前は浸潤性脂肪腫と呼ばれていました10)。
神経の脂肪腫症 lipomatosis of nerve
神経内脂肪腫や神経線維脂肪腫などの名称があり、WHOはそれらをlipomatosis of nerveという呼称で統一しています。臨床症状としては前腕や手に発生し、多くが正中神経に由来11)。
生下時から生後2年以内に発生することがほとんどで、手の第2指や第3指が侵されることが多く、過剰成長すると「macrodystrophia lipomatosa」という病態に至ることがあります12)。
参考文献
執筆の根拠にした論文等
1) Jensen OM. A consecutive 7-year series of 1331 benign soft tissue tumors. Clinicopathologic data. Comparison with sarcomas. Acta Orthop Scand 1981;52(3):287–93.
2) Rydholm A, et al. Size, site and clinical incidence of lipoma. Acta Orthop Scand 1983; 54(6):929–34.
3) Kransdorf MJ, et al. Angiolipoma: a review of 778 lesions in 344 patients. Skeletal Radiol. 2023;52(3):541-552.
4) Christopher DM, et al. WHO classification of tumors. Pathology and genetics: tumors of soft tissue and bone. IARC Press; Lyon, France, 2002:19–34.
5) Meis JM, et al. Chondroid lipoma: a unique tumor simulating liposarcoma and myxoid chondrosarcoma. Am J Surg Pathol 1993; 17(11):1103–12.
6) Weiss SW, et al. Benign lipomatous tumors. In: Enzinger and Weiss’s soft tissue tumors, 4th edn, CV Mosby, St. Louis, 2001;571–639.
7) Chung EB, et al. Benign lipoblastomatosis: an analysis of 35 cases. Cancer 1973; 32(2):482–92.
8) Enzinger FM, et al. Spindle cell lipoma. Cancer 1975; 36(5):1852–9.
9) Kransdorf MJ, et al. Lipomatous tumors. In: Imaging of soft tissue tumors. Saunders, Philadelphia, 1997:57–101.
10) Regan JM, et al. Infiltrating benign lipomas of the extremities. Western J Surg Obstet Gynecol 1946; 54:87–93.
11) Silverman TA, et al. Fibrolipomatous hamartoma of nerve. A clinicopathologic analysis of 26 cases. Am J Surg Pathol 1985; 9(1):7–14.
12) Amadio PC, et al. Lipofibromatous hamartoma of nerve. J Hand Surg 1988; 13(1):67–75.
脂肪腫の症状
ここでは脂肪腫の症状について詳しく説明します。
症状 | 説明 |
---|---|
形状 | 柔らかく可動性のある皮下腫瘤 |
大きさ | 2cmまでの大きさがほとんどだが、まれに巨大化することも |
自覚症状 | しばしば神経圧迫症状や関節制限などを認める |
形状
脂肪腫の最も一般的な症状は、皮膚の下に触れるやわらかい塊(皮下腫瘤)で、多くの場合、圧迫しても痛みはなく、可動性があるのが特徴的です。
ただし、血管脂肪腫は圧痛を認めることが多く、腫瘤が神経を圧迫している時などは、痛みを生じることもあります13)。通常型の脂肪腫であれば、成分は脂肪細胞であるため、触れるとやわらかいです。
大きさ
大きさは1〜10cmと幅がありますが通常は2cm未満であることが多いです14)。ゆっくり成長するため、大きくなるまで気づかないこともあります。
また、皮下にできた場合は、皮膚が膨らむことで気づきやすいですが、深部に発生した時は体表面からは分からず、CTやMRIなど他の検査で偶発的に見つかることも少なくありません。
皮膚の変化
脂肪腫が皮下など皮膚の直下にある場合は、皮膚の膨らみとして認識することができます。皮膚の色は、そのままの皮膚の色であることがほとんどで、発赤や色素沈着などはみられません。
膨らみによって皮膚が引き伸ばされた場合は、少し皮膚の色が薄く明るくみえることがあります。
筋肉や関節の動きへの影響
比較的まれですが、筋肉内や関節の近くに脂肪腫ができると、その脂肪腫による物理的な制限によって関節の動きが悪くなったり違和感が出ることがあります15)。
肩の棘上筋という肩関節を動かす筋肉に発生した場合、インピンジメント症候群を引き起こすという報告も16)。
神経の圧迫による症状
脂肪腫が神経の近くに発生することで、神経圧迫所見が現れることがあります。
喉にできた脂肪腫(後咽頭腔)が反回神経を圧迫し嚥下障害や発生障害を認めたり17)、上斜角筋という喉の筋肉に生じた脂肪腫が、眼瞼下垂や複視の原因となったりすることも18)。
脂肪腫自体は良性の腫瘍であり、それに伴う症状も比較的軽度なものが多いですが、上述したような症状が現れた場合、医師の診断を受けることが重要です。
又、逆説的ですが上記のような症状に当てはまらない場合(例えば5cm以上の腫瘤など)は脂肪腫ではなく、別の軟部腫瘍である可能性が高いため、必ず医療機関を受診してください。
参考文献
執筆の根拠にした論文等
13) Jae Myung Cha, et al. Giant mesenteric lipoma as an unusual cause of abdominal pain: a case report and a review of the literature. J Korean Med Sci. 2009 Apr;24(2):333-6.
14) Brian Allen, et al. Giant lipomas of the upper extremity. Can J Plast Surg. 2007 Fall;15(3):141-4.
15) Shane McTighe, et al. Intramuscular lipoma: a review of the literature. Orthop Rev (Pavia). 2014 Dec 16;6(4):5618.
16) Egea Martinez JM, et al. Lipoma of the supraspinatus muscle causing impingement syndrome a case report. J Shoulder Elbow Surg 2009;18:3-5.
17) Eisele D, et al. Retropharyngeal infiltrating lipoma-a case report. Head Neck 1988;10:416-21.
18) Dutton J, et al. Intramuscular lipoma of the superior oblique muscle. Orbit 2006;25:227-33.
脂肪腫の原因
脂肪腫の原因は現時点ではっきりと解明されていませんが、以下の要因が関係していると考えられています。
- 遺伝的要因:家族性多発性脂肪腫症(multiple familial lipomatosis)という病気があり、家族にこの病気の方がいると、発症しやすいことが知られています19)。
- 脂肪腫を合併しやすい疾患:ダーカム病(痛みを伴う脂肪腫を腕や足、体幹に生じやすい)20)、ガードナー症候群(家族性大腸腺腫症で軟部腫瘍を伴う重い症状のもの)21)。
また、マーデルング病(良性対称性脂肪腫症とも呼ばれ、頚部にできやすい)22)、などが脂肪腫と関係性の高い疾患です。 - 外傷後:外傷後に脂肪腫が生じるメカニズムは、怪我の直接的な衝撃で筋膜から脂肪組織が脱出したり、あるいは軟部組織損傷に伴うサイトカイン放出を介した前駆脂肪細胞の増殖の結果などが考えられています23)。
参考文献
執筆の根拠にした論文等
19) Lemaitre M, et al. Multiple symmetric and multiple familial lipomatosis. Presse Med. 2021;50(3):104077.
20) Kucharz EJ, et al. Dercum’s disease (adiposis dolorosa): a review of clinical presentation and management. Reumatologia. 2019;57(5):281-287.
21) Kenning TJ, et al. A de novo desmoid tumor of the surgical site following foramen magnum meningioma resection in a patient with Gardner’s Syndrome: a case report and review of the literature. J Neurooncol. 2009 ;91(1):107-11.
22) Lee BH, et al. A Case Report of Madelung’s Disease. Arch Plast Surg. 2023;50(5):463-467.
23) Aust MC, et al. Lipomas after blunt soft tissue trauma: are they real? Analysis of 31 cases. Br J Dermatol. 2007;157(1):92-9.
脂肪腫の検査・チェック方法
脂肪腫を疑われる場合、正確な診断を行うためにさまざまな検査が必要です。ここでは、主な方法と手順について解説いたします。
視診
脂肪腫に限らず、皮膚科疾患の診断には視診が大切で、生じている深さにもよりますが、皮膚の上の膨らみよりも実際の脂肪腫は小さいことが多いです。
触診による確認
脂肪腫は視診と触診である程度は診断可能です。触診では、手で腫瘍を触ることで、硬さや境界、可動性などを確認します。
脂肪腫は柔らかく、動きやすく、圧迫しても通常は痛みを伴わない軟部腫瘤です24)。
画像診断
脂肪腫の位置や大きさ、周囲の組織との関係などを確認するために、画像診断が行われることがあります。
脂肪腫の画像検査
検査方法 | 説明 |
---|---|
超音波検査(エコー) | 脂肪腫の形や大きさ、内部のエコーパターンを確認し、典型的には均一な高エコーを示しますが、例外も多い25) |
MRI | 脂肪腫の診断に有用な検査、病変全体で皮下脂肪と同程度の輝度で、脂肪抑制像で信号が完全に抑制されていれば診断可能 |
CT | 脂肪腫の位置や大きさや、CT値の比較などである程度わかりますが、MRIに比べて精度は劣る26) |
生検による病理学的検査
確定診断のため、脂肪腫が疑われる部位の皮膚を切開して組織を一部採取し、顕微鏡にて詳細な検査をすることがあります。
通常は切除を兼ねて病理診断を行うケースがほとんどで、特に良性の脂肪腫と悪性の脂肪肉腫の鑑別に有効です27)。
参考文献
24) Nadar MM, et al. Lipomas of the hand: a review and 13 patient case series. Eplasty. 2010;10:e66.
25) Paunipagar BK, et al. Ultrasound features of deep-seated lipomas. Insights Imaging. 2010;1(3):149-153.
26) Escobar E, et al. PET/CT and MRI of chondroid lipoma of the deltoid muscle. Clin Nucl Med. 2014;39(11):984-7.
27) Pandya KA, et al. Benign skin lesions: lipomas, epidermal inclusion cysts, muscle and nerve biopsies. Surg Clin North Am. 2009;89(3):677-87.
脂肪腫の治療方法
脂肪腫は良性の皮下腫瘍であり、必ずしも治療が必要なわけではありませんが、必要に応じて治療介入するか決めていきます。
脂肪腫に有効な内服薬や外用薬はなく、基本的な治療方法は外科的切除(手術)です。
非常にまれですが、脂肪腫のように見えて悪性の脂肪肉腫だったり28)、良性の脂肪腫から悪性転化する可能性もゼロではありません29)。
脂肪腫を疑ったら一度専門医の診察を受けることをおすすめします。
脂肪腫と確定診断がついたら、治療の必要は特にありませんが、脂肪腫の増大や痛みを伴うなど症状がでてくる場合は切除することが多いです。
手術による脂肪腫摘出
脂肪腫の摘出手術のほとんどのケースでは局所麻酔下で行いますが、腫瘍のサイズや場所により方法が変わります(腰椎麻酔や伝達麻酔、全身麻酔など)。
腫瘍に沿って皮膚を切開しますが、実際の腫瘍の大きさより小さいキズで摘出することができます30)。
腫瘍を周囲の組織から丁寧に剥がしながら脂肪腫を摘出。この時、神経や血管を傷つけないように注意します。
脂肪腫が摘出されたら、残っている腫瘍が無く完全に除去されているか確認し、その後、真皮と表皮をそれぞれ縫合し、終了です。
縫合した糸は通常1週間後に抜糸(真皮に埋没した糸は溶けるので抜糸しません)。摘出した脂肪腫は、病理組織学的所見を確認するために病理検査へ提出します。
脂肪腫を完全に摘出した場合は、再発しないことがほとんどですが、腫瘍を取り切れていなかったり、筋肉内に浸潤していたりすると再発することも31)。
手術時間
一般的な2cm未満の小さな脂肪腫であれば30分~1時間程度で手術は終了。大きい場合や摘出しづらい場所に生じている場合は、その程度に応じて手術時間は長くなります。
場合によっては、入院が必要になるケースもありますので、一度ご相談ください。
参考文献
執筆の根拠にした論文等
28) Yee EJ, et al. Lipoma and Its Doppelganger: The Atypical Lipomatous Tumor/Well-Differentiated Liposarcoma. Surg Clin North Am. 2022 ;102(4):637-656.
29) Zhang KB, et al. Chondroid lipoma recurrence and malignant transformation in the proximal popliteal fossa: A case report. Asian J Surg. 2023; S1015-9584(23)00775-3.
30) Salam GA, Lipoma excision. Am Fam Physician. 2002;65(5):901-4.
31) Su CH, et al. Surgical treatment of intramuscular, infiltrating lipoma. Int Surg. 2011;96(1):56-9.
脂肪腫の治療期間
基本的に、脂肪腫は外科的治療によって一度切除すれば、治療完了となります。
まれに再発するケースがありますが、再発リスクは約2%です32)。
術後のフォローアップ
脂肪腫を取り除いた後のキズは、縫合糸で縫合して閉じ、抜糸は手術してから1週間程度経った後に行います。抜糸後は特に制限なく生活していただいて構いません。
参考文献
32) Dalal KM, et al. Diagnosis and management of lipomatous tumors. J Surg Oncol. 2008;97:298–313.
脂肪腫の手術治療に伴う合併症
脂肪腫の治療を受ける際、患者さんは効果だけでなく、治療のデメリットや合併症についても知っておくことが大切です。
脂肪腫摘出術の合併症
- 感染:手術創の感染が起きることがあります。感染が生じないように細心の注意を払っても(抗生剤、消毒、清潔なドレープや術衣の使用、清潔手袋の使用など)、感染が起きてしまうことがまれに(1%以下)あります33)。
感染の治療は抗生剤の投与に加え、場合によっては再度創部を開いて洗浄が必要になるケースも。早期発見早期治療が重要です。 - 血腫の形成:脂肪腫を摘出した空間に、血が溜まり血腫を形成することがあります。小さければそのまま自然に吸収されるのを待ちますが、大きければ針で穿刺して血腫を吸引。
サイズが経時的に大きくなってくる場合は、出血が続いている可能性があるため圧迫したり、再度創部を開いて止血操作を行います34)。 - 神経損傷:脂肪腫を摘出する際に、皮膚を切開して脂肪腫を周囲の組織から剥離していきますが、その過程で神経を損傷する可能性があります。
また、手術中に組織を牽引するため、その力によって一時的に神経症状が出ることもまれではありません。ただ、脂肪腫自体が神経を圧迫していたりして影響を及ぼすこともあります。 - 肥厚性瘢痕、ケロイド:手術の傷跡が一部肥厚して目立つことがあります。肥厚性瘢痕であれば手術から半年程たってから自然に退縮していきますが、ケロイドでは退縮せず、完全に消えることは難しいです。
いずれも、必要に応じてステロイドの貼付剤や注射などで治療します35)。
脂肪腫の治療に限らず、どのような治療にも効果とリスクがあります。治療を受ける前に、十分な情報を知り、医師とと相談してください。
参考文献
33) Brebbia G, et al. Surgical site infections in day surgery settings. Surg Infect (Larchmt). 2006:7 Suppl 2:S121-3.
34) Wang Y, et al. Incomplete excision or postoperative hematoma: primary right ventricular intramyocardial lipoma involving the right ventricular outflow tract. J Med Ultrason (2001). 2015;42(4):541-5.
35) Ogawa R, et al. The Latest Strategy for Keloid and Hypertrophic Scar Prevention and Treatment: The Nippon Medical School (NMS) Protocol. J Nippon Med Sch. 202; 88(1):2-9.
保険適用について
脂肪腫の治療において、通常の外科的切除の場合は健康保険が適用。
保険点数は腫瘍が露出部にあるかどうかによって異なります。
・皮膚、皮下腫瘍摘除術(露出部)
長径2センチメートル未満 1,660点(3割負担で4980円)
長径2センチメートル以上4センチメートル未満 3,670点(3割負担で11,010円)
長径4センチメートル以上 4,360点(3割負担で13,080円)
・皮膚、皮下腫瘍摘除術(露出部以外)
長径3センチメートル未満 2,110点(3割負担で6,330円)
長径3センチメートル以上6センチメートル未満 4.070点(3割負担で12,210円)
長径6センチメートル以上 11,370点(3割負担で34,110円)
他に画像検査代や病理検査代などが必要になることがあります。
支払いが一定額を超えると、後で払い戻されるという高額医療費制度がありますので、一度ご相談ください。